ビジネス教訓:停滞はNG・動き続けよ・行動し続けよ!これ実践中の名古屋美容室Flamingo Flare開業後9回目コンサル
【プロデュース進行中計画】一人きりのサロンワーク運営はまずまずの状況で定着しつつありますが、水面下でもう一つの商材ビューティープロデュースの準備も、ゆっくりですが進行中。この、絶対に前進を止めない精神が非常に重要なんです!〜愛知・円頓時商店街美容室フラミンゴフレア、開業後9回目のコンサルセッション。
当コラムの本文読上げ音声データ(読まずに手っ取り早く聞きたい人へ)
注:飯島本人の声ではありません。
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おなじみ愛知の美容室FlamingoFlareのオーナー柴田昭子さんのセッションも9回目。
月日の経つのは本当に早いですね。
さて、毎月行っている定例セッションは開業プロデュースに含めている要素で1周年まで合計12回行います。特に開業したてのオーナーさんは、初年度の実際の経営に戸惑いは尽きないものです。
売上アップも重要だし、販促活動の方針も重要。
開業も運転免許と同様に、初心者マークをつけた新人運転手のようなものなのです。
だれでも最初から運転技術がピカイチの人は誰もいません。
もちろん、早い段階で上手になる人もいれば、なかなか上達しない人もいてあたりまえです。それでも、初心者のうちは、できれば教習所の教官に助手席に座っていてほしいですよね。もちろん、永遠に横に座られていても困りますけどね。「慣れるまで、付いていてくれませんか」というのが本音でしょう。
まさに、プロデュース内で開業から1年間のコンサルティングサポート(顧問アドバイザー)は、ヨチヨチ歩きの新人経営者さんには必要不可欠な要素だと考えて行っているものです。
なにより、進むべき道路を外れて横道に入ってしまったり、迷路に迷い込んでしまいがちなのが新人経営者というもの。曲がりなりにも会社経営28年の経験を持ち、しかも過去に百軒以上の開業初年度を共にしてきた飯島のアドバイス。飯島自身の経験プラス、数ある歴代開業者さんたちのナマの経験と苦労の実データから得たかけがえのないものばかりです。
それを、次世代の新規開業者さんたちにリレーするのも飯島の重要な役割です。
さて、9回目となる柴田さんの現在の状況ですが、当コラムでずっと一貫してお知らせしてきた通り、FlamingoFlareは柴田さん一人きりのサロンワーク部門と、ビューティープロデュースなる新たな挑戦部門と2つの商材を扱っていくクリエイティブスタジオ的なお店作りを目指して開業しました。
最初は、一人きりでのサロン運営という小さな事業計画を掲げて飯島と共に計画を練り始めたのですが、途中、計画立案段階から柴田さんはビューティープロデュースのアイディアを持ち込み、その実現に向けての計画をイチから練り直し方向転換した計画でした。
このストーリーが実現していけば、一人サロンの経営における売上見込を裕に3倍、5倍と増やせる可能性がある計画性です。
しかし、アイディアが実際に稼働するまでというのは、それはそれは一筋縄ではいかないものです。
何度も、何度も、試行錯誤を繰り返しながら昇華させていくものなんです。
最初に取り組もうと柴田さんが考えるプロジェクトの協力者とすべき構成人員が定まらず、二転三転を繰り返している段階。
しかしこれ、クリエイティブな世界に身を置くプロを複数束ねる必要があるわけですから、本当によくあること。
クリエイターは、誰もがよりよい作品を生み出すことを第一に考えてるがゆえに、それらの人たちをとりまとめて統括するのは非常に至難の技なのです。
柴田さん、すでにこれに何度も直面し悩みながら現在にいたります。もちろん経営のベースとなるサロンワークに一切支障が出ない範囲の舞台裏で悩みながら、めげずに、前進しています。
今回、通例通り直近の売上報告を聞き、先々2~3ヶ月の売上目標を立てて・・・
と、もちろん定例のセッションも行いましたが、この日のメインは、柴田さんがこの試行錯誤の中、向かい合ってきた苦労話をもとに、今後の希望となるお話、心の立て直し的な会話をしました。飯島自身の長い会社経験で見てきたエピソードや教訓を引用した内容です。
とかく、ベテランの域に達した会社経営者がよく言う話からもヒントがあります。
事業立ち上げの時というのは、開業者は1日前までイチ従業員として働いていた人物。なので、スタート時に協力し合う人材は、皆だれもが同じ従業員的な視点による共通感覚があります。
だから、協力し合いながら皆でレベルアップしよう!成功させよう!と非常にチカラを合わせて頑張れるんです。
しかし、残念ながらこれはずっと何年も長期間までは続かないものなのです。
ここが、経営者の辛い宿命とも言えるところかもしれません。
とかく、創成期に協力し合ったかけがえのない仲間は、法則としてやがて最初の反逆者になりえるということ。
ここに、大きく関与するのが「お金の取り分の違い」が原因となることが少なくありません。
どうであれ、経営者となれば誰よりも最も多くの額を取るべきものなのですが、お金の取り分、額面そのものが直接的な問題になるのではないのです。経営者と協力者(従業員や外注スタッフ)の「お金の価値観」にずれが生じることが最大の問題なのです。
経営者にとっての1万円の感覚と、協力者の1万円の感覚が、明らかに年を追うごとに変わってくるからなのです。
これは事業が成長すればするほど、さらに大きなズレに発展していくことになります。
やがては、経営者の100万円の感覚と、協力者のソレは雲泥の差となってしまいがちです。
中小企業のベテラン社長さんからよく聞く話ですが、
「あなたは創業の頃から人が変わった・・・なんて言われたんだよ・・・辛」
「お金の亡者になったと言われた・・・悲」
「まさか、創業時に頑張ってくれた社員に会社潰されそうになった・・・怒」
まぁこれは流石に極端すぎる例かもしれませんが、似たような現象は多々生じます。
経営をしていく人物として、売上を上げ、業績を伸ばすことに奔走する。
これは社長として当然のことであり必要不可欠な感覚といえます。事業の成長と比例しておのずと金銭感覚が一般社員たちと年々異なっていくのは当然なことなのです。
ただ、問題なのは、実は経営者本人、初期の協力者、両者とも「心」が付いてこれなくなるのです。
とにかく仕事が上手く回り始め、業績が伸び始めた頃にこれが顕著に現れるもの。
逆にむしろ、まだ売上が芳しくない頃は協力体制も強固で、上昇志向も強力、経営自体に勢いが増すのも確かなのですが。
金銭価値観がまだ近い頃の経営初期段階の社長と社員。
やがて、会社が成長し第2ステージに上がる頃からひずみが生じ始める・・・
残念ながらこれは、経営者にとってあまりにも辛い反作用のようですが、視点を変えれば間違いなく成功プロセスとも言えるもの。
今回のセッションはそんな訓話といいますか、ベテラン社長のエピソードを交え柴田さんへアドバイスさせていただきました。
柴田さんにとって、ビューティープロデュースという新商材の企画は、前述したとおり大きな売上をもたらす可能性を持つプロジェクトであることは間違いありません。
それゆえに、まともに稼働するまで、まだ幾つも難関をパスしていく必要があるでしょう。
柴田さんが模索中の人員構成に関して、初年度から早速、前述のような価値観、パワーバランスに直面したのかもしれません。
もしかしたら経営者になる直前の柴田さんが、開業前に声がけした人員たちとの間におけるイニシアチブの問題、各分野のパワーバランス、そして少なからず金銭感覚バランス、これらすべて「感覚の相違」が柴田さんを悩ませたように感じました。
そんなプロセスを通過し、結果的に今、柴田さんは、新商材に関し新たな協力人材を構築も視野に入れつつ様々な講習などの場に出向いて交流をしているそうです。事実、以前から柴田さんを知る人物ではなく、今の柴田さんに初めて出会う人達から、たくさんの刺激を得ていると楽しそうに話してくれました。
このように、今回はビューティープロデュースを稼働させる為の試行錯誤は、精力的とはいえないまでも、ゆっくり前進していることを聞かせてもらいました。
ここには方法論は全然必要なく、何らかの活路を見出すことにだけ意識を向け、なにより「行動」さえ止めなければば、必ずいつか一点に交わり一気に何かが動き出すものです。「犬も歩けば棒に当たる」ってやつです。
これも、飯島自身が何度も経験してきた「経営の不思議」の一つなのですから。
それこそ、有名な経営コンサルの社長さんからよく聞くセリフ
「最もダメなのは何もせずに止まっていること。わからないまでも、とにかく動き続けること。行動し続けること。」
今の柴田さんへの最大のアドバイスはまさにココでした。
ちなみに、1~3月までやや目標より低めだったサロンワーク売上(決して悪い数字ではない)ですが、柴田さんは頑張って先月飯島と共有した目標売上をしっかりクリアして報告してくれました。
誤解のないように解説しますね。
「頑張って売り上げた」とはいっても、この「頑張って」は決して労力を増やしたのではないことを付け加えておきます。
なによりソレは絶対にNGであるということ、何度もこのコラムでお伝えしていますからね。
柴田さん、月間動員数を増やさず、労力も変えずに売上げアップを実現させたんです。
すなわち提供するクオリティー、ブランドを上げ、商材販売にもチカラを注いだということです。
美容師さんが陥りがちな、「売上をアップさせるために、客数を増やす」
これ、事業方針によっては、必ずしもOKではないということを一度よく考えてみてください。
経営者1年生の柴田さん、今回は、なにより、まだ正式に動き出していない新商材への準備、一歩づつではありますがしっかり進めていることが確認できました。
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◯1/6開業後6回目のセッションの記事
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◯12/7開業後5回目のセッションの記事
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