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進行中開業計画

前回掲げた売上目標達成!苦戦した11月の売上を再検証そこに経営の視点が!〜名古屋美容室Flamingo Flare開業後6回目コンサル

【プロデュース進行中計画】〜愛知・円頓時商店街美容室フラミンゴフレア、開業後6回目のコンサルセッション。前回共有したお互いの売上目標はしっかり達成していたオーナー柴田さん、やや売上が芳しくなかった11月の結果を振り返り、見方というか、考え方の角度を変えつつ再検証しました。こうした基準も経営していく上で重要な捉え方です。

昨年2021/6/19開業からまだ半年経過していない段階ですね。愛知県名古屋の国際センター円頓寺商店街近く美容室FlamingoFlareの開業後6回目のコンサルセッション。オーナー柴田昭子さんとも、これが2022年最初のセッションとなります。

 

開業1周年までは、新商材ビューティープロデュースの準備をしつつ、ベースとなるサロンワークのみで土台の経営基盤を築いていくという目標に、開業3~4ヶ月時点で少なからず軌道修正をはかっています。

 

そんな見直しの中で立てた12月の売上目標がありました。こちらも毎回ながら、飯島はやや高めの目標設定を促します。やや、ですよ。ほんの少し高めということね。無謀な高さを課すと、かえってだめになることが多いものですからね。ここのさじ加減は非常に重要なんです。

 

前々回あたりから、柴田さん自身の見解として11月はちょっと売上(動員数も含め)調子が芳しくなかったという話が出てました。そこで12月こそ!という意気込みも含めて立てた目標でした。2日前に当コラムでも紹介中のさいたま土呂町の hair + malun 同様に、柴田さんも飯島と共有した目標売上をしっかり達成しておりました!本当に素晴らしい!

 

柴田さんが若干ながらテンションを下げ気味に報告してくれた11月の売上でしたが、柴田さん自身の基準ではダメダメという、この11月の売上額を振り返り、改めて共に検証してみました。

 

柴田さんは開業4ヶ月目には、たった一人きりでの運営における平均売上をすでにぶち破っていたのです。

 

私の著書でも書いている通り、美容師さんが一人だけでの運営に漕ぎ出したら、そもそもフル稼働したとしても3桁台の売上を上げていくことは非常に難しいわのです。一人きり運営で、かなり高水準な売上であっても70万の売上が上がれば、上出来というものなんです。

 

したがって、柴田さんの開業前コンサルの時点では、実はサロンワークのみで一人きりの運営を目指す計画だったゆえに、本来なら選ぶ物件は最小サイズの10坪前後で探していたものでした。物件のサイズが最小であるべきなのは、もちろん月々の出費を抑える目的があります。売上が3桁台になかなか乗せるのが難しいという一人運営では、活路は出費を司る家賃や経費類をいかに小さくするかにかかっているからです。

 

しかし、計画の途中で新たなアイディアを付加して望んだのがFlamingoFlareでした。ビューティープロデュースという新商材の検討と共に、聞けば非常に技量が高くブランド力がある柴田さんの特性を知り、計画途中から内容をパワーアップした経緯がありました。店舗の坪数も10坪の最小から、中型レベルの20坪に拡大し、物件探しそのものの方針も途中から軌道修正したのです。

 

とはいえ、運営スタート直後からビューティープロデュース商材の土台構築にやや苦戦しつつ、しばらくの間は、準備を着実に整えながら、ハードになりすぎないペースをキープしながらのサロンワークで運営の基盤を支える方針に切り替えて来ました。

 

そんなサロンワークのみでの運営のこの時期とは言え、実は柴田さんと飯島が共有し掲げている目標売上は、9月以降の全月、なんとすべて3桁台の額でした。すなわち柴田さんが、ややテンションを下げた11月の売上以外は、すべて3桁という結果です。ましてや、11月の売上って、そんなに低かったのか?

 

とんでもない、11月の売上でも、前述の上出来と表現した額面を超えているんです。もちろん、その額面自体は立派な数字、しかし、すでに毎月止められない出費要素と比較すると、「今月はちょっと苦しかったなぁ・・・」ということなんですね。しかし、開業から3ヶ月半以降、9月と10月は、サロンワーク一本で売り上げた額でしっかり黒字です。11月はこの黒字の部分で、マイナス分を補填するという感覚です。すなわち、9~11月の3ヶ月クールで集計すると、結果的にはトントンという結果なわけですね。

 

この感覚が、開業したてのオーナーさんには馴染みがなく、ついつい心を揺らしてしまうのです。

 

今回のセッションで柴田さんとお話した主なテーマは、ここでした。

そもそも柴田さん自身が、良くなかったという11月の売上、実は一般基準ではかなりの売上であるということ。ただ、収支バランスと利益率面で芳しくないだけの話。

 

もしも、開業前、柴田さんが最初に持ちかけた様な至って普通のサロンを開業していたとしたら、この11月の売上はかなり高売上であったということ。

 

もしも、このような小さな計画で開業を突き進んでいたとしたら、計画段階で出費要素となる、家賃他、様々な経費を最小限に制限し、11月の売上額で十分な利益を得られるような収支バランスを飯島は指南したはずです。

 

柴田さんの計画は、この様に紆余曲折はあっての開業でしたが、どうであれ既にやや大きめのサロンを構え、既に3桁台の売上を「普通のこと」と捉え始めているんです。その証が、「11月は駄目でした」という柴田さん自身の発言といえます。

 

「・・・たら、・・・れば話」になりますが、最初に柴田さんが望んだ計画と、今現実に身を置いている環境、ほぼ2年弱ぐらいの時点の選択次第で今の環境は明らかに異なっているはずでした。選んだ計画の規模によっては、11月の結果もメチャクチャ喜ばしい売上だったかも知れないですよ?

という、“もしも”を題材にして、今回は柴田さんのテンションをまたまた平常に戻してもらった感じのセッションでした。

 

さて、毎回言うように、柴田さんのサロンワークの売上は、あくまでも新商材を追求していくための、FlamingoFlare経営における、あくまでも土台にする為のもの。相変わらず、仕事は超ハードにしてはいけない。常に時間的にも体力的にも余裕のサイクルを絶対に超えてはいけないとアドバイスしています。やがて、本命の新商材が動き出せば、おそらくFlamingoFlareは今の売上の3倍を超える可能性を秘めていると飯島は思います。

 

開業してからまだ半年も経過していないFlamingoFlareですが、現時点ですでに運営のベースとなる土台は徐々に定まりつつあるようです。

開業1周年までに、新商材のほうを果たしてどれだけ突き詰めていけるか?これが今の課題ですね。

 

由緒ある資格を複数持ち、非常に高い技量で高単価施術を提供する柴田さんの最大の武器は、それ以上にブランド力なのだと思います。なにより、過去いくつかのお店を転々としつつも十年以上に渡り、柴田さんから離れず付いてきたお得意様が100人以上もいるというのが、動かぬ証拠でしょう。

 

まだまだFlamingoFlareと柴田昭子さんは、伸びしろ十分な気がします。

飯島も今、しっかり関わらせていただいているので、今後の展開がとても楽しみです。

 

今年も、共に頑張りましょう!

 

◯12/7開業後5回目のセッションの記事
https://bh-inc.co.jp/news/211207-flamingo-flare-consulting-5/

◯12/2開業後半年、店舗保守点検立ち会いのため愛知出張時の記事
https://bh-inc.co.jp/news/211202-flamingo-flare-produce-6months/

◯11/10開業後4回目のセッションの記事
https://bh-inc.co.jp/news/211110-flamingo-flare-consulting-4/

◯9/28開業後3回目のセッションの記事
https://bh-inc.co.jp/news/210928-flamingo-flare-consulting-3/

◯8/24開業後2回めのセッションの記事

https://bh-inc.co.jp/news/210824-flamingo-flare-consulting-2/

◯7/8開業後1回目のセッションの記事

https://bh-inc.co.jp/news/210708-flamingo-flare-consulting-1/

 
 
Flamingo Flareの公式ホームページ
 

※当コラムやブログでは、コンサル中またはプロデュース中のすべての計画をご紹介しているわけではありません。あくまでも投稿の許可を頂いた開業オーナーさんのみ記事としてご紹介させていただいております。



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