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「店舗デザイン」と「店舗設計」の違い

私、飯島は現在の店舗開業コンサルタントになる以前は、生粋の店舗デザイン設計者でした。20代で独立した時は、一生店舗デザインや設計をしながら生きていくのだろうと思っていました。現在の立ち位置に転身するまでには、店舗デザイン設計に関しての業務は通算20年を超えるものでしたが、 長い期間出会ってきた開業者たちは、まず100%に近いぐらい「店舗デザイン」も「店舗設計」同じものだと捉えていました。っていうより、「なんだか良くわからない・・・」とういのが正直なところでしょうか。自身の開業計画を踏み出す以上、触り程度で良いので、この2つの似て非なる業務を理解しておいて損はないと思います。一旦聞けば、これらは思いっきり別次元の業務であることがわかるはずです。

デザインと設計って一緒じゃないの?

「店舗デザイン」と「店舗設計」

この2つの違い、わかりますか?
美容室開業の際に、必ずこの店舗デザイン?店舗設計?

このプロセスを体験することになるはずです。

この2つの違いは美容師さんであればきっとイメージはしやすいはずです。
例えば、あなたの元にお客様が来店し、こうリクエストしてきたとしましょう。

「私を都会的なデキる女に!今より洗練させて欲しい!」

あなたは、そのニュアンスをキャッチし、

どのような施術をすればそのお客様の要望を叶えられるか、

具体的な施術プロセスが頭の整理し、後輩、あるいは従業員に、かなり具体的かつ的確な指示を出すはずです。

 

例えば
初にまずシャンプーをする(客の要望によって異なる?)
そして3センチのみカットする・・・
ここで薬液Aを使う・・・
再び異なる方法のカットをあれこれ施す・・・
Etc…
このように、自分以外の別人(従業員)への指示は至って緻密であり細かい伝達となるはずです。

デザインとは?

さて、ここでいう最初にお客から依頼を受けた段階の
「できる女風に」これがまさしく
「デザイン」です。そして、従業員に指示した
具体的な実現法が

「設計」なのです。

店舗の方に題材を戻しましょう。

この例え話のように

「北欧の古都の佇まいを感じさせるカフェ風のお店」

これが 「デザイン」

設計とは?

そしてその北欧の古都を表現する具体的手段として
古いレンガ風のタイル、
石畳風の床材、
アンティーク風の古びた木材のフローリング
ビンテージ仕様のソファ
Etc…

こうした具体的な選定が「設計」

店舗デザインと店舗設計の違い・まとめ

【デザイン】これはあくまでも方向性であり、デザインだけでは当然、正確な積算(見積)はできません。

なぜならば、何を何個必要か?いくらの物品をどれぐらい必要とするのか?

これらが一切定められていない状態であり、あくまでも、曖昧な目標地点の設定であり、非常に抽象的な世界観です。


【設計】これは、とにかく数値化する作業なのです。

幅120センチ✕奥行き60センチのテーブルをタモという木材で1台作る、とか

ステンレス製のBOX状の看板を作り内部にLEDを仕込む、とか・・・

この様に具体的手段、数値化作業で制作への橋渡しをする。

1㎡あたり5千円のどこどこ建材メーカーのレンガ風タイルを30㎡分で15万円也

1本あたり3万円の木柱を10本で30万円也

デザインを実現させるため建材指定や物量など、すべての数値化作業により正確な積算の橋渡しとなるわけです。

曖昧だったデザインを実現化させるための、、いわば変換作業が「設計」というものなのです。

 

美容室開業をする上で、開業者自身がこの2つの仕事の違いを理解していないことにより、あらゆる勘違いやトラブルの原因となることが少なくありません。

このように美容師さんなら日々の仕事プロセスから「デザイン」と「設計」ニュアンスを理解しやすい方々なのだと思います。

デザインと設計、この2つは似て非なるものなのです。

仕事の質としては表裏一体の1セットですが実際にはまるで異なる次元の仕事なのです。

 

 

著者:飯島由敬

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