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美容室開業物件を現職場の規模で選んでしまうと失敗!

日々の習慣が物件探しの基準を狂わせる

美容室の開業者が最初に気に入って選びがちな物件は往々にして、

現在働いている職場と同じような規模の物件を選んでしまいがちです。
日々働いている職場での感覚に慣れ親しんでいるせいか、どうしても同じようなサイズ感の店を自分も持てるだろうと錯覚してしまうのです。

現在働いている美容室が、施術椅子5席、シャンプー3台、店舗面積は25坪(約82㎡)だとしたら、

どうしても、この店と同じ基準で物件を選ぶ対象にしてしまうのです。

普段働いている店の来客数、対応する施術スタッフの数、これを日々体感し続けている習慣から、

その規模が自分にも当てはまると思えてしまうわけです。

物件の規模が大きすぎたら何が問題なのか?

もしかしたら5席用意した施術椅子は多すぎたら、スタッフも多めに雇う必要が出てきます。しかし、実際にスタッフを多く雇うという基準は個人開業では現実的ではありません。

どうしても5席中、常に2席しか稼働していないという状況になりがちです。

広いお店の中で客が少ないという状況は客側から見れば、なんとなく流行っていない店に見えてしまいがちです。

この不具合に、開業者さんはなんとか客数を増やすことに意識は向けるでしょうけれど、

肝心の対応スタッフが足りなければ、それも実現できません。

 

すると美容師さんは、たった1人ででもより多くのお客さまを対応しよう、死んだ気で頑張れば良い、と考えがちです。

技術畑で修行を積んできた美容師はこういった意気込みで前に進もうとする傾向が強いのです。

しかし、それが先々の運営において大変無謀な判断とりかねないことが、どうしても開業時点では想像できないのです。

現職場の店は自分に合った規模とは異なる

今働いているお店は、しょせん他人の店なのです。

現在はその店では施術業務をはじめ、後輩への指導、実業務仕事など大変慣れており有能かもしれません。

しかし、店の経営となるとすべて未経験であり、経営の困難さはまるで想像できないはずです。

 

まずは、自分に見合った規模はどれぐらいなのか?この基準は非常に重要です。

面積、家賃、初期投資総額等々、その他にも判断基準は多岐にわたります。

そして物件の規模より事前に探求しておくべき要素があります。

運営の採算性チェック、開業時の総額予算配分、

いわゆるお金の計算が判断基準として最も重要なのです。

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著者:飯島由敬

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