【美容室の開業】周囲の意見に振り回されていませんか?専門家のアドバイスすら疑うべき理由
(イラスト:飯島由敬)
美容室や理容室の開業に向けて計画を練り始めると、どうしても身近な人の意見を聞きたくなるもの。
すでに独立を果たした先輩や後輩、あるいは同期の美容師の言葉に耳を傾けるのは、初めての挑戦で右も左もわからない状況であれば、当然のことかもしれません。
ですが、長年、店舗開業のプロデュースに関わってきた飯島としては、そうした周囲の意見をそのまま受け取るのは、時として非常に危険だなと感じています。
今回は、なぜ身近な経験者や、あるいは「専門家」と名乗る人間のアドバイスすら鵜呑みにすべきではないのかを解説します。
noteにて詳しく
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https://note.com/bh_iijima/n/nb6fbb9639bb9
周囲の意見が自分を混乱させる種になる?
美容室、理容室の開業計画をたてる際、身近ですでに開業を果たした先輩や後輩や
同期の美容師などの意見に耳を傾けるのは時として注意が必要です。
開業の当事者であるあなたは、何もわからない状況ゆえに、どうしても身近な知人の意見を参考にするのは当然かもしれません。
しかし、周囲の意見は、
あなたが考える計画とはまるで異なる事例、ともすれば参考にはならないノウハウかもしれません。
計画の規模は人それぞれ異なるもの
どんな計画でも、開業規模は人それぞれ、店舗の面積はもちろん、同時に雇用する従業員の人数も違い、それらすべてが関与するもの。
仮に従業員の雇用を前提としているなら、その人物が経験豊富なスタイリストなのか、それともある程度アシスタントを経験済みのスタイリスト一歩手前のレベルなのか、はたまた、まるで経験のない新卒者のような人物なのか・・
あるいは、従業員を雇用せず、すべて自分一人きりで運営をしていく計画なのか・・・
このように目指す経営スタイルによっておのずと、対象となる店舗の面積、つまり選ぶべき物件の規模も、計画そのもののノウハウも大きく異なるのです。
たとえ専門家の意見でも疑って聞け
店舗開業に精通した専門家のアドバイスでも実は注意が必要?
よく専門家と名乗る人物がこのような発言をしているところを聞いたことがあります
「一般的に“月間売上の目標の3割ぐらい”なら家賃は許容範囲である」
飯島は、こうした専門家のアドバイスを、何も知らない初心者の美容師さん、理容師さんが聞いて、そういうものだと捉えてしまうことを非常に心配しております。
重要なのは、その専門家が、果たしてどれほどの規模の出店計画を基準に発しているノウハウなのか?は
この発言だけでは、ここが明確に指示しておらず、非常に曖昧なのです。
この感覚を鵜呑みにすると危険な理由
このアドバイスの妥当性うんぬんより、最も危険である理由は、
この基準を鵜呑みにして、実際の行動を起こしてしまうことが何よりも危険なのです。
例えばあなたの思い描く計画がこうだったとしましょう。
自分と新卒レベルの未経験アシスタントと2名だけでの計画で、店舗面積は50㎡(15坪)程度。
このぐらいの出店規模であれば、冒頭に触れたある専門家のアドバイスの“売上の3割の家賃”はとても高額すぎることになってしまうのです。
この場合、アシスタントはほぼ自分の施術のサポート業務中心となるため、あなたがどんなに頑張って経営しても売上100万円を超えれるようになるまで、スタッフの成長を含め、それなりの時間を要するのです。開業初年度から芳しい売上を期待できないと考えるべきなのです。
初年度の半年間前後の売上が、必死に頑張って、なんとか60万円に達するぐらいになってきた段階と仮定しましょう。
その売上の3割の家賃は18万円です。
この専門家の発するノウハウをそのまま鵜呑みにしたらどうなるでしょう?やばくないですか?
たとえ専門家の意見でも疑問を持つべき
一方、
仮に、自分以外の従業員経験豊富なスタイリストを含め3~4名雇用して自分を含め5名体制の予定で、店の規模も30坪以上のやや大型な店舗を構えるという計画ならどうでしょう。
集客さえうまくできれば、たしかに人海戦術も功を奏し、売上もそれなりに大きくなるでしょう。
売上も初年度から場合によっては200万以上狙える可能性もゼロではありません。
もしそうであれば、家賃の売上の3割、つまり60万の家賃であっても問題なしという判断になるかもしれません。
なにより問題なのは、専門家の意見は多くの場合、
小規模、中規模、大規模ひっくるめて、平均的な基準で語られていることが少なくないのです。
重複しますが、2名体制15坪程度の規模なら、開業1~2年の間は月間の売上100万円に到達するまで非常に苦労を伴うもの。しかしそうであっても、前述の基準なら売上目標が150万円に達しても家賃45万円までOKということになります。
もしも月間500万円の売上を狙うような大規模店舗なら30%の家賃150万円という数式も十分に成り立つでしょう。
しかし、小規模~中規模(せいぜい20坪ぐらいまで)の開業計画の場合は、飯島は、この“3割基準は明らかに間違えている”と考えています。
まとめ・周りの意見をアテにしてはならない
以上のように、専門家ですらまことしやかに語る様々なノウハウ、
特に“売上目安✕何パーセントまでOK”というザックリ基準・・・
専門家である飯島が言うのもナンですが、たとえ専門家の発言であっても、
専門家がいう一般的な基準はあまりアテにしてはいけないということ。
特に、専門家とは程遠い、友人、知人の実経験となれば、さらに危険が大きいかも知れません。
一見、自分と同程度の計画規模と思えても、実際に検証を深めれば計画の基準は全員、全て異なるはずです。
まず、完全に同じであることはまずありえません。
自分の計画はあくまでも、他人とは異なる、たった一つのオリジナル計画であるということを念頭に置き、
知人はおろか、専門家のアドバイスや、先輩クラスの人物のアドバイスはあくまでも・・・
“一つの目安”
“一意見に過ぎない”
というクールな目線で耳を傾けることが重要です。
どうであれ、店舗の開業には、先々少なからず専門家のサポートは必要になるかも知れません。
ですが、結局は、自分自身の計画は、着手前に関しては、自身である程度検証、判断するという姿勢が非常に重要です。
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#44【美容室の開業・周囲の意見に振り回されていませんか?専門家のアドバイスすら疑うべき理由】※AI要約音声








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