私はビビリです・・・という人の方がうまくいく
美容室開業の相談で、とても自信満々の方が時折いらっしゃいます。一方、右も左もわからず非常に不安な様子の方もいらっしゃいます。どちらが健全で確実な独立開業を成功させているかといえば、後者の方、すなわち不安で自信なさげな方々です。とかく前者の自信があるという方々は持ち前の前向きさで行動力にも長け、リーダーにふさわしい雰囲気を持つ方々です。しかし、こうした方々は勢いだけで突っ走るタイプが多く、自分の思い込みや感覚だけでグイグイ計画を進めていくのです。独立開業は大金を費やすことになる人生のビックイベントです。ちょっとした判断ミスが結果大きな痛手となってしまうことがあるわけです。
根拠のない自信は危険
美容室の開業相談で多くの人と対面している中、
「私はビビリなので、本当に何から初めて良いのかわからなくって・・・」
という発言を聞きます。実は、こういう人のほうが開業計画をうまく進めていく傾向があるのです。
一方その逆で、
「自分なりに計画はできています。自力でもやれる自信は十分にある」
というイケイケの人もいます。私の見解として、こういう人はちょっと不安になるものなのです。
自信があるという方の特徴としては、それなりに勉強熱心でもあり、人生において今までも自力で様々な難関を切り抜けてきた様なやり手の人かもしれません。
しかし、独立開業ではこの自信が時として非常に危ないと思えるわけです。
自信は非常に良いことですが、美容室開業では自信だけで上手に進めていけるとは決して言えないのです。
開業において最も危険な要素は、根拠のない自信、勝手な思い込み、間違えたノウハウなのです。
周囲からの助言にも冷静な判断と注意が必要
先に開業を実現した先輩などから収集した生のノウハウも、時としてもちろん役に立つかもしれません。
しかし、それらのアドバイスは、山登りで例えていうなら
晴れた日、非常にコンディションの良い環境での登山経験のようなものです。
山登りは天候が悪い日の登山もあります。突風の吹き荒れる日もある。季節によっては暑さ寒さで登山方法は大きく左右されます。
開業も同じことが言えるのです。
ある日の登頂経験者の意見はたった一つの成功体験事例でしか無いのです。
はたしてそれがで絶対的に有効な方法であるかどうかは状況によってすべて異なるわけです。
開業では、特に創業融資の場合でも審査が通りやすい時期はいつも一緒とは限りません。
申込が大変混み合う時期となれば審査にかかる時間も通常より多くかかるものです。
先輩などから聞いた情報と実際の融資決定までの時間が異なることもありえます。
もし着金時期が延びれば、当然工事着工も遅らせる必要があります。
仮に物件契約を早々に済ませたが着金が予想以上に遅れてしまったとしたら、
結果的には無駄な家賃を多く払うこともなってしまいます。
その期間が2ヶ月間~3ヶ月にも及んでしまったら、数十万円単位の無駄な費用の流出になるのです。
不安はあたりまえ、だから基礎知識と準備にとりかかれる!
「とても頼りになる先輩に色々教えてもらったのですが、それでもやっぱり不安で・・・怖くて・・・
自分はビビリなので、なかなか思い切って行動に移せないのです。」
ビビリだと自覚している人の方は行動を起こす事前の段階でより確実で安全な方法を追求するものです。
そして、ポイントを理解した後は決してブレないのです。
なんとかなるだろうという考えでどんどん突き進んでいく人は一見行動力にたけ、優秀に見えるものですが、
時として非常に無謀な行動をする人です。
自身に満ちた人でも独立開業に関しては、全てがはじめての経験であり、ズブの素人であるという自覚が必要だと思います。
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