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店舗工事終了後のオープン準備は10日間確保すべき!

初めての美容室、理容室の開業者は、店舗工事終了後、2~3日ですぐにオープンしようと考えている人が沢山います。しかし、これはかなり危険な考え方であり、大きな失敗の始まりともいえるほど重要なものです。実は店舗工事が終了して、実際にオープンができる状態にするまでにやるべきことは、開業者が想像しているよりはるかに多く、実際には2~3日では、とても日にちが足りないのです。店舗が完成した瞬間というのは、あくまでも工事そのものが完了しただけのお話、その空間には、様々な物品が一つも設置されていない状態なのです。完成した店舗に陳列する家具、家電、薬液薬剤を準備し、さらにしっかりと店舗運営をスタートをさせるために必要となる準備を甘く見てはいけません。店舗工事終了後に何が必要なのか、また、どれくらいの期間隠すべきなのか、その重要性をアドバイスします。

保健所の検査に合格しなければ、美容室の営業許可が下りない

美容室の店舗工事が終了した段階から2日後ぐらいにオープンしようと考えている開業者はとても沢山いますね。

店舗工事終了時、すなわち工事引渡し後に開業の準備はそんなに短い期間ではとても足りないのです。
お店さえ完成すれば、あとは即オープンして、1日も早く売上を上げたいと思う気持ちはわかるのですが、

このスタート時点のつまづきは後々非常に問題です。
まず、店舗工事が終了したとしても、

その直後から保健所の検査、消防署の検査が入ることになります。
また、それらの検査が滞り無く済めば良いのですが、改善の指導が出たりすれば、なんらかの改善措置をしなければならないこともありえます。

保健所の検査に合格しなければ、営業許可が下りないため、営業を開始することができません。

仮に再検査になれば、直前でオープンを延ばすしかなくなることもあるわけです。

 

工事が完了した段階というのは、完成したお店は、いわば空っぽの状態

また、保健所や消防の検査だけではなく、店舗工事終了後であっても、店舗工事の是正箇所や、修正箇所がゼロということは極めて稀です。

なんらかの細かい補修工事や微調整工事が引き続きオープンまでの間に行なわれるもの。

これも事前に想定しておかないと、直面した時のパニックは計り知れません。
なにより、開業者さんにとって工事完了時からオープンまでの間にどれだけやるべき事があるのかを知っておく必要があります。

そもそも工事が完了した段階というのは、

完成したお店は、いわば空っぽの状態であるということを理解しておきましょう。

その空っぽの店舗に、美容理容の薬剤、備品、店販品を陳列する必要があります。また、各種家電も設置していく必要です。

バックヤードに、冷蔵庫、洗濯機の設置。

カウンター周りにはBGM機器、電話機の設置、PCのセットアップ、カード決済用の端末の設置。

組み立て家具などを購入しているのであれば、それを組み立てて設置する時間も必要です。

ウエイティング用の雑誌や書籍、ドリンク、食器などの購入も必要になるはず。

それ以外にも設置した理美容機器の試運転を含め実際の施術の練習。

もちろん、オープンを間近にしてチラシのポスティングやネット上での広報活動などもこの期間で一気に拡散させていく必要がありますね。

場合によってはオープン前に招待客を受付して対応する開業者もいることと思います。

そして、今後のネット戦略、チラシ戦略用に、完成した店舗の写真撮影もこの期間の間に行うべきなのです。

特に写真撮影に関しては、すべての陳列が済み、ほぼ開業直前の状態まで整ってからの撮影が理想です。

前述した空っぽの状態での写真では非常に味気ないし、お店の魅力を映し出すことが出来ないわけですから。

これらすべてのやるべきことは、開業者が想像していた以上に時間と労力を伴います。

お店ができればすぐにオープンできるという考えは、非常に危です。

工事完成からオープンまで、最低でも1週間、余裕を持って10日の時間を確保すべき

工事完成からオープンまで、最低でも1週間、余裕を持って10日の時間を確保すべきなのです。
実際は開業から1週間あればなんとか準備を整えることができるでしょう。

しかし、多くの開業オーナーさんを見る限り、実際は1週間ではかなりギリギリだといえます。

1週間では開業者さんの負荷が大き過ぎてしまう傾向があります。
開業直前に疲れ果てている

なんかソワソワしている。

落ち着きがない。

イライラしている。

このように
気持ちの余裕を持ち、テンションをしっかり整え、満を持しての開業にはならない可能性があるということです。

このわずか3日の違いではありますが、この3日で多大なる余裕と精神の安定がもたらされるものです。

準備はすべて整った。後はオープンを待つばかり。
早くオープンしたい!早くお客さんを喜ばせたい。
開業2日前頃に、このような心境でいられれば、万事OKです。

晴れてオープンを迎え、新規客と沢山出会うべきスタート段階において、

主役の開業者さん自身が魅力的でいられるか?

あるいは

テンパっている状態なのか?
ここでこの先長年のお店の運命が決まると行っても過言ではありません。

1日、2日のオープンを急ぐより、十分な準備ができる時間の確保は非常に重要な事なのです。

まとめ

  • 美容室の店舗工事が終了した段階から2日後ぐらいではまるで足りない
  • 工事終了後に保健所の検査、消防署の検査が入る
  • 工事が完了した段階というのは、完成したお店は、いわば空っぽの状態
  • 最低でも1週間、余裕を持って10日の時間を確保すべき

著者:飯島由敬

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