【開業1周年】2024/3/22開業・鶴見メンズオンリー理容室BRUSH PREMIERの1年後点検&飲食会
昨年2024年3月22日に開業した鶴見男性専用理容室BRUSHの2号店『BRUSH PREMIER』は早いもので1周年です。半年前と同様、おなじみ店舗保守点検に訪問、さすがに経営も軌道に乗り穏やかなオーナー原口太郎さんに会うこともできて、もう一つの楽しみ、焼き肉会も楽しみました。
本当に早いものです。あれからもう1年経ってしまったのですね。
2013年の4月18日に鶴見にてメンズオンリー理容室の業態で初めての店舗開業を果たしたオーナー原口太郎さんは当時まだ32歳でした。
メンズオンリーという業種は、本当に経営が軌道に乗るまで若干の苦労がつきまとうもので、原口さんも初年度の、特に半年間は非常に苦しい経験をしたものでした。しかし、あれから10年を超えた2023年頃から、1号店ではもはや客の予約を受けきれないという状況を打破するため、2号店拡張の相談を飯島は何度も受けておりました。
そんなまさしく大きな脱皮とも言える2号店の出店計画を、1号店出店の10年目の節目に仕掛けたわけです。
しかし、原口さん、実際に計画に一歩踏みだしたものの、1号店を経営しながら2号店計画を進めることの大変さを散々思い知らされることになりました。
計画の大詰め段階では、1号店の業務を最小限度にして、出店準備に時間を割かなければならない・・・
しかし、これ、頭ではわかっちゃいるけど、1号店に押し寄せる得意客の要望をどうしても優先してしまい、思いっきりオーバーワークの極限状態になってしまいました。
普段接する原口さんとは思えないほど疲弊した様子、そして隠しきれない苛立ちを見ているのが非常に辛いものでした。
とにかく、本人曰く、原口さんが当初想像していた大変さの3倍を超えるぐらいの大変さに、完全にノックアウトされてしまいました。いまだから言えることですが、正直なところ、この2号店は、店の完成や、様々な準備こそ抜かりなく予定通りに進んでおりましたが、肝心の原口さんがパンク寸前。
開業というのは、店をとりまくすべての要素が、どんなに素晴らしくても、それを操縦するオーナーが病んでいたら機能しないのです。これが世の中の開業者の大半が直面している失敗の原因でもあります。
物理的な店舗自体の準備は問題なくとも、この計画は、何と言っても原口さんの心をいかに落ち着かせるか、平常心に戻せるかが成功の鍵でした。
案の定、オープン直前の時点では原口さんもまだいっぱいいっぱい状態から抜け出せておらず、食事会なんてやっている場合じゃないという感じでしたね。
そんなギリギリでスタートラインに間に合った感のある2号店オープンでしたが、その半年後には、だいぶ穏やかな原口さんに戻っていましたね。そこでお預けだった食事会もしました。それがちょうど今から半年前のこと。
その時も、原口さんお気に入りの焼き肉屋でした。1年点検の時も同じ店に来ようという約束通り、半年時点から更に穏やかさが戻っている原口さんと、再び極上肉をたらふく頂きました。
聞けば、1号店の時と同様、やっぱりメンズオンリーサロンは、一般の美容室よりも立ち上がりが遅めで、ちょうど1年経過した今、ようやく手応えが感じられ始めたとのことでした。その実際の売上額も伺いましたが、飯島と計画時に掲げていた目標額はしっかり達成しておりました。
もちろん、原口さん自身は、まだ余裕を感じるほどの状況ではなく、あくまでも通過点をとりあえず超えた・・・という心境のようです。
このように、当事者はこの時期、まだ周囲の景色を楽しむ余裕などなく、まだ不安が同居しているものなんです。っていうか、経営者になった時から、不安が無いときなど、ありえないんですけどね。
不安は一生ですよ。不安は消えない、だけどその不安と上手に付き合えるようになるのが経営の経験というものです。そのそも原口さんも1号店で10年の経営を経験したベテランでした。
そこから第二ステージとして多店舗展開という、あらたな領域に踏み出した段階です。ここからまた10年経ったら、かなり円熟度を増したオーナーになるのでしょうね。
その時まで、飯島も現役で頑張っていられるようにしたいものです。
ひとまず、原口さんの2号店計画も、開業1年後の店舗保守点検の立会をもって終了です。
10年を超えてまで、ずっと飯島を頼って来てくれて本当にありがとう。原口さん。