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ヘアサロン運営における広報販促チラシの上手な表現法

世の中で見かける美容室理容室のチラシやネット上ホームページなどを見ていると、はたして何がそのお店の良さなのか、何が売りなのかが不明確なことのほうが多いですよね。一般的に広報で知らせるべきは、料金やシステムではなく、店が目指していることや店主の魅力が感じられることが重要です。広報における方針を定めるにも特定の客像をイメージしてみることは効果的な方法となります。そんなヒントとなるお話です。

実際は、お店のチラシを手に取っただけで来店を決める人は少ない

美容室の広報手段としてチラシやリーフレットなどの紙媒体による告知はどの店も行う方法です。

ところがほとんどの広報チラシに書かれている内容は料金割引のお知らせや単なる店舗情報です。

これではチラシを受け取った人が

この店に行ってみたい!

というモチベーションには繋がりません。

癒やしの空間でお待ちしております・・・

マイナスイオンを感じれる店内で・・・

極上の時間を提供します・・・

この様な文言を読んでお客様の心は本当に動くのでしょうか?

お客が何を得られるのかを伝えないと意味がない

紙媒体で何を表現すべきかを運営側のオーナーしっかり持っていないと・・・

お金を費やして、ただいたずらに大量のポスティングを行ったとしても・・・

すべては無駄金に終わってしまいます
自分のお店にしかできないこととは何か?

自分のお店がどんなお役に立てるのか?

オーナーやスタイリストはどんな得意技を持っているの?

何故、お客様は自分の店を選ぶべきなのか?

すべてはここに焦点をあてて、受け取り手に

知らせていくことが重要なのです。

老若男女、とにかく誰でも来てね!

これは、ファミリーサロンという位置づけを目指しているならこの発言をするのも構いませんが、

店のオリジナリティを表現するという視点で考えるとよろしくないわけです。

ウチの店はこんな人に、このように役に立てるのです!

この呼びかけが紙媒を通して表現されなければ意味がありません。

特定の人物に向けてメッセージを届ける前提で

例えば、数年前までは2週に1度のペースで美容室を利用していた女性が、

今では子育てが忙しくなり2~3ヶ月に1度しか行けなくなって困っている。

理由は単純で以前ほど時間が取れなくなっているということですね。

ところが、微妙な時間対応がウチの店の強みです。そのような不具合が解消できますよ。

そんな視点ならいかがでしょうか?

駅前や繁華街まで出向かなくとも、駅と住宅地の中間地点に位置するウチの店ならご近所ですから大丈夫ですよ!

お客さまのような、子育て奮闘中のお母さんを応援するのが私達の役目なのです!

日々忙しい時間確保が難しい方でも大丈夫ですよ!

たとえ短い時間でも、しっかり対応してあげられる技量があります!

もちろん、突然時間が空いた時にでも対応できるように心がけています。

独特な予約システム導入していますからご安心を!

または、

当店は若返りのプロとして、アンチエージングのメニューに特に力を入れています。

若い頃の素敵なあなた自身の復活のお手伝いさせてください!

いかがでしょう?販促物チラシにこのような特定の客層への明確な呼びかけがあれば

手にした対象となる人は、

これ、スバリ私のことじゃん?

なんだか、とても助かる・・・

こんなこと考えてくれるお店もあるんだぁ・・・

ちょっと試しに、行ってみようかな・・・

と心が動くのです。

紙媒体は価格のお得感のお知らせや、不特定多数の来店率を上げるためのモノにあらずです!

「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」的な広報活動はもう辞めましょう。

本当に来て欲しいお客さまの心に届くメッセージを盛り込み

何故あなたがうちの店に来る必要があるのか・・・

これを的確に教えてあげること

これがが広報というものです。

(画:飯島由敬)

 

 

著者:飯島由敬

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