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美容室の店舗工事で失敗しない!内装だけでなく設備の重要ポイントを徹底解説

bh飯島由敬の美容室開業ノウハウブログ-店舗物件設備不足の問題

(イラスト画:飯島由敬)

美容室の店舗工事を検討するとき、「内装のグレードだけで良し悪しを判断してはいけない」ことをご存知でしょうか?

高級感のある内装は魅力的ですが、美容室に必要な設備が整っていなければ、快適なサロン運営はできません。

本記事では、美容室の店舗工事で特に注意すべき電気容量、空調設備、ガス設備、給排水設備について詳しく解説します。

これから美容室開業を考えている方は必読です。

美容室の店舗工事で必須!電気容量の確認は重要

美容室は一般の店舗や事務所よりも多くの電力を必要とします。特にドライヤーの同時使用時には電力消費が非常に大きく、ブレーカーが落ちるリスクもあります。

・物件選びで電気容量の確認を怠るリスク

多くの美容師さんは、物件のイメージだけで決めてしまい、電気容量をチェックしていません。しかし、電気容量が不足すると工事費用が大幅に増えることもあります。

・電気容量アップが難しい物件もある

物件によっては電気容量の増設ができなかったり、数十万円以上の費用がかかるケースもあります。

特に電柱がない地域というのがあるのってご存知ですか?

町によっては、電柱を建てず、全ての電源供給が地中埋設されているところもあるのです。

そのような場合、特に注意が必要です。お金のかかり方も、数十万円では済まないこともあるわけです。

 

空調設備は美容室仕様を必ず確認せよ

美容室は施術中というのは、非常に多くの熱が発生します。時として複数のドライヤーが同時に使われるため、エアコンの効率が悪くなることもあれば、同時使用時にはパワー不足になることもあります。

・空調設備の設置状況をチェック

物件にエアコンが元々存在しているような物件の場合、それが「付帯物」か「残置物」かを不動産屋へ必ず確認しましょう。もしも残置物という扱いだった場合は、故障時の修理費用が自己負担になるため注意が必要です。

・エアコンのパワーも重要

元事務所や物販店舗のような他業種が以前使っていたような物件では、美容室として必要となるエアコンのパワーが足りていない場合もあり、その場合、追加の空調設備が必要になることがあります。

 

ガス設備も見逃せないポイント

給湯設備(ボイラーや湯沸器)にはガスが必要になります。しかし近年ではオール電化物件も増え、そもそもガス引き込みがない、あるいは引き込み不可という物件もあります。

・ガス設備の有無を事前確認

ガス設備の引き込みがされていない物件では、新たにガスを引き込むか、不可という取り決めの物件だった場合、電気給湯に切り替える必要があります。するとさらに大きな電気容量の確保が必要になります。

・都市ガスかプロパンガスかの違い

地域や大家の指示によってはプロパンガスを使わなければならない場合もあります。プロパンは都市ガスよりも毎月のランニングコストが高くなり、運営コスト、収支に影響します。

 

水道・給排水設備の水圧問題は美容室の悩みの種

美容室のシャンプー施術において、水圧が著しく低い場合、仕事に大きな支障が出ます。

これは物件に元々引き込まれている水道管の太さ(13mmか25mmか)が関与しているのです。

・13mmの水道管は要注意

前述したように、元々その物件が事務所仕様の設備しか用意されていないような場合、事務所で使う最小限度の使用頻度を前提に細い水道管である場合があります。もし、こうした物件を選んだら、まず水圧不足に悩まされることが多く、改善(水道管を太く引き治すなど)に高額な配管工事が必要になることもあります。

・ボイラーや瞬間湯沸器で対策可能

こうした水圧不足には大型ボイラーの設置が効果的ですが、70~100万円と高額です。

最初から水道管が十分太いような物件の場合は、ボイラー導入しなくとも、もっと安価な瞬間湯沸器設置で済み、非常にコストを節約できる方法に繋がります。

 

美容室開業で失敗しないための設備検証まとめ

美容室の店舗工事では、内装デザインのグレードだけを基準に物件を選ぶのは非常に危険ということです。

電気容量は必ず物件の供給量を確認

空調設備の有無・状態・パワーをチェック

ガス設備の有無や種類を把握

**給排水設備(水圧)**を事前に検証し、水道管の太さも要確認

これら設備の過不足は、開業予算を大きく左右し、結果的に店舗のクオリティや運営の安定性に直結します。設備面のリスクを回避し、快適で効率的な美容室運営を実現しましょう。

 

著者:飯島由敬

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