退職宣言をして、現職場のオーナーから快い言葉をもらえた。応援してくれると言ってくれた。
宣言前の緊迫した後にこの言葉を受け、少なからず「良かった!」と浮かれれる開業者さんたちも実は沢山見てまいりました。
しかし、これも油断は禁物です。
最後の最後で話が違うじゃん!
という事例もまた、本当に多いんです。
多くの場合、退職宣言をしてから、実際の退職日を迎えるまでは平均で1〜2ヶ月というのが多いのですが、話し合いがつき、残りの期間、さぞ気持ちよく働けると思いきや、これが地獄の日々だった・・・という声も少なくありません。
店側のオーナーにとって、開業者の手前「良い人ぶっていた」あるいは、「本音を言ってくれてはいなかった」
開業計画も進み、いよいよ計画も架橋に入るという頃に、足元をすくわれるが如く、開業者の神経を揺さぶることも、ままある事例だということを忘れてはなりません。
前述したとおり、送り出す側のオーナーの心境とは、本心は面白くないわけです。
手塩にかけて育てたのに・・・
不義理なことをしやがって・・・
開業に向けて浮かれやがって・・・
ウチの客、持っていくんじゃねぇぞ・・・
というダークな心を必死で、出ないようにして、開業者に対し、本来穏やかではない心境を押し殺し、
紳士的に大人な対応で振る舞っただけかも知れません。

しかし、当の開業者は、「円満退社できた!」「オーナーは良い人だ!」という、いわば、糠喜びしながら、残りの時間はせめて一生懸命働いて、旧職場に貢献しようとする姿勢が、かえってオーナーの心を逆撫でしてしまうこともありうるということです。
とにかく、どうであれ、自分は近々辞めてしまう店です。
今まで大変お世話になったとはいえ、感謝の気持ちは持ちつつも、
あまり義理の部分に偏ると、しっぺ返しを食らうことにもなりかねません。
これも、開業時の実例から学ぶ重要なノウハウとして、ある程度把握し想定内にしておきましょう。
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