10年後の健全経営を見据えた美容室の独立開業のお手伝い ヘアサロン開業アカデミー

ニュース&トピックス

進行中開業計画

美容室WARAWA(ワラワ)開業計画・打合せ-7回目〜グラフィクデザイン今のうちから詰めておく重要性

美容室warawa(ワラワ)開業計画。打合せ7回目のレポートです。今回はグラフィックデザインのみ。しかし、このグラフィックの打合せ、多くの開業事例では店舗オープン直前、すべて後回しになってしまうことが多い。これは店舗運営初期の経営事情を揺るがす大きな問題になりかねないので、今の時点で徹底的に詰めておく必要があるのです。

前回お知らせしたとおり、今回の美容室warawaのプロデュースの7回目は、販促グラフィックデザインのみの打ち合わせでした。

前回6回目で店舗デザイン設計の打ち合わせは一旦区切りとなり、現在競争見積(入札)が行われ、複数の工事業者が既に積算レースに取り掛かっています。

 

しかし、販促物の紙媒体(名刺、ショップカード、ポイントカード、紹介カードなど)のグラフィックデザイン打ち合わせは、このとおり続くのです。

 

開業計画というと、とかく開業者さんは店舗の立ち上げばかりに意識が取られがちで、つい、この時期に絶対にやっておくべき、これらのグラフィックデザインの打ち合わせを見落としてしまいます。いや、見落とすというより、気にしていないことが多く、店舗工事が完成間近の時期、すなわちオープン直前に大慌てで、着手する傾向があるのです。

何度もこの実況コラムでお知らせしておりますが、この開業美容師オーナーさんは、まだ、現在の旧職場に勤務中で、来年の1月中旬まで働く予定のため、文字通り週1回のみの休日を使って、こうして毎回打ち合わせを行っているわけです。

 

事前知識を得ていないほとんどの開業者は、この週1の貴重な時間をすべて店舗デザイン設計のみで費やしてしまいがちなのです。

すると、ほとんどの事例において、重要な販促物アイテムは、店舗オープンの直前で、間に合わせ程度のクオリティーで揃えることになりがちなのです。しかも、オープン直前ともなると、開店準備の大忙し状態の中、最も重要な販促アイテムとなる「オープン告知のチラシ」のバラ撒きが、ほとんど出来ないままにオープン日を迎えることになってしまうのです。

 

現在こそ、チラシのポスティングの時代ではないと思われるかもしれませんが、チラシの効力をあなどってはいけません。

チラシを見て、来店を促すという従来の基準ではなく、今の時代は、あくまでもチラシはあらゆる広報活動のたった一つの枝程度のものと捉えるべきなのです。

 

チラシを手にした未来の客は、まずそれだけで来店を決意するような昨今ではありません。

チラシこそ、すでに完成している店舗のホームページやSNSにアクセスをさせるための客引き要員ともいえる重要な役割を持っているのです。

 

これら広報活動の為の様々な紙媒体はもちろん、最低でもHPも今の時点ですでに制作に取り掛かっている必要があるのです。

チラシが客の手に渡っても、実店舗の前に訪れる店の情報がギュッと詰まったネット上の店(すなわちHP)にまずアクセスしてもらえない限り、客にとっての来店のきっかけは生まれないことになります。

 

現在、warawaのオープン予定は2月末の前提で動いています。

そして、開業オーナーさんは、1月中旬まで現職場で勤務予定です。

 

なぜ店舗デザイン設計と同時にグラフィックデザインの打ち合わせを同時に行わせているのか?

これは、飯島の過去のサポート経験から得た重要なことなのです。

 

週1日の休日の効率的かつ有効な使い方を飯島が完全に管理し、オーナーさんに指示を出すのもプロデュースの重要な役目なのです。

しかも、店舗デザイン担当の藤井とグラフィック担当の辻井の間では、オーナーさんが通常のサロンワークに勤務中であっても、影でつねに連絡を取り合い、店舗デザインの方向性と、グラフィックのイメージがかけ離れないように連携をとっています。

特に、店舗の店名を伴う看板部分のデザインには、両デザイナーの連携は避けて通れません。

しかし、これを両デザイナーが知らない人同士の関係だったらどうでしょう・・・

 

店舗デザイナーと打ち合わせして決めた方向性を、開業オーナーさん自身が、今度はグラフィックデザイナーに自身で申し送りしなければならないのです。

これは、今週12/22より始まるホームページ制作の打ち合わせでも同じことが言えますね。

店名のロゴデザインやら、グラフィックデザインで進んだデータなどを、素人である開業オーナーさん自身が、今度はHP制作担当に送ったり、その担当者からの質疑応答をグラフィック側にリレーしたり・・・このようなことを繰り返していたりすると、間違いなく、どっかで伝言ゲームは、とんでもない方向に傾いてしまうでしょう。

プロデュース下では、こうした複数のクリエーター同士の情報交換、データなどのやりとりなど、飯島の意見としては、開業オーナーさんがやるべきことではなく、コンシェルジュの如く、適材適所で代行する案内役が必要なのです。

まぁ、要するにそれが飯島の役割であり、プロデュースというものなのです。

 

長年の開業計画や出店計画を見てきて、店舗開業に携わる多数の各方面担当者間での微妙な伝達導線は非常に重要です。

開業計画時に起こりがちな、様々な見苦しい争い事は、こうしたところが原因で起こることがほとんどと言っても過言ではありません。

 

開業計画を進める上で、何がとにかく重要なのかというと、

本当に、初心者である開業者が大きなお金を動かすような業態の複数の会社を相手に、たった一人で挑むのは、ある意味、無謀なことなのです。そんな何も知らない開業者さんのためにセコンドに着いて伴走するのが飯島のプロデュースです。

 

しかし、飯島もあまりにも大量な開業計画に伴走できるわけではありません。だからこそ、「事前プロデュース」という段階を経て、せめて自力でもなんとかできるように、安全な開業計画の進め方をはじめ、様々な攻略方法を徹底的にお教えするのです。

実際、「事前プロデュース」のみでお付き合いした方々は、少なからず安全な開業を実現させて、後日、感謝のお便りをお寄せくださいます。「知識と準備」この2つを抑えるだけでも、着地地点は雲泥の差となることは、沢山の受講者さんが実証してくださっています。

このように、開業計画とは、とにかく着手する前の段階が重要です。

まずは、ノウハウ(知識)を得ること。

そして、抜かりなく準備をすること。

最低でもこの2つをクリアしないうちに決して開業計画に着手してはいけません。

 

さて、そんなwarawaの計画、22日のHP打ち合わせの後は、26日についに、競争見積りの集計も出て、最も安価な額面を提示した工事業者の見積を対象に、ひたすら削り落とす作業、減額調整を予定しています。

 

ひとまず次回8回目は12/22、朝10:00よりHP制作の打合せ開始予定です。


出店地、出店時期、オーナーさんの実名は、現職場を退職する段階まで伏せさせて頂きます。

いずれ、それらがすべて発表できるときまで、当実況コラムでこの開業者さんの進行状況を読みながら、今後のご自身の開業に役立ててみてください。

 

<2023/1/16追記>
埼玉県狭山市柏原美容室 warawaホームページ(準備中)
https://warawa-hair.com/

オーナー:福山裕太郎さん


今回の美容師さんと共に歩んできたプロセスはこちらで確認できます

↓ ↓ ↓

◯11/3・フルプロデュース前の融資コンサルの様子

https://bh-inc.co.jp/news/221103-bh-loan-consulting/

◯11/7・1回目の打ち合わせ

https://bh-inc.co.jp/news/221107-warawa-1/

◯11/14・2回目の打ち合わせ

https://bh-inc.co.jp/news/221114-warawa-2/

◯11/21・3回目の打ち合わせ

https://bh-inc.co.jp/news/221121-warawa-3/

◯11/28・4回目の打ち合わせ

https://bh-inc.co.jp/news/221128-warawa-4/

◯12/5・5回目の打ち合わせ

https://bh-inc.co.jp/news/221205-warawa-5/

◯12/12・6回目の打ち合わせ

https://bh-inc.co.jp/news/221212-warawa-6/


その更に前、

事前プロデュースの行程(一覧)

https://bh-inc.co.jp/news/221031-bh-pre-produce-index/



オンライン動画講座集

↑bh飯島由敬・動画オンライン講座集リストへ


【bh飯島由敬・著書及び監修書籍】

著書(2023年発売)

解説美容室開業

著書(2022年発売)

店舗開業のあたりまえ

著書(2018年発売)

美容室が10年後も変わらずに運営できているかはすべて開業時に決まる!

監修書籍(2008年発売)

はじめてのヘアサロンオープンBOOK


【独立開業出店のご相談・各種講座】

bh 飯島由敬 直接対応による無料相談ほか、各種講座受講の申込は⇒こちらより