【美容室設計】「一級建築士なら安心」は危険?失敗しない店舗デザイン設計
(イラスト:飯島由敬)
長年開業の相談を受けていますが、店の設計に関して開業者さんから「やっぱり一級建築士さんとかに頼んだ方が良いのですかね?」という質問を受けます。実は私も一級ではありませんが、二級建築士の資格は持っています。しかし、過去長年の開業や店舗デザイン設計における実務経験において、この建築士の免許が大いに役立ったという経験は殆どありません。そもそも建築士の免許を持っていれば、開業者さんの理想とする店が本当に実現する可能性が高まるのでしょうか?ここのところを、ちょっとだけ一緒に考えてみましょう。
noteで更に詳しく解説しています
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https://note.com/bh_iijima/n/n2a0835e8c5ba
建築士の免許を持つ人がセンス抜群とは限らない
開業を目指す美容師さんからの質問で
「お店のデザインや設計には一級建築士とか二級建築士に頼んだほうが良いの?」
建築士といえば国家試験をパスした有資格者。開業者さんは、漠然と、その方が安心と思うのでしょう。
しかし、センスの良い素敵なお店を表現できるかどうかは別次元です。
これって、美容師さんが持つ基準とまるっきり同じではないでしょうか。
美容の免許は持っているけれど・・・技量の低い人、まるでセンスのない人・・・
単に肩書だけのことでは?
まさに自動車の免許もことが言えると思いませんか。
長年免許は持っているが運転したことが一度もない!しかし無事故のゴールド免許!
これ、いわゆるペーパー免許ですね。
建築士もこれと同じなのではないでしょうか?
建築士というのは名札にすぎない、重要なのは実務経験
確かに、一級建築士でも、二級建築士でも、非常に難しい試験をパスしたわけで、それなりにたくさん勉強したはず。
ましてや、一級建築士ともなれば、相当なまでに努力しないとパスできない資格ですね。
だから、資格を持っている事自体、非常に素晴らしいのは間違いありません。
それだけの資格を有しているならきっと素晴らしい設計をしてくれるだろうと思いがちですが、
仮に、実務を一度も経験したことがないなら話は別なのです。
一応、免許は持っているけれど、建築士としての実務仕事はしたことがない!
これでは一級建築士の免許であっても、ただの名札にしかすぎないのです。
「私が美容室設計を頼む人は、一級建築士なんです!」と開業相談者から聞かされたことが何度もありますが、
その人物が、単に試験パスしただけの、あまり経験豊富な人物でないのであれば要注意ということです。
設計を依頼すべき人物の選び方は、とにかく慎重に
自らが選ぶデザイン設計者は、選び間違えると最悪です。
すばらしい美的センスを持っているか?
美容室や理容室の立ち上げに関しての十分な知識や経験を持っているのか?
理美容室に絶対必要な諸設備(電気容量、給排水、空調など)のノウハウに精通しているのか?
実は、過去の沢山の相談の中には、既に計画に着手している段階で、依頼した一級建築士の能力が低すぎて困っているという相談を受けたこともあるのです。しかし、一度選任した人物を途中で降りてもらい、改めて別の人物を選び直すというのは、出店計画において非常に難しく現実的ではありません。
なぜなら、このような能力不足を感じる時は、既に計画進行の最中であり、仕切り直す時間が無いか、あるいは、すでに工事が始まっている段階の場合が多いからです。
人選間違いにより、散々な目に遭ったとか、大きな後悔を何年も引きずったという辛い話も多いということです。
実は私も過去には、店舗だけではなく、店舗兼住宅の設計はもちろん、住宅のみの設計も経験したことがありますし、外注で別の設計者と組んで仕事をした経験も少なくありません。
長年の経験から、どの事例も共通でいえることですが、
それぞれの分野、モチ屋というものがあるのです。住宅、商業施設ビル、店舗 etc…
それぞれ分野ごとに、それぞれ得意とするプロが結集して、計画ごとにグループを構成し、お互い足りない部分をフォローし合って攻略していく計画も多いのです。
もしかしたら、出店というのは一生に一度の大きな計画となるものなので、
ただ一級建築士という肩書だけで決めるような人選はおすすめできません。
仮に、美容室、理容室の出店計画なのであれば、
最低でも、美容室のデザインと、設計において経験豊富な人に依頼しないと後悔します!
また、同時に、工事の依頼に関しても同様です。美容室工事など一度も経験したことがないような会社に依頼するのは論外です。
工事依頼も、必ず、理美容の店舗工事経験が豊富な会社に必ず依頼しましょう!これ鉄則です。
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