<美容室開業したい人は必見!>お店OPENまでの流れ・期間・お金のこと…開業で重要なことを成功例も交えて解説します。
「自分のお店を持ちたい!」と考えている美容師さんは多いと思います。
しかし、美容師として経験を積まれた方でも、「お店づくりの経験」をした人は少ないでしょう。
「お店ができるまでの道のり」は、先輩や友人の体験談から得られる知識程度という方が多いのではないのでしょうか。
この記事では、美容室を作るまでの手順・期間・かかるお金について解説します。
多くの開業に携わってきたbh飯島の経験から、「開業での成功例」についてもお話します。
この記事を読んで、「自分の理想のお店づくり」の参考にしてください。
この記事でわかること
- 開業までの流れ
- 開業までの時間などタイムスケジュールの目安
- 開業に必要なお金のこと
- 実際に成功した開業事例
- 開業に成功する秘訣
この記事がおすすめの人
- 自分の美容室を開業しようか悩んでいる美容師さん
- 開業を夢に持っているが具体的な計画ができていない美容師さん
- いざ、開業をする直前の人
- 美容師さんじゃなくても、小規模の店舗を開業しようとしている人
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(1)美容室の開店までに何をすべき?開業までの流れを把握しよう!
自分の美容室を開店するまでの開業の流れは、大きく分けて8つのプロセスに分けられます。
- [開業手順1] 開業動機と目的の明確化
なぜ独立して美容室を開業するのか?改めて自問自答 - [開業手順2] コンセプト構築
コアターゲットを想定して社会的役割を明確にする - [開業手順3] 事業計画
収支・採算性のチェック、資金調達方法、実行予算想定 - [開業手順4] 物件探し
ターゲットの往来、居住に応じた物件選び - [開業手順5] 融資
足りない資金を調達する - [開業手順6] 運営戦略
集客や売上を増やすための作戦を立てる - [開業手順7] 店舗デザイン
店の雰囲気を大きく左右する、デザインの決定 - [開業手順8] 店舗工事
内装から設備まで、店が完成に近づく重要なプロセス
では、それぞれの手順について、詳しく解説していきましょう。
[開業手順1] 開業動機と目的の明確化
「なぜ独立して美容室を開業するのか?」を自問自答
あなたが開業を願うのはなぜでしょうか。
いろいろな理由があるでしょうが、それをひとつひとつ書き出すなどして、整理してみることが大切です。
Point!! 単なるあこがれや夢だけでは不充分です。
繁盛している美容室や、マスコミに登場する華やかな美容室を見かけるとうらやましくなるもの。
「自分もああなりたい」と感じることは全然悪いことではありません。
ただ、漠然としたあこがれだけでは開業しても成功しません。開業してどうなりたいのか?そこをよく考えてはっきりさせることが大切です。
- どんな美容室を目指すのか?
- よその美容室との違いは何なのか?
- どんなお客さんに主に来てもらいたいのか?
これらすべてをあいまいなまま進めていくと、コンセプトが不明瞭なために早期閉店につながります。時間を惜しまずに、細かく決めていくべきです。
店舗開業の動機について、典型的な例をいくつか紹介しましょう。
① 金銭上の目的
(例)現状より、もっと報酬をほしい
美容室の開業で大きな動機として出るのが「収入」です。
美容師として技術を磨いてお客さんに認められ、カリスマと呼ばれるようになっても 雇われているままでは、収入はなかなか伸びないものです。
この「今より、もっとお金が欲しい」という動機は、正当な動機です。ただ、「今よりもっと増やしたい」といった不明瞭なものではなく「何年でいくらまで増やそう」などと明確な目標を立てる必要があります。
② サービス上の目的
(例)理想とするサービスをお客様に提供したい
雇われ美容師の場合は、勤務する美容室の方針に従わないといけません。しかし、その美容室や店長のやり方に共感できないという不満を持つ美容師さんは多いものです。
たとえば美容室の方針で、必ず安価な薬剤を使わなければならないなどの決まりがあり、その薬剤のせいで炎症を起こすお客様を目にして「安全な薬剤を使ってあげたい」「お客様にあった薬剤を使ってあげたい」といったサービス面での要因が生じることもあります。このような要因も、独立を考える動機の一つです。
③ 勤務時間・勤務体系上の目的
(例)拘束時間や職場の環境を変えたい
勤務体系も、収入と同じく雇われ美容師さんがよく不満を感じる点です。
■勤務時間・・・美容師の世界は残業がとにかく多いものです。拘束される時間が長いわりに、待遇に反映されないという傾向があります。
■休日・・・休みが少なかったり不規則だったりと、休日に関する不満を抱える美容師さんもたくさんいるはずです。
また、お客様だけでなく「一緒に働く仲間にとっても幸せな環境を作ってあげたい」といった動機も考えられます。
このような「なぜ、私は独立をしたいのだろう」「今の職場の何が不満なのだろう、どうしたいのだろう」というポイントを考えることが、あなたが開業したい美容室の原点になります。
[開業手順2] コンセプト構築
コアターゲットを想定して社会的役割を明確にする
コンセプトという言葉は様々な意味を持つ言葉ですが、美容室の開業においては「コンセプト=社会的役割」だと捉えることが大切です。
「社会において、どんな役割を果たす美容室なのか?」この点をはっきりとさせるべきです。
そこが固まれば
- どんなお客さんを集めるのか?
- 集まったお客さんに、どんなサービスを提供するのか?
どちらも自然と、見えてきます。
提供サービスとコアターゲット
ここで役に立つのが、先ほどご説明した「現在の店に対する不満」および「どんな目的で開業するのか?」です。
たとえば「今の店と違って、安全な薬剤を提供する店にしたい!」という場合なら?
→「お肌のトラブル等のリスクを抱えたお客様に、心から安心して通っていただける美容室にする」という提供したいサービス(社会的役割)を明確化します。
そうすると、客層もおのずと見えてきます。それを更に細かく、「性別は?」「何歳くらい?」「どのような社会的な地位?」「どのような家族構成?」などと想定していきます。そうしてコアターゲットを確定させます。
店舗イメージ=空間コンセプト
コンセプトやコアターゲットが決まったら、それを提供するためにベストのロケーションや、店舗イメージ(空間コンセプト)が見えてきます。
あくまでも「理想客(コアターゲット)が最も喜びそうな店構えを追求すること」が重要です。
コンセプト構築は、考える順番が大切
社会的役割が決まれば、コアターゲットが決まり、店舗イメージが決まってきます。
店構え先行でコンセプトと捉えてしまうと、自分が最も来てほしい客が好きな空間ではないかもしれません。
[開業手順3] 事業計画
収支・採算性のチェック、資金調達方法、実行予算想定
事業計画を立てるときは、収支をできる限り正確に計算しないといけません。
店舗の資金にしか目を向けない方も多いのですが、それだけでは不充分です。
以下の3点を慎重にシミュレーションする必要があります
- いくら稼ぐのか? (収支計画)
- いくら用意できるのか? (資金計画)
- いくら使うのか? (実行予算計画)
1.いくら稼ぐのか? (収支計画)
~開業して赤字になるリスクを無くすための収支の正確なシミュレーションを
最初に、収支計画は月間単位で計算します。
【入金】
まず、月当たりの総売り上げを計算してください。
[技術売上]
これに関しては、「客単価×毎日の来店客数×月間営業日数」で計算できます。
[店販売上]
シャンプーやトリートメントなどの物品販売があります。
これらの売上は開業者それぞれの基準で想定することになります。
例:「技術売上?◯%」
【出金】
次に、経費の総額を計算します。
材料費や光熱費、賃料や人件費、債務や広告宣伝費……と、さまざまな目的で経費が発生するはずです。
【利益】
そして、最後に引き算
【入金】 ― 【出金】 = 【利益】
その【利益】がマイナスになるようであれば、赤字を意味します。
2.いくら用意できるのか?(資金計画)
~資金繰りをどうするか? 自己資金から融資の利用まで
どれくらいの資金を用意できるのか、こちらも冷静に考えてみましょう。
資金繰りに関して考えられるのは以下のとおりです。
①自己資金
いわゆる、預貯金等です。
②借入金
日本政策金融公庫や銀行などのような公的な機関を利用するのが一般的です。
[家族や友人等に借りるという個人融資という考えもありますが、この場合は「③出資」の部分へ]
③出資・投資
美容室のコンセプトや事業計画を評価してくれる投資家を探すという手もあります。また最近はクラウドファンディングでお金を集めるという手も使えるかもしれません。
あるいは、もっとも身近な親や家族、友人などからの支援や出資を利用する方も多い。
(親族からの出資の場合、融資機関側は、これを自己資金とみなしてくれる場合も多い)
3.いくら使うのか? (実行予算計画)>
~見落としのない事業計画を立てよう
開業する際に必要となる費用をリストアップして、すべての予算配分バランスを把握する作業です。
店舗確保のためにかかる費用や備品の購入費用、開業からしばらくの期間の運転資金ほか、非常に多くの費用が発生します。
最も重要なことは、実際の実行予算総額が、融資を含め自身で準備可能な資金総額を、絶対に上回らないようにすることです。計画の事前段階でもしそれが、オーバーしてしまいそうな場合は、計画を大幅に見直さないといけません。
[開業手順4] 物件探し
ターゲットの往来、居住に応じた物件選び
必ず、コンセプト(社会的役割)とコアターゲット(理想客層)を明確にできた段落で、はじめて物件探しの作業に入るものだと考えましょう。物件探しは、絶対に焦ったり、早まった判断をせず、自身のコンセプトにぴったりと合致するような物件に巡り合うまで、粘り強く探すことが重要です。
コアターゲットを集客しやすい物件を手に入れるために
現在は、店舗物件を探す方法がたくさんあります。その中でもいちばん使いやすいのは、やはりインターネットです。現在ネット上の物件情報は詳細に掲載されますし、情報の更新も迅速に行われてとても便利です。
物件の情報の中で価格情報は当然のことながら非常に重要です。まずは開業したい場所の周辺が果たしてどれくらいの家賃相場なのかを把握しつつ、念入りに情報収集しましょう。
賃料についての判断基準
「坪単価」をまずチェックしましょう。ちなみに1坪の広さは約3.3㎡(畳2畳分)です。一般の開業者は馴染みが薄い表現かもしれませんが、不動産業界ではこの基準が使われています。物件探しをしながらこの基準に慣れていきましょう。
店舗をピックアップしたら必ず下見を
物件を絞り込んで、「良いな」と思えたら、必ず現地に出向いて実際の目で確認をしてみてください。店舗の内部については、広さ・高さから設備まで、じっくりと入念に観察するべきです。
また、周囲の環境もじっくりと自分の目で見て確認する必要があります。
「人通りが多い」「商店街に面している」「駅前である」……この程度では不充分です。
「ターゲットとするお客さんが周囲に多いのか」「求めるお客さんに、店に気づいてもらえそうか」……そのような着眼点でチェックすることも重要です。
また営業時間中の周辺状況がどのような感じになるのかの確認は非常に重要です。
通勤通学や買い物客の往来で、とても店前の環境が乱されるような物件だった場合、後で後悔することにもなりかねません。
特に、よく知らない地で物件探すような物件の場合は、必ず朝、昼、晩と時間帯を変えて、それぞれチェックすることをおすすめします。
[開業手順5] お金の準備
足りない資金を調達する
美容室の開業において、大きな難関となるのが「資金調達」です。
まず自己資金だけで開業できるような事例は極めて少ないです。したがって、足りない資金は融資などで調達する必要があります。
ところが、この最初の資金集めができないまま開業してしまうと、運転資金がゼロの状態、あるいは大きなマイナス状態から経営を始めることになりかねません。
これでは開店初期の段階から美容室経営が成り立たずに、僅かな期間で退店に追い込まれてしまう危険性が高まります。
開業にあたり、「いくら用意できそうなのか」すなわち「自分が集められる上限額はいくらか」この基準は開業計画において非常に重要な基準となることを理解しておきましょう。
必ず以下の4つだけの資金調達手段で計画しましょう。
A.自己資金
「自己資金がある程度なければ、開業そのものは、当然無理に決まってる」「開業したい気持ちはあるけど、自己資金がまだ全然足りないと思う」
ほとんどの開業者は、最初このように考えがちで、自己資金が少ないと開業は無理だと思っている傾向があります。
美容師、理容師の場合、実際開業時の段階で自己資金を500万円以上持っているとか、1000万円以上持っているという方は、実際、さほど多くないのが現実です。
過去の実例からお話ししますと、理美容師さんは、平均的に100万円から150万円の自己資金をもとに開業を果たしている実例がとても多いです。
B.出資金
開業実例の多くは親族からの資金援助など「出資」の協力を受けながら開業しています。
「親や親族の力を借りず、全額自分の貯金じゃないと、無能だと思われる・・・」「両親からお金借りていることが、融資時の印象を悪くすると思う・・・」
正直、こんな声もよく耳にします。
特に美容師、理容師のように、技術職という自力で這い上がってきたような職人気質の開業者は、「人の助けは借りず、すべて自力で」という根性論的な視点で考える人が多いように思えます。
しかし、実は、日本政策金融公庫や、銀行の融資機関側の見解としては、他人からの援助に対し、それほどマイナスな印象を持っていません。
親族とはいえ大金を委ねて援助するという行為は、それなりに信用のある人物と判断されている証です。
したがって、むしろ融資を有利にするケースもあるのです。
職人特有のプライドは一旦脇に置き、独立開業時に限り、甘んじて素直に援助を受けることをお勧めします。独立開業ともなると、最初のスタートが最も大変なわけですから。
C.日本政策金融公庫
創業の場合、理美容業に限らずどんな業種でも融資は必要となるものです。その中で最も一般的に利用されているのが「日本政策金融公庫」です。
これは国からの融資であり、申込から実際にお金を借りるまでのプロセスが、非常にスムーズで誰もが利用しやすい借入手段です。
D.銀行融資
おすすめできる、もう一つの融資は、「銀行」からの融資です。
ただし、この銀行からの融資は、申込から着金までのプロセスなどが異なり、日本政策金融公庫の融資に比べて、やや面倒な段階を踏んでいく必要があり難易度が高くなります。
また、銀行融資に関しては、別機関として信用保証協会の保証が必要となるため、融資自体の審査も銀行と、信用保証協会の審査と、2機関におけるダブルチェックとなる分、融資決定までの期間も日本政策金融公庫より長いという特徴があります。
とはいえ、銀行融資も日本政策金融公庫同様に、非常に金利が安く、開業を支援する目的を持つ融資であるため、開業の資金の一部として利用しない手はありません。
【注・リース】
さて、注意すべきは「リース」です。おそらく美容師、理容師であれば、「リース」は、一度は耳にしたことがあるでしょう。
前述しましたが、これらは日本政策金融公庫や銀行融資と比べて、金利がとても高額なため、これから先の長い経営をしていく上で、毎月の出金の中に含まれる要素になり、毎月の出金を著しく増やす要素につながります。
先々売上額がどんなに多くても、出金額がそれ以上に多かったら、最悪の場合お店は潰れてしまいます。ここに大きく関与するのがこの「リース」なのです。
したがって開業の資金計画に、これらを利用するのは非常に注意すべきです。
[開業手順6] 運営戦略
集客や売上を増やすための作戦を立てる
実際の運営戦略は、開業後に考えるのでは遅すぎます。オープン後に、じっくりと作戦を練る時間の確保は非常に困難なのです。仮に、ゆっくり考える時間があるようなら、それは店が暇であるということですね。
しかし、その状態で練る戦略は非常に平常心を欠いた状態となります。それほどまでに運営がスタートの初期段階は冷静な戦略を立てられる精神状態ではいられなくなっているはずです。
すべては開業前、すなわち開業計画段階にしっかり確立しておくべきものと考えましょう。
客単価や店名
価格や店名は、いったんオープンしたら簡単に変更はできないものです。特に価格の変更は今後の運営の方向を大きく変えるかもしれず、労働量の割に利益が上がらないような仕組みを定着させる危険性も含み慎重に設定すべきものです。最悪の場合、客離れの原因にもなりうる要素ですので慎重に考えましょう。
客単価
客単価は、高すぎても安すぎてもいけません。
目的とするターゲットを踏まえて、競合店の価格を調べたりして、妥当な金額を探り出すことが大切です。
また、特徴となるサービスなども考えて客単価を設定する必要があります。
なによりも重要なことは、運営上しっかり利益が得られるような価格設定を意識する、すなわち収支面、採算性を追求する意識が最も重要です。
店名
店名は、なんとなく・・・という安易な命名をして後々、「なんだか違ったかな・・・」と思えたとしても簡単に変えるべきものではありません。
たくさんの利用客の方々に愛される美容室を育てていくにあたって、店の名前はとても大事です。
呼びにくい名前や長すぎる名前をつけてしまうと、なかなか覚えてもらえません。
将来出会う客が、初めて店名を聞いた時、そのお店が目指していることがなんとなく想像できたり、店名の音象(音の響き)が、柔らかい感じとか、爽やかな感じとか、リズミカルな感じとか・・・
また、電話応答の際に店側が発しやすいこと、また客側が聞き取りやすいこと、この両面が非常に重要です。
姓名判断の専門家に相談するなどコストや手間暇をかける方も少なくありません。
とにかく店名は安易に、適当に付けるものではなく、「経営者の思い入れ」と「親しみやすさ」「コンセプト」などを考慮し魂を注入するつもり命名するものと認識しておきましょう。
開店のお知らせとPR/費用対効果の高い宣伝手段とは
美容室を開くとき、店舗の準備と並行して進めなければならないのが、集客の準備です。選べる手段には、主に次のような種類があります。
①有料のWeb広告
Webは、誰もが日常的に利用するメディア。美容室関係の情報もWeb上に大量に出回っていますね。
たとえば、美容室の情報を大量に収録しており、ユーザが簡単に地域の美容室を検索できるサイトに、自身の美容室を掲載できたらかなりの宣伝になるでしょう。
割引等のサービスを併設しているサイトであれば、自然とネットユーザが集まりますし広告効果は総統に期待できますね。
しかしこのようなサイトを使う際は、デメリットがいくつもあることを知っておくべきでしょう。
- 使い続ける限り、決して安くない料金を要求される
- 割引を通して集客していると、収益面で不利になる
- 広告を中断したとたんに、客が減るという不安を抱えてしまう
……etc.
したがって有料のWeb広告に頼ることのメリットデメリットを考えて利用するかどうかを検討すべきです。
②チラシの配布
チラシはどちらかといえばアナログな広告手段です。
時代遅れだというイメージも強いかもしれませんね。
確かに、1回や2回ではなかなか効果を実感できなくても不思議ではありません。
しかしチラシには、次のようなメリットがあります。
- 近隣の住民に的を絞って集客できる
- 店の周囲にリピーターを増やすきっかけになる
また、チラシには直接の広告効果以外にも、自分自身で集客をしているということによる自信と近隣の状況を把握ができるなどの感覚を身につけることにも繋がります。
ただし、チラシを見ただけで、訪問というわけには行きません。
現在では、チラシを見て興味を持ったら、そこからホームページをチェックするという流れが主流です。
あくまでも、チラシは自社のサイトへ誘導するための一つの手段として捉えることが大切です。
③SNSやブログの活用
有料広告やチラシなどの手段で、ホームページへ誘導しても、そこでしっかりとした情報発信をしていないと、意味がありません。
店舗情報や価格などの基本情報はもちろんですが、SNSやブログを使って、様々な情報を発信し続けることが重要です。
ヘアスタイルや機材・薬剤などにまつわる情報だけでなく、プライベートな情報や近隣の飲食店や雑貨店など開業者自身がお気に入りのお店情報なども発信していきましょう。
やがて読者たちが、そんな開業者の美容室に行ってみたいなと思ってもらえるような個性的な情報を発信することが、継続的な集客効果にもつながってきます。
[開業手順7] 店舗デザイン
店の雰囲気を大きく左右する、デザインの決定
美容室を開くなら、自分自身の思い描いたコンセプトにぴったりの店舗デザインや内装デザインを実現したいところですね。ところが、建物や店舗に関するデザインや設計に専門的な知識や経験を持つ美容師はなかなかいないでしょう。
デザインや工事の段階で失敗を避けるために、注意したいポイントをまとめました。
店舗の内装デザインと工事、同じ業者に頼むべきか?分けるべきか?
「デザイン」と「工事」は必ず発生しますが、両方ともに一手に引き受けてくれる業者はとても多く存在します。
このようなデザインと工事を1社にまとめて依頼したほうが良いのでしょうか?
「両方一括で任せたほうが、時間面でも費用面でも得だ」……と、つい考えてしまいます。
しかし、もしも工事の見積に誤り、見落とし、欠点があった場合、開業者の基準では、それを検証できないはずです。
それよりも、工事を請負業者の見積を、その会社と別に依頼したデザイナーと一緒に検証でするようにしたほうがあらゆる面で適正を追求でき、不具合やトラブルを格段に減らすことができます。
どんな人物に依頼したらいい?デザイナー(または設計者)の選び方
デザイナーの使命は、「目指す世界観(デザイン)を実現化するための製作図(設計)の作成業務」だけだと思われがちですが、それ以外に「店舗デザインを工事業者に正確に実行させる人物、オーナーの代理人業務(監理)」が重要な役目となります。
工事の専門知識が無い開業者さんが、工事業者にシビアで適切な指示を出すのは不可能です。
「デザイナーを、開業者さんの知恵袋、工事業者の監視役、お目付け役として任命する」という基準が、人選する上で考慮すべき点です。
[開業手順8] 店舗工事
内装、外装、諸設備etc…店舗完成までの重要なプロセス
自分のイメージに合わせたデザインが決まり、工事用に図面が作成され、はじめてそれを実際に現実化する工事に入ります。施工内容に応じた工事金額の積算は非常に重要な判断基準となります。
入札(相見積または競争見積)で慎重に業者を選ぼう
店舗工事費用が開業総額の中で最も大きな予算となります。
したがって、複数の工事業者に見積を依頼し、最も安い額面を提示した業者を選び出すべきでしょう。
ところが実際に複数の業者からの見積書を受け取っても、書かれている内容、専門用語の数々の適正や妥当性は開業者にはまず理解できないはずです。これは専門的な知識を持つ人物でないと理解できません。
だからこそ、工事業者とは別に依頼したデザイナー(設計者)に、その役を担ってもらい専門的な目線で厳しく査定をしてもらうべきなのです。
工事中にありがちな、周囲とのトラブルを防ぐには?
美容室に限ったことではありませんが、建物や商業施設の工事がはじまると、周囲に思わぬ被害を与えてしまうことがあります。
たとえば工事の最中の騒音や、振動は周辺には想像以上にストレスを与えるものです。実際の苦情の原因は多岐にわたります。
工事が原因による開店前に周囲との間に軋轢を起こしてしまうと、その後の経営に大きな支障をきたしかねません。工事の開始前に、周辺への挨拶や工事のお知らせ等、事前に近隣の理解を得ておくことは非常に大切です。
開業後に後悔しないために電気・ガス・給排水設備には要注意!
美容室店舗には電気設備や給排水、ガス、通信設備など、さまざまな設備が欠かせません。
これらの設備の過不足は今後の運営上、非常に致命的な要素となります。
実際に開業してから設備の不備に悩む美容室の事例を非常に良く耳にします。
電気容量不足(理美容室を運営するのに最低限必要な容量が物件に存在しているか)
物件を決める際に、立地や周辺の雰囲気だけではなく、この電気容量が建物に十分備わっているかを必ずチェックすべきです。
容量が著しく足りない場合は、建物内から余剰分の電気容量を賄えれば良いのですが、もしも建物自体に余剰分がない場合は、新たに外部から電気容量を増設する必要があります。こうした費用は数十万円に達するので、選ぶ物件に電気容量が十分に足りているかどうかは非常に重要なのです。
また、開業後によくある事象として、電気回路の不備(ドライヤー使用中に、ブレーカーが頻繁に落ちる原因)があります。これは、実は設計の問題で、特に美容室の設計経験がない人物に設計させると、電気の回路の組み方など電設設計ミスを起こし安く、意外とよくあるトラブルです。
したがって設計者を選ぶ際は、最低でも理美容室の設計経験をしっかり持った人物を人選すべきと心得ましょう。
水道の不備(シャンプーの最中に、水圧が著しく下がってしまう原因)
もちろん、これも選んだ建物の構造上、設置や改善に限界がある場合もあります。こうした問題も、事前チェックなしで安易に物件を選んだことが原因となることが多いのです。
選んだ物件の区画内に外部から引き込まれている水道管が太いものか、細いものか、このチェック一つで、こうした不備は未然に防げるのです。
電気に関しても、水道に関しても、だからこそ、物件選びの基準を最低限理解しておくことが重要なのです。
自分が仕事を依頼するデザイナー(設計者)や工事業者が、美容室店舗の経験不足だったことが原因による様々不備が生じてしまったという事例をたくさん見てきました、それほどに少なくない事例であるということを知っておきましょう。
このようなトラブルを防ぐには?
重複しますが、最低でも美容室の実例経験が多いデザイナー(設計者)や、美容室店舗を多く手掛けてきた工事業者を選ぶことを絶対条件と考えましょう。
単純にデザインのセンスが良さそうだとか、色々な業種の店舗工事実例が多い業者だから、おそらく安心だろうと捉えるのは非常に危険です。デザイナー、設計者、業者を選ぶ際はそれぞれ、過去の実績をよく聞き、美容室対象の業務に精通しているかどうかの確認は非常に重要です。
[まとめ]
美容室の開業では、最初に必ず「動機・目的」を明確にする必要があります。
それらを十分に踏まえて、美容室の「コンセプト」や「コアターゲット」の絞り込みに取り掛かります。
次に、「採算性すなわち収支計画」と共に「融資を含む開業総額の検証」これら動機目的?開業総額のシュミレーションまでをひっくるめて【事業計画】と考えましょう。
この事業計画をしっかり立ち上げた上で、はじめて「物件探し」の段階に進められるのです。決して物件探しから計画スタートするのではなく、その事前段階は、まず事業計画からであることが、なによりも重要です。それが美容室開業に成功する秘訣です!
事業計画に基づく出店対象の物件を決めたら、ここからが、開業計画の【実行段階】となります。
物件決定後は、一気にお金の流出が始まります。そこから店舗OPENまで、ノンストップで着実に進めていく必要があるのです。
まず、物件決定直後に起こす行動が「資金調達、すなわち融資の申請」となります。以降、店舗完成までの行程を、スムーズかつ確実に進められなければ最悪の場合は、開業自体が実現できないまま計画倒れしてしまう危険性もあります。
このオープン前、計画途中段階で躓いてしまう例は、意外と多く存在するのです。とにかく全行程、正しく順序どおり、抜かり無く攻略していかないと、容易に不具合が生じる危険性をはらんでいるのが、開業出店計画の非常に恐ろしいところなのです。
開業で成功するためには、全要素において熟慮と慎重な判断が必要不可欠です。
(2)開業するには、どのくらいの時間が必要?
開業決意してから~物件確定するまでの期間は、本当に人それぞれです。
早ければ3か月程度で一気に開業まで進む人もいれば、対象物件がなかなか見つからず、結果的に数年かかってしまうような人もいます。どうであれ、物件が見つからなければ実際の実行計画は始められないということです。
すなわち、多くの人が想像する「開業までに必要な期間」というのは、あくまでも物件が決まった時点からの時間を指している事がほとんどです。私は、本当の意味でのスタートは「事業計画を立てる段階から店舗のオープンまで」が、真の開業までの期間と捉えています。事業計画をしっかり立ててから物件探しに取りかかり、物件が決まってから融資、設計、工事・・・と進めていくわけですから。
事業計画を立てている期間は、いわゆる「考える時間」。そして、実際の出店物件を探すという、行動に移す時点からが実質上の「実行期間」と考えましょう。
前述したとおり、物件が見つかるまでの期間は人それぞれです。したがって、物件が決まった時点からが本格的な出店計画の行程に乗っかると考えましょう。
bh飯島が携わってきた開業計画の中で、期間を平均するとしたら、以下のとおりです。(あくまで目安ですよ!)
- 物件決定直後から、即、借入申請をして、融資の内定までは、約2~3か月の期間。
- 借入内定してから、不動産の正式契約、そして店舗デザイン設計~店舗工事見積まで1か月。
- 実際の店舗工事の契約~店舗工事~お店の引き渡しまで、1か月半。
- 工事完了(引渡)から、開店準備期間としてオープンまで、10日間。
=事業計画立ち上げ段階から換算し、全行程を早い人で9カ月前後、平均的には1年。
※物件特定に苦戦する場合、人によっては、2〜3年かかってしまうケースもあり。
※開業スケジュールは人それぞれ。この行程表は、あくまで参考程度にとどめてくださいね。
(3)開業にかかるお金はどのくらい?美容室のサイズ毎の予算の違いを把握しよう。
それではまず、過去の実例からの平均データとして開業全体でいくらかかったのかを確認してみましょう。
※これら過去の複数の実例をもとにした平均データ集です。額面はあくまでも個人差があるものですから、参考目安程度としてお役立てください。
美容室開業費用 参考例A -7坪-
美容室開業費用 参考例B -10坪-
主に一人きりでの運営による開業計画の最低ラインの予算組で、目安として施術椅子2席+シャンプー台1台ぐらいの規模の予算モデルケースです。
この規模の開業なら、初期投資額が安く抑えられるかもしれませんが、経営面の発展性がやや乏しくなる計画であることを理解しておくべきです。
施術椅子3席+シャンプー2席ぐらいの規模がギリギリで、ウエイティングスペースや、レセプションカウンターが小さくなってしまう規模となります。
開業者の他に、従業員1?2名(合計3名前後体制)程度の運営スタイルの予算モデルケースです。
美容室開業費用 参考例C -12坪-
施術椅子3席+シャンプー2席ぐらいの規模がギリギリで、ウエイティングスペースや、レセプションカウンターが小さくなってしまう規模となります。
開業者の他に、従業員1?2名(合計3名前後体制)程度の運営スタイルの予算モデルケースです。
美容室開業費用 参考例D -15坪-
施術椅子4席+シャンプー2席ぐらいの規模でウエイティングスペース、レセプションカウンター 一般的なサイズが導入できる規模です。
開業者の他に、従業員1?3名(合計4名前後体制)程度の運営スタイルの予算モデルケースです。
私が歴代開業者さんをサポートしてきた中で、最も多い規模の開業事例がこのDのタイプになります。
美容室開業費用 参考例E -17坪-
施術椅子4席+シャンプー2席ぐらいの規模が広々と余裕をもって配置可能で、ウエイティングスペース、レセプションカウンターも十分なスペース確保が規模です。
開業者の他に、従業員1?4名(合計5名前後体制)程度の運営スタイルの予算モデルケースです。
美容室開業費用 参考例F -20坪-
施術椅子4席?5席+シャンプー2?3台ぐらいの規模が導入可能となります。ウエイティングスペース、レセプションカウンター以外にも、VIPルームやメイクルームのような別室を設置できたり、かなり自由度の高い設計が可能となる規模です。
開業者の他に、従業員1?5名(合計6名前後体制)程度の運営スタイルの予算モデルケースです。
ただし、特に個人開業に個人での資金調達能力(融資可能額)にはある程度の限界があるため、はじめての開業をする場合、20坪以上の規模の広さの計画は、経営の採算性の難易度もやや高まります。資金調達能力と開業総額のバランスの両面から、計画の水準が大きくなり、はじめての開業にしてはちょっとハードルが高い計画規模になります。
私の過去の実例から判断して、はじめての出店計画ということならば、できるだけ「店舗規模は20坪まで」と捉えておいたほうが無難であると常に助言しています。
「開業総額」と「店舗工事費」の違いに注意!
たとえば、事例-Aを例として・・・仮に、自分より先に開業した先輩や後輩、知人から「私の店は400万円で作れたよ」というような話で聞かされたとしても、決して鵜呑みにしてはいけません。
その情報は、実際には店舗工事費が400万円だった、という情報であり、決して開業総額が400万円だったという話では無いことに十分注意です。
多くの場合、こうした軽い助言からの勘違いにより、結果的に資金不足に陥ったという失敗事例は、とても多く耳にします。
事例-Aでいえば、確かに店舗工事は400万円だったけど、開業総額は610万円になるわけです。
400万円で開業が可能だという間違えた認識のまま進めてしまいますと、間違いなく210万円の予算不足を招くことを意味します。
「開業総額」と、「店舗工事費」、この基準の違いに十分な注意が必要です。
(4)開業資金は、どう準備するの?
お店のOPENまでの流れの[開業手順5:お金の準備]で解説したように、安全な資金調達手段は「自己資金」「出資金」「日本政策金融公庫」「銀行融資」の4つです。
ここでは、多くの開業者が頼る「融資」について解説します。
どこからお金を借りるのがよい?
前述したとおり、一般的な融資の手段は、以下の2通り。
- 日本政策金融公庫などの、公的な機関からの融資
- 銀行や信用金庫など、民間金融機関からの融資
これらの手段は、以下のメリットがあります。
- 全国どのエリアでも利用できる
- 安い利息で貸し付けてもらえる
これ以外にも、貸金業者やリース会社はたくさん存在します。しかしこれらの調達方法の場合、利息が非常に高く、実際の運営では月々の返済額を増やすことに繋がり、収支面で大きなリスクになります。
日本政策金融公庫、銀行(信金を含む)のどちらを選んだらよい?
銀行からの借入はもちろんそれなりのメリットがありますが、事前に銀行との取引がなかったり、何らかの紹介やコネクションが無い場合は、容易に融資が受けれないという事例が多く見受けられます。
一方、日本政策金融公庫からの借り入れは、銀行に比べると、紹介やコネクションが無くても比較的スムーズに融資をしてくれる可能性が高いです。このため美容室などの独立開業においては、日本政策金融公庫からの融資を受けるケースがほとんどです。
融資以外の方法での資金準備
ただし、融資以外の方法で資金を準備することも不可能ではありません。
たとえば最近は、投資がとてもさかんな時代です。クラウドファンディングのような手段はあらゆる業界で利用されています。
投資者・出資者からの援助を受けられるなら、とても有利な手段となります。 融資機関側も、資金支援をしてくれる人物が他に存在するということは、「開業者の信頼が大きい」または「成功する可能性が高い、と周囲に判断されている人物」として、融資審査上でも好印象になる可能性があります。
また、家族や親族からの資金援助も同様です。
特に親族の場合は無金利・無期限での資金援助をしてくれる場合や、返済不要の完全出資という場合もあるため、開業者にとっては非常に助かる要素となります。
どちらも返済という精神的な負担も大幅に軽減できますね。
どれくらい借りたらいいのか?
初めての美容室開業では、「開業資金の見立てミス」が目立ちます。何もないところから美容室を開業する場合、必要な出費要素は驚くほど多いのです。
代表的な出費要素
- 物件取得にかかる初期費用
- 店舗設計・店舗工事の費用
- 美容機器、機材等の購入費用
- 店内に設置する家具、家電、備品他の費用
- 薬液、薬剤、施術道具などの初期仕入費用
- 開業前後の広告宣伝費用
- 開業後数ヶ月間の運転資金(家賃、人件費、固定経費)
……etc.
※これらすべての要素の合計額が開業時の出費総額です。
したがって、もしも融資額を読み違えて少額融資を実行した場合、オープンの前段階からすでに資金不足に陥ってしまいます。
融資額を少なくして債務を減らすという考えはわかりますが、肝心の開業資金、運営資金が不足してしまっては、先々の経営が成り立たなくなります。
借入額は適当に決めるのではなく、各要素の予算をきちんと試算し、余剰金を含めやや多めの金額を借りておくという基準も重要です。
だからといって、日本政策金融公庫・銀行どちらとも、希望額をいくらでも貸してくれるというわけではありません。
「無担保・保証人なし」での融資では、1000万円程が限界の目安金額です。
この基準で考えると、自己資金を含めても資金調達可能な上限額が、開業予算の上限ということになるわけです。
すなわち、自身の資金調達上限額以内で可能となる開業計画規模を想定して、予算組みを検討する必要があるわけです。
事業計画書の作成方法
日本政策金融公庫でも銀行でも、融資を受ける場合、事業計画書をはじめ、出店のために必要となる各業種の見積書など、複数の書類を提出しないといけません。
事業計画書は、融資審査において非常に重要なものです。
融資の担当者は、この計画書を細かくチェックし、健全な経営が成り立つかどうかを厳しい目で判断します。
「この計画なら、確実に利益を上げていきそうだな、きちんと返済できそうだな」と思われるような資料づくりが必要となります。
審査の受け方
さて、すべての書類、見積等を提出完了した後に、正式な審査があります。
その際に、必ず審査担当者の面談が発生します。
審査では、事業計画書をもとに話が進められます。
したがって計画書がしっかり作成されていれば当然、審査も有利になります。
しかしそれだけでは不充分であると捉えておくべきです。
融資は担当する審査員の判断にもよりますが、さまざまな厳しい質問を投げかけられます。
それらシビアな質問に対し、すべて適切な回答ができなければいけません。
戸惑ったり、まごついたり、パニック気味に返答していると、計画性がどんなに優れていても、一気に不利な状況に陥ります。
自分自身で作成した計画書の内容を確実に把握し、質問されたことは何でもハキハキ自信満々に返答できるようになるまで、実際に声を出して面接の予行練習を行うことをおすすします。
(5)美容室の開業で成功した人は、こんな人!
美容室の開業で成功した人の行動例をご紹介します。ご自身の開業時の行動の参考にしてみてください。
「誰のために何をしてあげられるか」(コンセプト)を明確にして、開業計画を進めた人
「誰のために何をしてあげられるか」(コンセプト)を明確化していないと、「自分のサービス対象が絞れていない」ということ。
「どんなお客さんでもOK!」ということかもしれませんが、「自分の提供するサービスを求めている人が開業した場所にいるのかもわからない」ということです。
例えば、念願だった店が完成して運営が始まったところで、毎日嫌な客が必ず訪れる店になってしまったとしたらいかがでしょう?
誰だって、開業初期のうちからヤル気が失せてしまうこと間違いなしですよね。十年楽しく運営し続けていく想像などできないはずです。
身体だけでなく、まず心が壊れてしまいそうです。おそらく、開業後、「自分は何のために開業したのだろう」という悲鳴が聞こえてきそうです。この状況で十年間、やっていけそうでしょうか?
逆に、自分が理想客ばかりが毎日毎日、自分の店を? “ありがたい ” と言って来店してくれる。これならきっと十年後も充実しながら楽しく運営できていそうではありませんか?
この先十年の運営を想像してみた時、誰でも来店を歓迎すると掲げた店と、ある程度特定の客像を明確に絞り込んだ店とでは、先々、自分自身の心に去来するものは雲泥の差があることは明白です。
人通りが多いから…綺麗なお店だから…、これで確実にお客が来店するというわけではありません。
「誰のために何をしてあげられるか」(コンセプト)を明確化することで、サービス内容・サービス対象が、よりはっきりし、先々の運営まで見据えた開業計画を立てることができます。 そのため、「誰のために何をしてあげられるか」(コンセプト)を明確にして、開業計画を進めた人は、10年間を超える長期健全経営を続けられるのです。
開業計画を練ってから、「物件探し」をはじめた人
先に物件を決めてからの開業計画スタートは、開業時の代表的な失敗例
多くの開業者は、駅前周辺、商店街、繁華街が出店地として理想であるという思い込みがあります。
しかし、最初にコンセプト(社会的役割)を明確にして「コアターゲットのために自分がいかに役に立てるか」という視点で考えていくと、必ずしも人通りの多い繁華街などが好立地であるとは限らないのです。
例えば、三十代前半の幼い子を持つ女性をコアターゲットとするなら、騒々しい駅前周辺より駅からやや離れた立地や、住宅地にほど近い場所の方が良いと考えられます。
この場合、駅周辺の繁華街と住宅地のちょうど境目あたりの立地の方が、店側から役割を提供するのに好都合という判断になります。
物件探しは、映画やドラマでいうところの「撮影地を探しあてる」ように行うのです。そのための大前提として、最初に「脚本」が必要なのです。
「脚本に描かれるシーンの撮影に、最も適した場所を見つけ出して選定する。」これをロケハンティング(通称:ロケハン)といいますね。出店地の選定もこの「ロケハンと同じ基準」で探すべきなのです。
物件を探して、「これだ!」と思えたどんな物件で契約したとしても、そのまま進めていけば、確かに立派なお店は完成させることができるでしょう。
しかし、実際の運営が始まってしばらくしたら、なんだか自分の理想とする客があまり来てくれていないな・・・
困ったことに、嫌な客ばかりが来店する店になってしまってる・・・なんで、こんなことになってしまったの?
こういった原因は、それこそ、脚本からスタートした計画ではなく、ロケ地を先に決めて、肝心のストーリーを後付けしたような計画にしてしまった結果といえます。
開業・出店は、まずは「自分の究極の理想を追求する」ためのストーリーを立ち上げる必要があるのです。
そして店舗は、自分の理想のストーリーに演出を加えるための背景となる舞台装置、すなわちセットなのです。
そして、その舞台セットにある窓の外に見える外景が周辺の環境、街並みというわけです。
出店のための不動産物件を探すプロセスは、「映画やドラマのロケハン」と同じ行為、「ストーリーにふさわしい撮影場所を探す」という視点で考える必要があります。
単純に「素敵な物件」「いい感じの物件」という安易な基準で探すのではなく、「自分の理想の計画実現に最もふさわしい物件」を一切の妥協なしに徹底的に探し当てる必要があるのです。
自分が理想とするお客様が行き来していない場所にいくら極上の店を構えたところで、対象のお客様が存在しない場所ではまるで意味がありません。
物件を決めてその地に一度根っこを張ってしまったら、先々、お店は簡単に移動できないのです。「気付いた時には、遅かった」と後悔しても後の祭りですからね。
開業計画を練ってから、「物件探し」をはじめた人は、自分がターゲットとする客が多くいる場所で、美容室を運営することができるのです。
「自分の身の丈に合った規模」の物件を選んだ人
多くの開業者は、物件を探す際、今現在働いている店と同等の広さや規模の物件を好物件と捉え、個人開業レベルでは、やや大きめの規模(面積)の物件を選ぼうとしてしまいます。
今現在勤務するお店での労働感覚が身体に染み付いていることもあり、同じような広さ、同じような人員構成で自分も運営を始めれば、うまくいくだろう、と考えるのでしょう。
しかし、現在勤務している店は、あくまでも“他人の店”なのです。
今の店は、毎日定着した常連客が入れ替わり、もはや自動的に来店してくる状態です。
美容室なら施術要望のカット、カラー、パーマなど、毎回単価が高めの施術を定期的に頼んでくる状態がすでに確立されている状態ともいえます。
しかし、実際この再来店のサイクルは、現在の店主が開業後に多大なる苦労を重ね、様々な試行錯誤を重ね、必死で成長してきた結果として得た状況なのです。
現在自分が従業員として、そこに身を置いている職場環境と、同じような規模の店舗を得たとしても、同じようにスムーズな運営が開業当初から得られるということは、まずあり得ないのです。
洋服と同じで、他人の服がどんなに素敵に思えても、その服が自分の身体に合うかどうかは別問題ということ。
自分には自分に合ったサイズ、「自分の身の丈に合った規模」というものがあるということ。
そのため、事前に「自分の身の丈(=資金調達能力)」がどのくらいか把握し、その範囲内で物件を選んだ人は、先々の運営で自分のキャパシティを越えた出費をすることなく、健全な店舗運営を行うことができるのです。
融資申請の内定後に、工事業者と契約した人
「物件が決まった!家賃流出が始まってしまう!すぐに店舗を作ってもらわなきゃ!」こう考えてしまう開業者さんは非常に多いのです。これは大変危険な行動といえます。
まず、開業する以上、ほとんどの人が日本政策金融公庫や銀行融資での資金調達を必要とするものです。
しかし、実際の融資審査の結果が出るまでの時間は、開業者さんの想像以上に時間がかかります。特にこれら融資機関の審査に割かれる時間というのは、その時の混み具合や、世の情勢次第で期間が想像できない時期もあります。
また、正式な融資審査に入る段階というのは、あくまでも申請用の書式が漏れなく準備できた上での受理、そこから面接の日取りが決められるのです。
融資の書式と一緒に添付する必要がある図面、工事見積、薬液薬剤の仕入見積etc…これらの資料がすべて完璧に揃っていなければ、何度も再提出となってしまうケースもあります。
したがって、どんなにスムーズに手順が進んだとしても、日本政策金融公庫なら約一ヶ月、銀行融資なら二ヶ月以上かかることもしばしばです。(数ある実例からの平均データより)
家賃支払いが始まるという状況に直面し、「融資の審査結果を待たずに設計や工事を進めてしまおう。たぶん融資も大丈夫だろう」と、つい思ってしまうかもしれません。
しかし、もし「店舗完成を早めるため、工事を先行契約して着手した・・・ところがまさか、融資が失敗に終わった。」これ、本当に最悪のシナリオです。まさに一大事です。
融資に失敗し、やむなく計画を中断したとしても、その段階で、もしもすでに途中まで工事を進めてしまっていたとしたらどうなるでしょうか?
開業計画そのものを中止しても、途中まで作りかけてしまった工事部分を再び元の状態に戻すための解体費、現状復旧の費用が多額に支払うことになります。
この額は時として百万円単位の高額費用となります。もし先走って工事に着手し、万が一、審査が通らなかったら、開業計画遂行はおろか、今まで必死で貯めてきた大切な自己資金をも一気に無駄にしてしまうことにもなりかねないのです。
だからこそ、融資が確定しない限り、絶対に設計や工事を始めてはいけないのです!
そのため、融資の内定が出るまでの期間は、はやる気持ちを抑え、じっと我慢し、お金を使わずにできる事前準備のみに専念すること。融資の内定がでたら、そこから事前に立てた計画を着々と実行していく人が、理想の開業を実現することができるのです。
物件の正式契約後に、工事業者と契約した人
そもそも、不動産物件は、「貸してほしいとお願いしたら誰でも借りられるもの!」と思ってしまいますよね。残念ながらそうではありません。
「貸してもらえるかどうか、正式な賃貸契約を結ぶまでは、わからない」ものなんです。
自分の思い描くコンセプト(社会的役割)にバッチリ適合し、収支面、採算面も含めて、絶好の物件に出会えたとしても、正式な物件契約前から、絶対に店舗設計や工事見積を依頼してはいけません。
私が携わった過去の実例でも、開業者がどんなに物件を借りたいと主張しても、大家さんが貸してくれなかった・・・こんな実例は沢山あったのです。これは、特にはじめての開業者さんが陥りやすい失敗ポイントの一つでもあるのです。
好物件が見つかったといって、どんどん先走りして行動し始めたとしても、大家さんから、突然こう言われることもあります。
「やっぱり気が変わった・・・あなたには貸すの、やめますわ」
もしも、この瞬間、先に店舗設計や工事契約などしていたら、どうでしょう?肝心の物件が借りられてないのに、先走って依頼した各業種の契約代金は、もう戻ってこないかも知れません。
このように、どんなに不動産契約前提とした物件でも、正真正銘の契約前に、店舗設計や店舗工事の手配に走ってはなりません。
「物件を確実に借りれる=正式な契約後」に、開業計画に着手することで、安全な開業計画に進むことができるのです。
店舗オープンの『一ヶ月半前』に、前の職場を退職した人
店舗工事が完了する頃を見計らい、その完成時期に合わせて旧職場を退職しようと考えるのは、危険な判断です。
これでは、工事終了から開店準備の為の時間がまるで足りず、開店直後のスムーズな運営に移行することができません。
工事着工~開業当日まで期間の忙しさは、想像を絶するほど大変で、大量の時間が必要です。
今の職場の仕事を続けながら、週に1?2日のお休みを使って、片手間でこなせるほど簡単なものではありません。
開業準備の時間が足りない場合、こんなことが起きてしまうのです。
- 店舗工事終了の数日前まで旧職場にビッチリ勤務していたことが原因で、やるべき開店準備の手配がほとんどできていない。
- なんとか必死に手配はしたものの、発注遅れなどにより、納品が開業数週間後になる。
- オープン時まで見落としていたことによる、揃えられなかった物品が大量にある。
- 店内の装飾はおろか、店舗運営で肝心要の商品そのものが、すべて揃っていない。
- 工事が完成した店舗自体は、それなりに美しい出来栄えなのに、装飾物が何も無いカラの状態。
このような状況のまま、無理やりオープンするという状況の悲惨さを想像してみてください。どうでしょう?このお店、十年後にもちゃんと存在していますかねぇ?
「退職日と新店舗のオープン日の期間が短ければ、その分、収入が途絶える日が減るはず」
出費を無駄にしない手段として、よく開業者さんが考えることですが、これはとんでもない見当違いです。お店は最低十年以上の長期運営が前提のものです。
開業時点で、1~2ヶ月収入が無いという部分のみにこだわりすぎて、準備不足に陥るよりも1~2ヶ月間の収入が無いことをあらかじめ前提にして、この期間の余剰金をも含めた計算で開店準備をするべきなのです。
“やるべきこと”を、余裕を持って、“すべて確実にこなす”ためのベストな退職時期は、店舗工事着工の頃、すなわち店舗オープンの『一ヶ月半前』が退職の最も理想的なタイミングです。
余裕をもった開業準備をすることで、OPENから自分のお店のポテンシャルを最大限発揮できるのです。
そして、開業者自ら心身共に健康な状態であることで、OPEN時点の新規顧客をリピート客へと取り込んでいくことができるのです。
お金的にも、体力的にも、精神的にも、スケジュール的にも・・・すべてにおいて「余裕」を持って開業にのぞむことで、開業で成功することができるのです。
「自身の資金調達能力=身の丈(自分に合ったサイズ)」に合った金額で開業をした人
「身の丈に合った計画」というのは開業者それぞれの資金調達可能な上限額によって決まります。
お店が完成し、開業自体は実現できても、開業の為に使う費用が、自身が調達可能な上限額より大きく上回ってしまったら、それは結果的に身の丈に合っていなかったということになります。
よくある開業時のお悩み事例
- 調達可能な上限予算をはるかに超えるほどの開業総額になってしまった・・・
- 開業総額(不動産・準備金・運転資金・美容機器代・店舗工事費)は、想定外に肥大しがちなのが開業で最も怖いところです。
- 調達可能であったが、初期段階で資金をしっかり確保せずに進めてしまった・・・
- 資金調達については、「創業支援の為の融資」=「レバレッジ(テコ入れ、力添え)」の効果的な使い方を理解しましょう。安易に、“借金は少なく”という基準で実行に移してしまうと資金不足を招く可能性があります。
これらはどちらも運営スタートの段階で運転資金不足状態を作り出すことになります。
こうした場合、結果的には、リースやクレジットなどに頼らざるを得ない状況に陥ります。
しかしリース、クレジットは毎月の出費を著しく肥大させることに繋がり、返済という形で収支(採算性)を圧迫し運営を苦しめることになります。
「店舗が完成し、開業は実現した!しかし、運営は始められたけれど、どんなに頑張っても一向に利益が得られない。自分の報酬が以前働いていたときよりも格段に少ない額に減ってしまった。」
このような状況に陥ってしまう原因のほとんどが「身の丈」の読み違い、判断ミスなのです。
素敵な店で、どんなに客が多く来店していても、果たして実情はどうなのか?しっかり利益が出ている店なのかは本当に疑問なのです。
外から見える印象と、実際の運営内情というのは異なるのが世の常です。
流行っているように見えても、無理にして大量に客を受け入れないと採算が合わず、やむを得ずに客を詰め込んでいるという事情が存在しているのかもしれません。
現在働いている美容室では、一日あたり10?20人以上のお客様を対応させられており、それが不満だったりしませんか?
「なぜ、こんなに多く詰め込まれるのだろう?もっと一人一人丁寧に時間をかけて施術してあげたいのに・・・」
このような不満を抱えている方もいらっしゃいますよね?もしかすると、あなたの勤務するそのお店は、店主が開業時、身の丈が合わない計画でスタートしてしまったお店なのかもしれません。
まず、開業計画に着手した以上、ほぼすべての人は、途中で計画を止めて開業を見送るような行為には走らないものです。
誰でも、一旦着手した以上、“どんな手を使ってでも”開業までは遂行させる傾向があります。
「今までより施術対応人数を減らし、よりお客さまに提供する品質の方を上げたい。そして、施術人数は減らしたいが、報酬は今までより格段に上げたい。」
開業って、この為にするものではありませんか?
「お金」と「時間」2つの理想を効率的に手に入れる仕組みを得ること。ここを徹底的に追求しながら目指すことで、理想の開業が実現するのです。
資金調達可能額以上の出費を伴う計画もダメ!
資金調達可能だけど、できるだけ少ない融資額での計画もダメ!
開業で成功するためには、「自身の資金調達能力?? =?? 身の丈(自分に合ったサイズ)」必ずこの基準を守る必要があるのです。
(6)開業で成功するために、重要なこととは?
美容室開業・・・みんながやっていることだから、たぶん自分にもできるはず。
この危険な思い込みで道を進んでも、決してうまくいきません。
はじめての開業だからこそ…
開業者さんのほとんどが、開業計画って初めてのこと。その道に精通する先人達の知恵と経験を学び、抜かり無く準備をしたほうが確実に良い結果を得られるはずです。
店舗開業計画は、一旦スタートしてしまったら、じっくり立ち止まって考える時間はまずありません。事前にあらゆる事象を想定し、その打開策やリカバリーの方法も含め、できる限りの準備を整えてから、一気に計画に踏み出す必要があるのです。
開業で成功できるかは、すべて開業時に決まる
開業した自分のお店が、短命店になるか、長い運営を実現する長寿店になるか、この明暗は、自身の技量や人間的魅力の部分とは一切関係が無いのです。すべて開業時の様々な判断や行動によって決定づけられるのだと覚えておきましょう。将来、未来永劫の健全運営が成り立つかどうかは、すべて開業時に決まるといっても過言ではありません。
まずは何事も、最低限の基礎知識を得ることから始めましょう。その上で準備を万全に整えてからが、行動段階に移れます。いざ行動となれば、本格的に腹をくくり、覚悟を決め、莫大なエネルギーを放出しながら、一気に、順番通りに、攻略していくのです。
店舗開業は、人生の大きな分岐点
店舗開業は人生の大きな分岐点となるものです。自分のお店が持てたらゴールではなく、そこがすべてのスタートです。
先々十年とはいわず、必ず、一生涯、永遠に運営を続けていく前提で開業計画から始めてください。
(7)まとめ
ぜひ、今回の記事を、ご自身の開業計画に役立ててくださいね!内容をまとめてみましたので、再度確認してみてください!
(1)開業までの流れ
お店をOPENするまでの開業の流れは、大きく分けて8つのプロセス
[開業手順1. 開業動機と目的の明確化]なぜ独立して美容室を開業するのか?改めて自問自答
[開業手順2. コンセプト構築]コアターゲットを想定して社会的役割を明確にする
[開業手順3. 事業計画]収支・採算性のチェック、資金調達方法、実行予算想定
[開業手順4. 物件探し]ターゲットの往来、居住に応じた物件選び
[開業手順5. 融資]足りない資金を調達する
[開業手順6. 運営戦略]集客や売上を増やすための作戦を立てる
[開業手順7. 店舗デザイン]店の雰囲気を大きく左右する、デザインの決定
[開業手順8. 店舗工事]内装から設備まで、店が完成に近づく重要なプロセス
(2)開業までの期間
・人それぞれ!
・事業計画立ち上げ段階から換算し、全行程を早い人で9カ月前後、平均的には1年。物件特定に苦戦する場合、人によっては、2?3年かかってしまうケースもアリ。
・開業までの期間は、2?3ヶ月で済むものではない。
(3)開業規模(お金と物件サイズ比較)
・はじめての出店計画ならば、「店舗規模は20坪まで」と捉えておいたほうが無難。
・「開業総額」と、「店舗工事費」、この基準の違いに十分な注意が必要。
・額面はあくまでも個人差アリ。
(4)資金調達(融資の考え方と流れ)
・借入額は適当に決めるのではなく、各要素の予算をきちんと試算し、余剰金を含めやや多めの金額を借りておくという基準が重要。
・日本政策金融公庫・銀行どちらとも、「無担保・保証人なし」での融資では、1000万円程が限界の目安金額。
・書類の準備・面談の練習など、融資の事前準備をしっかり行うこと。
(5)開業の成功例から学ぶ/(6)開業で重要なこと
・開業の知識を得て、事前準備を万端にする必要アリ。
目次