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【美容室の独立開業で失敗しない物件選び!】職人目線の危険性と成功のための絶対ルール

美容師の職人目線で出店物件を選びはNG

私、飯島由敬は、これまで数多くの美容室や理容室の独立開業をサポートしてきましたが、美容師さん、理容師さんという多くの技術者オーナー様が物件探しの段階でで似たような「落とし穴」にハマるのを見てきました。

それは、「お客さん目線」ではなく自身の「職人目線」で物件を選んでしまうことです。

今回は、開業後の経営の明暗を分ける物件探しの心構えと、絶対に間違えてはいけない手順についてアドバイスします。

 

note記事でも!

(noteでは全業種向けに内容を調整して解説してます)

出店物件選びのミス職人目線で選ぶとダメ

https://note.com/bh_iijima/n/nd23e69a13fb3

■この内容をラジオトークでお話しています。

独立開業で陥りがちな「職人目線」の罠

独立して自分のお店を持とうとする開業オーナーの多くが陥りがちな傾向は、

「出店物件を探す際、お客様目線ではなく、自分の作業効率を重視して選んでしまう」

という“職人の性(サガ)”があります。

特に美容師さんや理容師さんといった技術職の方に、本当にありがちなことです。

しかし、この「職人目線」が開業後の経営の明暗を分けることになりかねません。このポイントを理解できているかどうかが、将来の成功と失敗をハッキリと分けるのです。


 

物件に入った瞬間にONになる「職人スイッチ」

飯島は店舗立ち上げのプロとして、特に右も左もわからない個人の方の小さな開業をお手伝いする「オタスケマン」のような立場で長年活動してきましたが、美容師さんや理容師さん以外にの業種のオーナーにも対応してきましたが、どうしても小規模な出店では技術系出身の開業オーナーが圧倒的に多くなります。

あるいは、技術者ではなく、例えば中小企業の社長が新規事業としてお店を持つ相談も数多く受けてきました。

実は、この「技術系の開業者さん」と「経営層(社長)の開業者さん」とでは、物件を探す際の目線や判断基準が明らかに異なります。

技術系の理美容師さんも、当然周辺環境など外部の要素を気にはするのですが、いざ物件の室内に入った瞬間にバキッと「職人スイッチ」が入ってしまうのです。

「自分の作業場(立ち位置)からお店全体のイメージを広げていく」 これこそが技術者オーナーの“あるある”です。

飲食店の料理人オーナーが、客席側より厨房、さらにその中でも自分が立つ調理場を起点にお店を考えてしまうのと同様に、理美容師さんにも非常にこれと似た傾向が見られます。


 

盲目になる瞬間:ゴミ置き場の横でも「この物件が良い!」と思ってしまう?

以前、遠い昔になりますが飯島が経験した実際のエピソードを紹介します。

有名な料亭の凄腕料理人だったオーナーの独立開業を相談されたことがありました。

「すごく気に入った物件があるから一緒に見てほしい」と同行した場所は、青山にあるビルの地下1階。周辺環境は抜群で、まさに一等地でした。

エレベーターを降りて通路を進み、対象の物件に辿り着いた時、オーナーはこう言いました。

「この立地なら必ず成功できると思う。飯島さん、どう?この広さなら、調理場も客席も理想通りなんですが」

しかし、飯島は「この物件はダメですよ」とNGのアドバイスしました。

理由は、そのテナントの入口ドアの真横が、ビルのゴミ置き場だったからです。匂いもあるし、衛生的にも良くない。何より、ビルに入ってから地下へ降り、味気ないオフィスビルの通路を通り抜けて店舗にたどり着くまでのアプローチが長すぎました。

さらに、ビルの規約で1階エントランスに看板を出せないため、お店の存在を知らせる目印すら作れないのです。

こうしたNGの理由を一通り説明すると、オーナーは「なるほど……。いや〜、でもこれだけのスペースがあれば作業場が十分に確保できるし、良いと思ったんですが……」と、渋々納得しつつ、完全には諦めきれないご様子でした。このオーナーは青山という立地にこだわり、なかなか条件に合う物件に出会えず焦りもあったのです。

これは、業種を問わずいえること。

なかなか物件が見つからないと「もうここでいいや」という根拠のない基準で判断しがちなのです。ここが非常に危険なんです。

このエピソード、いかに技術者オーナーの視点が「お客様目線」ではなく、「自分の作業面側」からしか見られていなかったかを示す典型的な実例です。

長年サポートしてきた理美容師さんたちも、この感覚と非常に似た傾向を持っているため、本当に注意が必要なのです。

どうしても自分の作業効率を最優先するあまり、実際にお客様が外からビルに入り、お店にたどり着くまでの「来店者の体感」を完全に度外視してしまうのです。


 

「社長目線」と「職人目線」の決定的な違い

一方で、純粋にお店の「オーナー」「社長」という立場の開業希望者は、絶対にこのような判断はしません。

この人が美容師として髪を切るわけではないため、現場のオペレーションは専門のスタイリストに任せるしかありません。その分「お客様目線」を重要視して物件を選ぶ傾向があります。

おそらく「入り口がゴミ置き場の近くにあるから、ここはダメだよな」と的確に指摘するでしょう。

客がどう感じるかという冷静な判断基準が、とかく技術者よりも格段に高いのです。

このように、職人目線での物件探しは、基本的な判断を誤りやすいというリスクをはらんでいます。

逆に、お客様目線を持った「社長オーナー目線」は、案外良い物件に巡り会えるものなのです。


 

「繁華街に出せば勝手に客が来る」という危険な思い込み

さらに、技術者オーナーとなる理美容師さん達によくある危険な思い込みとして、「繁華街や駅近など、とにかく人通りが多いところに店を構えれば、勝手にお客さんが集まる」というものがあります。

飯島は常々、開業者さんたちにアドバイスしていることなのですが、人通りが多い激戦区にお店を出すと、無数にある店舗の中に自分の店が埋もれてしまいます。

「あそこに20〜30軒並んでいる中の一つ」という認識になり、自身の店の優位性、アピール性が著しく損なわれます。つまり、選ばれにくくなるという大きなデメリットになるのです。

逆に「路地裏の成功店」という考え方があります。

数十軒の店が密集するメインストリートから、1〜2本路地に入った場所にポツンとあるお店。

この方が「ああ、あそこにある、あのレンガ調のお店でしょ?」と認知されやすくなります。

喧騒に包まれた目抜き通りよりも、若干静かでのどかな環境の方が「好物件」となることも多いのです。


 

コンセプトが先、物件は後!あなたを守るための絶対ルール

最も重要なのは、「お客様が何を求めているのか、その求めているものに対して自分が何を提供できるのか」というすべての土台となる部分です。 ここをしっかりと整理していれば、「人通りの多い繁華街に店を出そう」という考え方はおのずと変わってくるはずです。

現職場を退社し、小規模なサロンを持ちたいと考える理美容師さんたちは、長年腕を磨いてきた素晴らしい職人さんたちです。

人生をかけて「自分の店を持つ」と決意しているからこそ、技術者ゆえの性により「お客様目線」を見落としがちです。

作業目線ももちろん大事ですが、それ以上に「あなたは(あなたのお店は)お客様に対して何を提供するのか?」という客目線を明確にしてください。

私、bh飯島は、この部分を真の意味での「コンセプト」と呼んでいます。

このコンセプトが明確になって初めて、それを実現させるために最も都合が良い物件を探す、という基準が正解なのです。

今も昔も、美容師・理容師のオーナー様は「物件探し」から始めてしまう人達があまりにも多いのです。

本当に気をつけてほしいです。

物件探しから始める計画は、失敗のすべてのきっかけになると言っても過言ではありません。

絶対に順番を間違えてはいけません。まずは「コンセプト設計」からです。


 

まとめ:美容室開業の成功は「コンセプト設計」から始まる

今回は、美容室や理容室の開業における「物件選びの落とし穴」について解説しました。

本記事の要点は以下の通りです。

  • 技術者は無意識に「職人スイッチ」が入り、作業効率優先で物件を見てしまう。

  • お客様が来店するまでの「体感」や「アプローチ」を無視すると致命的な失敗に繋がる。

  • 繁華街への出店が必ずしも正解ではなく、お店の存在が認知される環境選びが重要。

  • 物件探しから始めるのはNG。まずは「お客様に何を提供するのか」というコンセプトを明確にする。

独立開業は、これまで身に付けてきた技術を武器に踏み出す計画です。

同時に、経営者(社長)としての新たなスタートでもあります。常に「お客様目線」を忘れず、ブレないコンセプトを土台にして理想のサロン作りを追求しましょう。


 

関連Podcastラジオトーク〜この内容をお話しています。

この内容をbh飯島由敬がラジオ番組にて本人の声で解説しています

店舗開業のプロbh飯島・軽めの喋り「talk it easy」

#62【出店物件選びのミス】「職人目線だけで物件を探してはいけない」と理由

Podcast(stand.fm)にて

youtubeでも視聴可能

スタンドエフエム過去のラインナップはこちら

https://stand.fm/channels/682074fd4d20b5ed88f68e64

 

著者:飯島由敬

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