美容室開業で「内装」から決めると失敗する理由。コンセプト=社会的役割という考え方
(イラスト:飯島由敬)
これから美容室や理容室を開業しようとしている皆様、 多くの開業者様の相談に乗っている私ですが、実は、一番最初のボタンの掛け違いをしている方が非常に多いのです。
それは**「コンセプト」の捉え方**です。
「コンセプトは?」と聞くと、「北欧風の癒やし空間です」「コンクリート打ちっぱなしの都会的な店です」といった答えが返ってくることがよくあります。 しかし、はっきり申し上げます。それはコンセプトではなく、ただの「内装イメージ」です。
今回は、開業後に迷走しないための「正しいコンセプトの作り方」の要点を絞ってお伝えします。
この記事はnoteでさらに詳しく解説しています
https://note.com/bh_iijima/n/nea1710c7d771
1. コンセプトとは「誰の役に立つか」ということ
お店の雰囲気やデザインは、あくまで枝葉の話です。 本当のコンセプト(幹)とは、**「自分は誰に、何を提供してあげられるのか?」**という社会的役割を指します。
「他の店にはないけれど、私ならこれができる」 「他店では解決できない悩みを、私なら救える」
この「お客様への約束(ミッション)」こそが、本来あるべきコンセプトです。
2. コンセプトの種は「今の不満」にある
では、その役割をどう見つけるか。 実は、一番のヒントは**「現在働いている環境への不満」**にあります。
「もっと時間をかけて接客したいのに、回転率ばかり求められる」
「肌に悪い薬剤を使いたくない」
「自分の得意な技術をもっと活かしたい」
こうした「今の店では叶えられない悔しさ」を裏返してみてください。 それがそのまま、「丁寧な施術を求める人のための店」「肌が弱い人のためのクリニックサロン」といった、あなただけの強力なコンセプトになります。
3. 「誰に」が決まってから「箱(内装)」を作る
多くの人が、自分の好みの内装を先に決めてしまいがちです。 しかし、コンセプト(社会的役割)が決まれば、ターゲットとなる理想のお客様が見えてきます。
内装や立地は、その**「理想のお客様」が最も居心地が良い場所**であるべきです。 自分の好みだけで突き進むと、「自分は好きだけど、来てほしいお客様には響かない店」になってしまうリスクがあります。
まとめ
開業におけるコンセプトとは、デザインのことではなく**「ブレない軸(社会的使命)」**のこと。
まずは「かっこいい店」を作ろうとするのではなく、「今の職場の不満」を書き出し、それを解決できる「理想の店」を構想してみてください。 その軸さえしっかりしていれば、長く愛される強いお店になるはずです。
関連動画
関連音声
#29【美容室開業〜「おしゃれな内装」はコンセプトではない。成功する店だけが持つ“真の軸”の作り方】
2025年11月24日発売 【店舗開業のプロbh飯島の軽いしゃべり「talk it easy」】(毎週火曜日8:30配信) 仕事の時とは別の普段のbh飯島のユルめなしゃべりラジオ配信。 その他 【stand.fm】 【Apple podcast】 【amazon music】 【Spotify】からも聴けます 【ヘアサロン開業・攻略ノウハウ】(毎週月曜日 8:30配信) bh飯島メソッドをAI要約(NotebookLMのAI生成)1回5分でノウハウGET! その他 【Apple podcast】 【amazon music】 【Spotify】 からも聴けます 人生の好転を賭け、あなたの出店計画、飯島と直接話してみませんか?計画が具体的でなくても、ずっと先の漠然とした計画でも全然OK!必ず今後の指針が定まります。
【新著書発売】店舗開業計画攻略メソッド
ペーパーバック¥2400
Kindle版¥1000
アマゾンで購入可能【公式サイト】店舗開業インストラクターbh飯島由敬
■ PODCAST ■

■ bh飯島由敬の無料相談 ■





目次