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【美容室開業】何のために?何故?独立開業するの?

多くの美容師さん、理容師さんは「自分のお店を持つこと」これを夢と捉え、いつか必ず開業するぞ!という壮大な目標を抱きながら、日々頑張っています。しかし、単純にこの「お店を持つ」ということだけを夢とし、それを実現させることだけを目標とするなら、ある程度の資金や条件が揃いさえすれば、ある意味、実現はさほど難しくなく可能なことといえます。しかし、実際にお店を持つことが実現できたとしても、それから先の長い期間に渡り健全な運営を続け、10年以上存続するお店でいられるかどうかは別の話となります。ただ店を持つだけでよいのか?それとも10年以上ずっと続くような優良店となりたいのか?独立開業の真の「動機」と「目的」イチから見直す必要があります。

開業の動機(なぜ?・WHY?)これが全ての核となる!

美容室開業、理容室開業は
「なぜ開業すべきなのか?」「なぜ開業せざるを得ないのか?」

この、どうしてもやるべき理由を自分自身で深く理解しておく必要があります。

ここを整理することが、独立開業のすべての第一歩目であることを私は常々話ししております。

動機といえば、「何故?」という問いかけに対する返答です。

WHY?

ところが、ここでほとんどの開業者さんは「長年の夢だったから・・・」「自分が本当ににやりたい理想のため・・・」

このように非常に曖昧な漠然とした程度の動機しか語れません。

お天気会話であれば、それでも通じるかも知れませんが、特に開業ともなると公的融資機関の審査時などでは、思いっきりツッコミが入る要素でもあります。

「夢といっても、そんなに甘くないですよ?」

「本当にやりたい理想って?具体的に説明して!」

多くの開業者さんは、この時点で自分の事なのに、満足な返答ができず、フリーズしてしまったりするものです。

誰もが心の奥底に抱えているシビアな動機を語れば良いのですが、これが中々スムーズに言えないのが普通ですよね。

ズバリ、こういうことが本当の動機となります。

1.今までの職場に勤務している時より、格段に報酬をアップさせるために開業する!
2.今まで本当にやりたかった事を実現させたい!

これら1.2.の裏側には理由が隠れていますね。

1.の理由・・・報酬が低くて不満、このままでは将来が不安、店側の自分への評価に不服など・・・

2.の理由・・・本当にやりたい事、これ今の職場ではできない、やらせてもらえない・・・

どうでしょう、どちらも不満、不安、不服、不条理といった具合に、

「不」・・・これが動機の核の部分なのです。

様々な「不」の裏返しが、明確な事業計画に繋がる

溢れんばかりの「不」の要素が現在の悩みのタネですね。その「不」をなんとかしなければ・・・

開業者のすべての実例を振り返ると、これら「不」が、いよいよ限界値に達した瞬間、

これが多くの場合、開業計画に踏み出している瞬間のようです。

「動機」=「不」が前に踏み出す莫大なエネルギー減ともいえるのです。

そして・・・

“どうせやるのなら・・・”

“やると決めたのなら・・・”

今まで以上に、客の満足度を高めてあげたい!

もっと良くしてあげたい!

他のスタイリストにはできない、独自の技術やサービスを提供したい!
という、現在、働いている店のように、いたずらに時間を奪われるような劣悪な雇用環境から脱出し、あらゆる不満を解消して

満足できる報酬と共に、自分の為の時間をしっかり獲得する。

まず「お店を持つことが夢である」この考え方を見直してみる

このように、独立開業とは、自身の究極の理想を、すべて手に入れる為、自らが巻き起こす
自己革命、自己実現なのです。
その最初の第一歩目がたまたま、「自分のお店を持つ」ことにすぎないということです。それが独立開業なのです。

それほどまでに壮大な人生計画となるのが独立開業であるはずなのに、ほとんどの開業者は何の知識も持たぬまま成り行きで計画を進める行為に走ってしまいます。これは非常に危険な行為です。

開業とは自分の人生に大きな変革をもたらす分岐点です。
ただ安易に自分のお店を持つことがゴールと捉えた考えは絶対にやめましょう。

世の中の開業による失敗実例のほとんどが事前の「知識と準備」を怠ったことが原因

開業に走らされる核となる要素は様々な不具合から発生した「動機」です。

ですが、その想いを貫き、意を決して独立開業に突っ走ったたところで、独立開業出店の攻略法のイロハを一切知るはずがない開業者が、何事もなくスムーズに実現させていくことはまず困難なことです。

とはいえ、それをやっていかなければならないのが独立開業、あらゆる意味でのブレイクスルーといいますか、突破を挑まなければなりません。

 

ただ、闇雲に気合だけで突き進んでも、すぐに撃沈されてしまっては元も子もないのです。

まずは、独立開業の行程は、非常に攻略が大変で難解であることを理解した上で、攻略の作戦を立てて望むことにより実現が見えてきます。

したがって、開業計画を安全で確実にするためには

まずは安全で正しい知識を得ることと、抜かりない準備にかかっています。

 

念願の開業は果たせたものの、わずか1~2年で店を閉めなければならなくなってしまう・・・

という最悪の事例が非常に多いのが美容室開業、理容室開業に限らず、全業種共通の開業の実態でもあるのです。

 

ぜひとも綿密な計画を練り、慎重な行動のもと、人生の再構築ともいえる運営のスタートを踏み出しましょう。

「知識と準備」これを正しい順序で一歩ずつ慎重に進めていくことさえできれば、
必ず、自分の10年後は理想の状況が手に入ります。開業は最低でも10年後の自分をイメージして計画を立て、実行に臨むものであること忘れないように。 

まとめ

独立開業の最初の第一歩目は「動機」から始まります。しかしその第一歩目が曖昧なため、先々のプロセスはすべて揺れ揺れの土台がない状態のまま非常に危うい計画となってしまいます。

自分は一体、何の為に開業をしようと決意したのか?これは綺麗事で説明がつくものではなく

むしろ究極に自己中心的な不都合への改善策の為!・・・これが動機となるのです。

良い状況に変革を遂げるためには、それなりの難関を越えていく覚悟と気合は必要不可欠ではありますが、それだけでは不十分です。

なにごとも、それなりの対策、想定、下準備あっての成功です。

軽装のまま山登りをするのは危険であるという例えを私はよく開業者さんにお話しますが、独立開業を軽いノリで実行段階に移してしまうのは、大げさな表現かもしれませんが、自殺行為です。

なによりまずは「知識を得ること」そしてそれをもとに、ぬかりなく「準備をすること」

これだけで、開業で大失敗をする危険性が半分以上なくなるはずです。

著者:飯島由敬

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