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事前プロデュース3回目・コンセプト明確化コンサルティング・前半(開業者魅力探求・社会的役割・コアターゲット)

【進行中計画】先日事前プロデュースが始まった某美容師さんの事前プロデュースにおける対応3回目。本日からが本格的なコンサルティングの段階に進みます。まずはコンセプトの明確化です。開業者差自身の魅力探求、社会的役割を導き出し、コアターゲットをペルソナという手法で具体化する一番楽しい時間です。このセッションはすべての開業者さん共通でとてもハッピーになる日といえます。

当コラムの本文読上げ音声データ(読まずに手っ取り早く聞きたい人へ)
注:飯島本人の声ではありません。

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5月末に始まった開業者さんの事前プロデュース、本日で3回目です。

 

1回目と2回目は必須レクチャー、プロデュースで扱うこのレクチャーはかなり深いレベルの講義として、過去全ての開業オーナーさん共通の必修カリキュラム。

 

そして、3回目の今回は、ずばり、コンセプトの明確化の段階に進みます。

1回目、2回目のレクチャーは、いわば自動車教習所でいうところの、「学科」のようなもので、飯島から授業を受ける感覚でしたが、今回からは、開業者さんと飯島の間でかなり密な情報交換ありきのセッションとなります。そう、ここからがコンサルティングの領域となります。

 

このコンセプトに関しては、開業オーナーさんの現状置かれている立ち位置を飯島が完全把握しなければ、個別の戦略を一緒に立てていくことなどできないわけです。

 

現在働いているサロンで、オーナーさんが対応しているお客様の傾向をとことん突き詰めて聞き取りしていきます。

 

まず、とかく開業者さんというのは、理美容師さんに限らず、「なぜ、お得意様からそれほどの支持を得ているのか?」これを、自分自身が一番わかっていないものなのです。

 

それを、第三者である飯島が多角的に聞き取っていくうちに、その理由がかなり明確に浮かび上がってきます。

 

開業者さんの現状の職場環境における日々の体感は、まさにルーティン状態といえます。

それこそ、自動的に日々予約が入り、すべての得意客は、1ヶ月おきだったりとか、一定のリズムでサロンに通ってくれているわけです。

 

開業者さんにとって、ずっと自分を求めて来店し続けてくれているお客様もいれば、定着せずにすぐに離れていくお客もいて当然ですね。

 

しかし、開業者自身にはその理由はわからず、ただ、なんとなく・・・でしかない感覚のはずです。

 

再来客からは好かれ、来なくなった客からは嫌われた?

 

いや、そんなことではないんです。理由は十人十色のはず。

 

人によっては、開業者さんの人柄や、施術事態は非常に気に入ったのに、やたらと店内が騒々しかったのが嫌だった・・・とか。

 

店の雰囲気は決して嫌いではないけれど、自分が行くといつも若くてうるさい女の子が多く施術を受けており、なんとなく落ち着かない・・・とか。

 

店の周辺の交通騒音がうるさすぎて嫌・・・・とか。

 

まぁ、実際に離れてしまったお客様に、いちいち理由を聞くことができればよいのでしょうけれど、なかなかこれは難しいことですね。

 

とまぁ、開業者さんにとって、忙しい日々と、キャリアを積んできた年数が多いほど、様々な自分の魅力や、その逆の不具合に気づけないようになっているものなのです。

 

こうした現状勤務している店舗の環境や、来店客数、そして開業者さん自身の得意客の特徴、忙しくなる時間帯、などとにかく多岐にわたり聞きまくるのが、コンセプト明確化の第一歩目となります。

 

これを聞き取っていくうちに、浮かび上がる「なぜこの開業者さんが人気者なのか?」

これを飯島がプロの目線で判断し、開業者さんに問い返すのです。

 

「もしかして、得意客の方々から、こんな言葉をかけれること多くないですか?」

「あ、たしかにそうです。すごくよく言われます」

「ですよね、それはね、開業者さん、あなたがこうだからですよ」

「あ〜、そうなんですね・・・」

「でも、自分で、どこかでわかっていたでしょ?」

「え〜、まぁ・・・ちょっと恥ずかしいですけど・・・」

 

はい、これ、このコンセプトメイキングの時のセッションで、非常によくあるやり取りの会話なんです。

 

まぁ、とにかく誰もが自分の事が一番良くわからない。ってことですね。

 

一応、過去から大量に場数を踏ませていただいた飯島ですから、開業オーナーさんの魅力探求を導き出すのはプロとして得意ですからね。このやり取りした瞬間の開業者さんのハッピーな様子は、何度やっても飽きないものです。こちらもハッピーな気分になります。

 

とまぁ、本当に来てほしい理想客をかなり明確にできた段階で、その人物をペルソナという手法でより具体化し、芸能人タレントを模してモデル化します。

 

ややおとなしめの開業者さんであっても、本日のようなコアターゲット探求と、自身の社会的役割を明確化するプロセスを踏んでいくと、声のボリュームはまず倍以上となりますし、どう見ても、ワクワク、ノリノリがはみ出たりするのです。

 

前回、前々回のレクチャー以降、このように今回からが実際の開業計画の着手段階となりますが、

 

一番最初にやるべきコンセプトの明確化は、まさしく全力でワクワクするビジョンを描くことなんです。

 

最初にお会いした時とは、明らかに別人とも思える開業者さんが見れるのもこの最初のコンセプトワークの時なのです。

 

さて、次回のセッションは、4日後に行います。

 

コアターゲットが明確になり、自身が進んでいくべき社会的役割が明確にできた次の段階は、いよいよ目指す店舗の世界観を明確にしていきます。

 

ターゲットのお客様たちが、最も居心地が良く極上の時間をすごしてもらえるか?この視点で、店舗デザインの方向性を一緒に考えていきます。

 


以下、2022/11/8追記

【事前プロデュース・実際のサポート実況レポートINDEX】

◯事前プロデュース1回目・レクチャー
(安全な開業の進め方を理解する)
https://bh-inc.co.jp/news/220530-bh-pre-produce-1/

◯事前プロデュース2回目・レクチャーの続き
(1回目の補足、かなり深いレベルまで)

https://bh-inc.co.jp/news/220602-bh-pre-produce-2/

 

◯事前プロデュース3回目・コンセプト
(社会的役割の明確化とコアターゲット設定)

https://bh-inc.co.jp/news/220609-bh-pre-produce-3/

 

◯事前プロデュース4回目・コンセプトの続き
(店舗デザイン設計の方向性を定める)

https://bh-inc.co.jp/news/220613-bh-pre-produce-4/

 

◯事前プロデュース5回目・収支計画&開業総額計画
(3年後までの収支や借入能力診断を含むセッション)

https://bh-inc.co.jp/news/220620-bh-pre-produce-5/

 

◯事前プロデュース6回目・物件攻略レクチャー&行動計画工程コンサルティング
(物件情報見分け方・初期費用の減額交渉法・開業者の今後の行動工程表作成)

https://bh-inc.co.jp/news/220627-bh-pre-produce-6/

 

◯事前プロデュース7回目・日本政策金融公庫攻略レクチャー
(創業計画書の書き方、添付資料の揃え方、融資審査面接の臨み方)
https://bh-inc.co.jp/news/220711-bh-pre-produce-7/

 

◯事前プロデュース8回目・日本政策金融公庫の添付資料作成実習
(3年間の収支シュミレーション表作成)
https://bh-inc.co.jp/news/220721-bh-pre-produce-8/

 

◯事前プロデュース9回目・経営者になるための意識改革レクチャー
(自営業者でなくビジネスオーナーに!セルフイメージ、コンフォートゾーン)
https://bh-inc.co.jp/news/220728-bh-pre-produce-9/

 

◯事前プロデュース10回目・物件適正現地検証&ここまでに絶対にやっておくべき事
https://bh-inc.co.jp/news/220808-bh-pre-produce-10/

 

◯事前プロデュース11回目(終)・今後の行動計画表作成
(これからのTo-Doを詳しく指南)
https://bh-inc.co.jp/news/220815-bh-pre-produce-11/



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