12月のプロデュース・コンサルティング・相談対応の一部をご紹介
現在「事前プロデュース」対応中の開業者さんを含め、2024年のラストとなる12月も、ちょこちょこリモートセッションがありましたので一部の様子をご紹介します。
↑12/9(月)午前中。
例によって、20代の理容師さんの「事前プロデュース」ほぼすべての講義が終了。ラストはネット戦略の講義。今後年明けは、ひたすら物件探しと融資の下準備が続いていく流れです。今回の講義の前半も、物件の検証も行いました。この物件探しが開業者さんにとってはやっぱり、なかなかの関門であり、手こずるのは常なのです。まぁ、とかく開業者さんは物件探しに対し、「見つからない、急がなければ!」という感覚に囚われがちなのですが、飯島は、ここにはあえて時間が掛かってしまった方が良いと毎回言っています。
実際開業者さんにとっては、お目当ての物件にたどり着いてしまうと、こんなに物件周辺の事情、街の様子などを観察する機会など無くなってしまうのです。この物件が見つからない頃の周辺環境を感じる時間は、実は非常に必要なものだと考えているのです。
だから、物件探しの時間、じっくりかけて臨みましょう。開業目標日の期日など無いわけですし、あくまで好物件が出たら、即動けるようにスタンバイしておくという姿勢でいればよいのです。
↑12/9(月)夜20時より。
そして同日、同じく「事前プロデュース」の女性美容師さんも、ほぼほぼ同じタイミングで動いている人です。奇しくも午前中の理容師さんと同じネット戦略の講義です。同じ講義を1日にダブルヘッダーで行うのは久々です。
こちらの美容師さんも、午前中の理容師さん同様に前半少しだけ物件の検証を行いました。そして後半は講義。
これは慢性的なことなのですが、理美容師さんはネットを駆使した広報戦略に今だに遅れを取っている業種の方々といえます。SNSやblogなどに精力的に手をかけるより、ひたすら自身の技術磨きや、実際のお客様への対応に追われており、どうしても後回しにしがち、というより、多くの方々は「やったことがない」というレベルなんです。
しかし、世の中の人々がこれほどスマホを片手に、なんでも検索して情報を集めることがあたりまえとなっているのです。まず、美容室や理容室を外から眺めて、飛び込みで予約をいれるとか、直接来店してしまうということは、極めて稀な時代なのです。仮に、道を歩いていて、気になる店が目の前に現れたとて、必ずスマホで、店の情報を確認して来店を決意するのです。
そんな行動パターンが定番であるはずなのに、肝心の店側が自分の店の情報、素晴らしさを知らせるような手段を取っていない・・・これでは来店する動機づけが客側に発生するはずがないんです。
毎回理美容室のプロデュースを通して思うことですが、必ず出店計画の時には、開業者自身に周辺の理美容室をリサーチしてもらうのですが、競合店となりうる近所の店がたくさんあったとしても、まずそれらの7割ぐらいは、自店のHPを用意していない。あるいはblogなど全然やっていない、せいぜいインスタだけやっているという程度なんです。
毎回、なぜHPやブログ、SNSに慣れ親しむことが重要なのかを、この講義を通して徹底的に理解してもらっています。開業後の広報戦略を大きく担うのは、やっぱりネット戦略なのです。そのあまりにも重要なものが、理美容師さんがもっとも苦手で、乗り遅れている。
「事前プロデュース」の期間中には、まずこの重要性に気づいてもらい、将来の為の習慣づけを始めてもらうきっかけを得てもらっているのです。
一応、こちらの美容師さんは、これが年内ラストのセッションとなりました。引き続きこちらも来年以降は、物件探しを続け、その都度物件の是非を検証していくことになります。
↑12/16(月) 午前中。
再びメンズオンリーの計画の理容師さん、こちらもこの日が年内ラストのセッションでした。
すでに全講義が終了しているので、ここからは物件探しと共に、物件が見つかった時点から一気に動き出す「融資申請」の準備を今のうちから進めていきます。
物件が決まらないと、当然家賃が定まらないわけですが、仮設定の家賃額で一旦すべての書式を下書きしておき、物件が定まった時点で、家賃額を書き換える・・・このような段階まで準備をしておくことにより、結果的に多大な時間節約ができるのです。そう、推定数日間に及ぶほどの時間短縮になること間違いなしなんです。
こうしたガイドも開業者さんに対して事前に飯島が誘導しておかなければ、絶対に手をかけていないはずです。
事前プロデュースのカリキュラムに盛り込んでいることにより、開業者さんは、ただ授業を受けているような感覚ではあるけど、自然に準備ができていた・・・という流れになります。
↑12/16(月) 午後イチ
この日、理容師さんのセッション後、昼食をとり、午後から再びリモートにて会議を行いました。
実は某広告代理店から、飯島へのコラボレーション企画の提案があり、その概要を聞く為の会議でした。
開業の専門家として、飯島の知的財産をさらに世に広める為の協業企画ということで、ちょっとだけ興味を持ち、話を聞くことにしたのですが、まぁ、比較的面白そうな計画だったため、引き続き、再度お互いに意見交換をする流れになりました。
↑12/19(木)午後イチ
そして迎えた広告代理店との情報交換会議です。
この日もひたすら質問攻めという流れで、もともと店舗デザイン設計者だった飯島が、なぜ現在のような店舗開業の専門家としてコンサルタントに転身するに至ったのか?
なぜ、理美容師さんたちにそれほどまでに支持されているのか?などなど、あまりにも大量な質問を受け、結局時間が足りず、年明けに引き続き、延長の会議をしましょうという流れになりました。
この日は、特に協業の具体案を聞けたわけではないので、飯島としてはまだこの企画の概要は不明で、このオファーに乗るかどうかもわかりません。
ただ、本当に世の役に立てそうな企画であれば、ぜひ前向きに検討したいと考えています。
↑12/23(月)19時より。
12月中も、いくつかのセッションの中から、ほんの一部だけ紹介しましたが、もう一つだけ、「ストアカ」経由で対応した講義のエピソードをご紹介します。
遠方在住の受講者様への対応で「店舗設計と工事について」の講義でした。
ストアカでは、受講者さんのリクエストを受け、飯島の時間が空いていれば、リクエストの日時に対応してあげるようなシステムも用意しており、この講義は、ほぼ前日の、突然のオファーに対応したものでした。
講義終了後、ストアカのサイト上にレビューを頂いたのですが、これがとてもありがたいメッセージだったので紹介させていただきます。開業者さん以外の、別のお仕事を持つ方々に対してもこうしてお役に立てることにとても嬉しく思います。これに似たようなオファーは、決して始めてではありませんが飯島は、なにも開業の為に導くことだけが役目ではないのかもしれませんね。
<レビュー内容>
『私は不動産とネイルサロンの経営をしているのですが、たまに不動産案件でテナントの申し込みがあります。ですがなかなか先に進まないことが多く、この講座を通してどうしてかな?なんでかな?といったところに手が届いた気がします。講座を受けたことで出店希望者さんのサポートの指針になりそうな部分があり、業務の中でどうやっていこうかということがみえてきました。飯島さんは先月美容室開業に関する本の出版もされていたようで、そちらのほうも参考にと購入させていただきました。関東圏を中心に街にたくさんのお店の灯を作られてきた方のお話なので、とても納得感をもって聞くことができました。私の場合は地方都市のという小さな街ではありますが、今回の経験を糧に出店希望者さんのお力になれるよう勤めてまいります。今回は非常にためになる講座どうもありがとうございました。』
という、とにかくありがたいレビューですした!
あらためて受講して頂き、本当にありがとうございました!
ちなみに、レビュー内にある書籍はこちらね
↓
飯島の新著書「美容室開業&理容室開業の攻略メソッド」
少なからず、飯島がこの店舗立ち上げの業界に入ってから、気づけばもう約40年、そのうち会社経営してきた期間だけでも30年です。
設計者というクリエーターとしての経験、そして経営の経験、なにより長い年月の紆余曲折の実体験、そしてついでにですが、子供の頃からの趣味が高じすぎ、本業のかたわらてずっと続けてきたブルース・リーの武術「ジークンドー」そのインストラクターとしての活動、沢山の生徒さんへの指導経験など・・・
もはや老婆心を伴う飯島の話を聞いていただいているだけでも、次世代を担う若い方々が何らかインスピレーションを感じてくれるような歳になってきたのでしょうね。
もしかしたら、開業という括り以外のところでも、何らかの役目が今後、待っているのかもしれません。
勝手に想像しながらワクワクしている2024年の年末です。