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出店物件・融資決定後に契約する交渉!ダメならせめて家賃発生を遅らせる交渉!

開業者が最も陥る失敗のキッカケはいきなり物件を決め、契約に進めてしまうことです。理美容業界に限らず、全業種のわたり、これは20年以上前からまるで変わらないことといえます。開業で一番最初にやるべきことが「物件を決めること」この素人の常識は、プロから見たらあまりにも非常識なことといえます。なぜそれが問題なのか?その理解を含め、最低限の知識を理解して臨みましょう!

気に入った物件を借りたい!と意思表示すれば、そのまま契約に進んでしまう!

ヘアサロンの開業計画に限らず、店舗を開業するための出店場となる不動産物件が必ず必要となります。しかし、誰もが自分の希望に適合する物件には、なかなか巡り会えないものです。

多くの開業者さんは、この物件探しに非常に苦労するのが、まぁ通例と言えることなのです。

一生懸命に探し、ようやく見つかった物件に対し、不動産屋さんに「この物件を借りたいです!」という宣言をし、何の主張もせずそのまま進めていくと、不動産屋さん側の担当者は、

早速物件契約に進んでしまいます。

しかし、まぁ、これは当然のことですよね。

不動産に払う初期投資額には無駄な?家賃流出が含まれる?

そもそも不動産物件の契約といえば、
敷金、礼金、仲介手数料と共に、『初月の前家賃』が加算されることになります。

「借りたい!」という宣言から、一気に進めてしまうと、すなわち早速家賃が発生してしまうということになるわけです。

 

まだお店が存在しない状態での家賃の支払。

1円も稼ぐ能力が備わっていない状況です。

にも関わらず、家賃は今後毎月ごとに支払うことになるのです。

これ、店舗開業の計画の渦中、開業者さんの懐事情で考えると

間違いなく、無駄な出費となるのです。

開業者の心は一気に平常心を失いパニックに

すると誰もが、次の瞬間から、一気に冷静さを失ってしまうのです。

今まで、比較的平穏な心で歩んできたところ、物件が決まった瞬間から始まる家賃発生です。

しかし、店舗はまだ存在していないわけですし、モタモタしていたらただ家賃だけが流出していくのです。

そんな家賃の流出を、止めるため、最小限にするため、開業者の心は一気にパニックモードに突入してしまいます。

1日も早く!大急ぎで店を完成させなければならない!

まさにそんな切羽詰まった状況に陥るのです・・・

 

長年の夢、理想など一気に崩壊、すべては「やっつけ仕事」となる

これでは、じっくりと腰を据えてお店を作っていくという基準は確実に無くなってしまうはずです。

開業者にとって、目先の解決すべき問題は

「とにかく無駄な家賃支払をくいとめること!」

「超特急で稼ぐ機能を持つ“店”を得ること」

 

長年、様々な理想を頭に描き、夢見てきたあこがれの店・・・

それが、

「とにかくどんな形でも良いから、まずは店を完成させなければ!」

という“やっつけ仕事”を依頼する人になってしまうのです。

それを請け負う設計者や工事業者は、当然、それが依頼のリクエストとなるわけですから・・・

“やっつけ仕事”を加担する人たちになるというわけです。

こんなお店の作り方・・・開業者が満足できるようなモノになるはずがありません。

とにかくいい加減な店になってしまうはずなんです。

 

ほとんどの開業者は公的融資で開業資金を調達するが・・・

まず、ほとんどの開業者さんは、日本政策金融公庫など、公的融資を申請し、融資の成功、すなわち、軍資金が確保できた段階からでないと、本来は計画を進めることは出来ないのです。

もし、万が一、融資が通らなかったとしたら?

開業のための予算が確保できていないということですから、物件契約済みだったとしたら大変なことになるのは想像できますよね。

しかも、仮に選んだ物件が都心部だったとしたら、不動産初期費用は時として100万円単位になることも珍しくありません。その資金を先に払い出した後で、融資の失敗となったらどうなるでしょう?

最悪の場合、払ってしまった不動産の費用は返ってこないこともあるのです。

実際、融資機関はこのトラブルに頭をかかえ、開業者には注意喚起するケースがよくあります。

 

まず、最低限の知識として、軍資金たりえる融資の結果が出ていない以上、先に物件契約するのは非常に危険な進め方なのです。

重要なことは、不動産屋への交渉

とはいえ、公的融資というのは対象となる候補物件のめぼしが付いていない段階では融資申請ができません。なので、たしかに気に入った適合物件にたどり着いている必要はあります。

しかし!

契約はいきなりしてはいけないということです。

まず、「この物件を借りたい」という意思表示はもちろん必要です。

重要なのは、その宣言と同時に、

自分は開業資金の確保のため、借入申請が必要であることをしっかり伝えること!

そして、借入が成功しない限り、資金が確保できていないわけですから、

当然工事着工もできない。

この切実な自分の都合を伝えなければならないのです。

不動産屋に融資決定まで契約を待ってもらえるか交渉!

まず、可能かどうかは別として、不動産屋さんにはこう交渉しましょう。

「融資が確実に決定するまで、この物件の正式な契約は待ってもらえませんか?」

という交渉です。

そんなの無理に決まっている!と誰もが思うようですが、これ、やってみなければ本当にわからないことなのです。

過去の実例経験からみても、この交渉が通るかどうかの確率は半分以下です。

しかしながら、

半分近くは便宜を図ってもらえたという事実

があるのです。

たしかに、こんな無理難題、ただ普通に交渉してものんでくれる不動産屋はいないでしょう。

ですが、まずこうした判断は最終的には大家が決めることなのです。

不動産屋は、大家に橋渡しする役目なので、少なからず不動産屋が大家に伝える際に、どう伝えるか次第なのです。

最初から諦めるのではなく、まずは情熱を持って自身の計画性を理解してもらい。

値切り交渉のような安易な感覚で伝えるのではなく、

「なんとか私の計画にご協力願いないか?」と懇願するような交渉をすべきなのです。

それでもダメなら・・・せめて家賃発生を遅らせてもらう交渉

前述したように、この成功確率は確かに高くはないでしょう。

大家さんの立場で考えれば、1日も早く家賃を払ってくれる人の方が優良客となるわけですから。

しかし、そこを曲げてお願いしてみるという度胸が、開業には必要なのだと捉えましょう。

そして、もしも即契約をすることは免れず、リスクを承知で進めるというのなら・・・

せめて、家賃発生を遅らせてもらう交渉をしましょう。

契約直後の初月からの家賃発生ではなく、融資が確実に降りるまでの推定2ヶ月後からの家賃発生にして欲しい!

とお願いしてみるのです。

 

過去の実例において、融資決定まで物件の契約こそ待ってもらえなかったものの、

この家賃発生を2ヶ月ほど遅延させることに成功した実例は実に7割以上になります。

 

仮にこの交渉が成立しただけでも、家賃2ヶ月分の出費が節約されることを意味します。

例えば、家賃が18万円の物件と仮定しましょう。

その物件の家賃発生を2ヶ月遅らせてもらえる交渉が成立したとしたら・・・

それは、多大な予算節約につながることを忘れてはなりません。2ヶ月分の家賃節約は、結果的に36万円の開業総額予算の節約につながるわけです。

 

これは美容椅子なら、高級な椅子3脚分、仮にレセプションカウンターで想定するとしたら、相当極上の物が手に入るのです。

 

どうであれ、物件決定というのは、開業計画の最も初期段階の出来事です。

この時点での様々な交渉事を怠れば、結果的には100万円単位の損失につながる要素となるのです。

多くの開業者さんは、このいたってシンプルな法則をうっかり見落とし、結果的に家賃を2ヶ月どころか、悲惨な実例では8ヶ月の無駄な家賃流出で頭が崩壊しそうになっている相談者とも会ったことがあるのです。

なによりも、物件探しに取り掛かる前に、せめて、こうした予備知識を得てください。

そして、本当に理想的な物件を見つけたら、いきなり契約に走ることは厳禁!

いろいろな手はずを踏んで、冷静に交渉していきましょう。

 

一つの交渉がダメでも、二つ目の交渉、それでもだめなら・・・せめてこれだけはお願い!

という粘り強い精神です。

 

何事も交渉しなければ、自分に有利な状況は手に入りません。心してかかってくださいね。

 

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著者:飯島由敬

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