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【美容室開業】店舗オープン後の運営アドバイス集

美容室や理容室の独立開業をしたものの、非常に僅かな期間でお店を退店をせざる得ない状況になってしまってはまるで意味がありません。
肝心なのは開業後、長期的な健全運営に繋げなければなりません。決してお店を持つことが目的という安易な動機で進めるのではなく、腰を据えて未来永劫、健全な運営をしていく為のスタートとして独立開業をめざしましょう。開業をして自分の店を手にい入れることも多大なエネルギーを要すものですが、それ以上に開業後の運営のほうがもっともっと大変であるということを覚悟しておきましょう。今回は開業後の運営についての重要なアドバイス集です。

独立開業の真の目的は「お金と時間」の獲得であるべき

美容師さんや理容師さんが現状で抱く不満は様々でしょう。

とても忙しい日々の中、大量の客を担当させられ、労力の割に報酬が低く満足できない。
あまりにも拘束時間が長いことにより、恋人や子供と過ごす時間が得られなくて辛い。

これら突き詰めていくと、不満のほとんどは、

「時間」と「お金」この2つに集約される問題です。

実はすでに、自身のお店を持つという目標を達成し、経営者として、以前雇われていたときより格段に高額報酬を得ている人でも、本音を聞いてみれば、実は切なる不満を抱えていたりします。

「お金はまぁ、十分にあるけれどね・・・どうにも時間がない・・・お金はもういらないから、とにかく時間が欲しいんだ・・・」

とても流行っているお店を外から見れば、とかく幸せに見えるものでが、運営の当事者の本音は、意外にも幸せを感じていないこともあるわけです。

 

理美容師さんは、いつか独立したら、一生懸命仕事して報酬を増やすため頑張り続けるぞ!と心に決めて開業の道を進んで行きます。

しかしです。開業の先に、目指したはずのお金は十分に得られたけど、その代償として大切な時間を失った・・・

実は、このような結末は本当に辛いことです。

 

開業という新しい人生のスタートには、絶対条件として必ず「お金と時間」の両方を同時に獲得することに強烈にこだわる必要があります。

しかし、

技術畑で育った美容師さん、理容師さんはこの感覚がやや乏しい傾向があります。

むしろ、開業したら、今まで以上にさらに頑張って、もっと多くの客に対応し、ある意味、身体が限界でも頑張り抜く!という意気込みをもって臨みがちです。

実は、これは非常に危険な考えといえます。

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生涯、施術担当者(プレーヤー)のままで生きていこう!という基準を考え直してみる

従業員として働いていた時より、格段にレベルアップを目指す開業計画は、経営者として生まれ変わる人生の仕切り直しといえます。

以前より労力は節約して、報酬は格段に増やせるような効率化にこだわるべきです。

仮に30代独立しても、10年後の40代も開業前と変わらず、常に施術漬けで全力投球の日々を送っている。これは本当に独立開業した甲斐があったと思えることなのでしょうか。開業するからには10年後、スタート地点の半分以下の労働量でも報酬は3倍~5倍に必ず増やすという理想を大いに追求して良いのです。
技術育ちの理美容師さんは、この部分の意識改革が非常に苦手です。

経営とは、効率化、合理化、システム化。言葉は良くないかも知れませんが、いわゆる『上手にズルくなる』ことです。
ズルくなる??それ、ダメな人じゃない! 不真面目を表す言葉だろ?

たしかに・・・そんな葛藤が起こるでしょうね。

いや、決してこれは悪いことではないのです。

むしろ、「さすがだね、やるじゃないか!」と、世の中の敏腕経営者視点はそういう見方をします。

上手にズルをするという表現が強烈過ぎたかも知れませんね。でも本質はそういうことなのです。

効率化、合理化、システム化とは、決して働かずに怠け者になることではなく、日々身体を酷使してすり減らすような現状の仕事スタイルから抜け出することを指しているのです。ここには、

できるだけ早い時期に自分の分身となる優秀な人材を育て、その人物のための仕事を増やすことに務める。それが優秀な経営者の考え方です。

とまぁ、実際には非常に時間がかかることかもしれませんが、それでも初期段階からしっかり時間を掛け、自分と同等以上の技量を持つ人材を一人でも多く増やすことを目指し、やり始めるのです。

もちろん開業直後、まずはその段階まで必死に頑張る必要があります。しかし、やがてそれらの人材が育った頃には、自分の従業員たちが忙しすぎず、暇すぎず、精神的テンションも平穏でいられるような、程よい仕事量のバランスを追求し、サービスのパフォーマンスが決して落ちないよう『管理する仕事』に自らをシフトし切り替えるのです。これにより、必ず店は、今までより格段に多くの利益を得られるようになるはずです。当然、従業員たちも同年代同レベルの理美容師に比べて高報酬を得られるようになり、とても良好な雇用環境に身を置けることになるのです。

そして、必ず、経営者である自分が従業員の誰よりも多くの報酬を得なければいけません。

経営者は従業員の誰よりも大きなプレッシャーを受けながら多額の先行投資をして、
必死で最初の仕組作りをした人であり、道を開いた人なのです。

もちろん運営が軌道に乗るまでは、ある程度の努力と時間が必要となります。しかし、最初に自身が掲かかげた目標を果たすの為に運営しながら先々の準備してゆくわけです。やがて順調に功を奏せば必ず後で大きく回収ができるようになるでしょう。
自分が最初に投資した多額資金の元を取り、真の意味でプラスに転じるまで何度も試行錯誤し、『収穫』は後回しで頑張るわけです。

経営者になることは、決してズルをして働かなくなるのではなく、実労働という仕事から仕組みづくりや、従業員の出番を多く作るという新しい仕事にスタイルチェンジすることなのです。

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一人きり運営が前提の独立開業について考えてみる

理美容師さんの独立開業の計画には、開業し、先々もずっと一人きりで経営していくという計画を持つ人も多いものです。

多くの方々は、何故、一人きりでやっていこうとするのでしょうか?
「従業員に払う給与って大きな負担になるから」
「従業員を育てることが苦手だから」
「人が一番大変だから。無駄な苦労を背負い込みたくないから」

しかし、もし一人だけで切り盛りするヘアサロンとして経営をしたら、月間100万円以上を売上げるのは極めて稀であるということを理解しておきましょう。もちろん、一人きりでの運営でも、もっと高額な売上を記録するお店も中にはあるでしょう。しかし、過去の多くの事例から判断して、

すべて一人で業務をこなす以上、どんな頑張っても月間売上が100万円を超える事例はとても少ないのです。

仮に、開業前の旧職場では1日10名の施術担当をしていたとしても、そのお店ではアシスタントのサポートがあったり、予約管理は受付担当がやってくれたり、その店の確立されたシステムが存在する上での仕事量です。

その様な環境に身を置いていたからといって、開業後も同様に毎日10名程度の客数を捌けるものではありません。

一人運営、実際の平均データでは、月間売上は70万円前後が限界です。

もちろん、無理して客を受け入れ、休日も返上して頑張れば100万円に到達させることは不可能ではないかもしれません。しかし実際には絶対に身体がもちません。
実例からの多い意見としては、一人運営では、1日に対応できる施術人数の限界は4~5名ぐらいといわれます。

しかも、来客すべてが施術単価が1万円以上の依頼をしてくるわけではありません。

客単価¥10,000✕1日対応客数5名✕営業日数25日=¥1,250,000

確かに1日に1万円の施術が1ヶ月間25日にビッチリ5人ずつ確実に入れば、単純計算で125万円売り上がる計算にはなります。

しかし、開業したら仕事は施術だけではなくなるのです。予約管理、経理事務、雑務、広報活動など、過去にやらなくてよかった仕事はすべて一人でこなさなければならなくなります。その領域を確保するとなると、施術対応の効率は杓子定規にはいかなくなるわけです。どんなにハードルが高いかイメージできるのではないでしょうか。

想像と現実は異なるもので、こうしたリズムで月間100万円以上の売上げは非常に困難であることは想像できるでしょう。

開業直後から始まる運営は、例えるなら、まさしく長距離マラソンです。
むしろマラソンよりもっと大変で、店舗の運営に関しては一生涯続けることなので、ゴールのないマラソン状態で永遠に走り続ける必要があります。

「年齢を重ねても頑張り続けよう」という考え方は、経営視点では疑問視されることなのです。

意を決して開業し、一人きりで運営を続けた結果、身体を壊してしまっては大問題です。

従業員を雇うのは苦手という考えも、今一度開業前に考え直してみてはいかがでしょう。

運営スタート時から従業員を雇うべき

仮に一人きりでの運営で、カット、カラー、パーマのフルセットのお客様を対応する場合、
1日上限5名の受入が限界だと話す理美容師さんに、よく以下のような質問を投げかけます。

「施術人数1日5名が限界と言いますが、もし新卒で未経験な人材であってもアシスタントが一人いたら最大で
何人ぐらいまで施術対応人数が増やせそうですか?」

答えは、
「未経験の全然使えないスタッフであっても、現状より1日2~3名は多く対応できるようになる」

未経験者でも1人雇えば、施術対応人数が増やせる?

となると、前述した計算式に当てはめてみると?

客単価¥10,000✕1日対応客数8名✕営業日数25日=¥2,000,000

単純計算ですが、1日対応人数5名限界と言っていたのに3名増やせることができたなら、売上は¥750,000増やせる計算となります。

何も技量が足りない人材に給与を払っても・・・自身の報酬は格段に増えちゃうじゃないですか!

だったら迷わず雇うべきではありませんかね?

実は・・・

開業時から従業員雇用した店のほとんどは1年以内に月間売上100万円を必ず超える傾向があります。

一方、開業後1年経過したら従業員を雇用しようという計画をしていた理美容師さんは、実際に3年後、5年後の段階になっても、一人運営のままであることがほとんどなのです。しかも・・・月間売上100万円を超えられないまま過酷な環境で一人運営で頑張っていたりするのです。

ではなぜ、いつまでも従業員を雇用しないのでしょうか?

ここにも、美容師さん特有の技術者気質が関与しています。

一人運営で開業し1年後、身体を駆使しながらも、なんとか70万円の売上をあげられるようになってきた頃の心境で想像してください。

実は、この段階では従業員雇用に対し、開業当初よりも格段に恐怖感が増大しているはずです。

まだ開業1年間を超えたあたりでは不安定な運営事情の中でしょう、ここで従業員の増員は当然、給与支払が新たな出費であり、恐怖のほうが勝ってしまうのです。
結局、しばらくの期間はこのまま一人で頑張ってみようという基準になってしまいます。

日々ハードで長時間に及ぶ仕事を長年経験してきた理美容師さんは、持ち前の気質で今まで以上に頑張ってしまいます。

理美容師さんは元来根性的気質があり、もっと頑張ろうという体育会系、アスリート気質ながんばり屋さんの癖を持っていますね。

これは、美容師さんの素晴らしさでもあり、反面、危険な部分でもあるのです。開業1年間、一人運営を経験してしまうと、やがてそれが習慣化し、それが”通常”になってしまい、緩めることができず、無理なペース配分に順応してしまうわけですね。

結局3年経っても、5年経ってもずっと一人運営を続けてしまうのです。

やがていつの間にか、一人運営の70〜80万万円ぐらいの売上状況で、自身の葛藤に折り合いをつけ、それなりの満足をして、とかく何年経っても変わらず一人運営をしていたりするのです。しかし、10年後には、体力も気力も少なからず低下してくることは避けられませんよね。実際に従業員雇用のタイミングを逸したことにより切実に悩んでいる年配理美容師さんの相談も聞くことがありますのでね。開業歴10年以上でも年を重ねた理美容師さんの軌道修正はかなり深刻な問題でもあるのです。

そんな、先人たちの切なる苦い体験を活かし、これから開業を志すなら10年後の自分のために・・・

スタート時点から従業員と共に運営をしていくグループ体制を視野に入れた運営を検討すべきです。全ては将来のため、運営開始時からチーム連携の運営スタイルを癖付けしていくべきです。

確かに従業員を一人前に育てていくプロセスはとても大変なことです。普段の労力より格段に大変で、とても神経をすり減らすことでしょう。また、最初に雇った従業員が変わらずずっと自分のそばにいてくれるかも疑問です。ですが、仮に従業員が何度入れ替わろうがそれで良いのです。最初から従業員を雇い、運営を始めた開業者さんは、仮に途中でその従業員が辞めてしまっても、必ず長い期間を空けずに再び従業員を補充するようになります。運営のスタート時からグループ連携を体感した以上、従業員なしで売上を効率良く上げることが不可能であることを深く理解するからです。

従業員を一生涯面倒をみるとか、ずっと自分の店に居てもらいたい、という基準にこだわらず従業員が何人入れ替わろうが、それすらも想定内と捉えて、臆することなくチャレンジするべきです。2人目、3人目と従業員雇用を経験していくと、いつか従業員雇用の大切なエッセンスを身に着けている自分に気付くでしょう。従業員との関わり方、扱い方、モチベーションの上げ方、距離のとり方など、やがて従業員のとの関わり方が上手な経営者になるはずです。もし離脱していく従業員がいたとしても、未熟な経営者である自分はまだ、

従業員教育という新たな仕事において、自分が初心者だっただけの話です。

多くの従業員との関わりから学び、従業員の意気を上げたり、他店よりも少なからず待遇の良い雇用環境など、従業員が喜ぶ上手な雇い方や環境の作り方を実体験の中から得ていくのです。そして、やがて育った有能な従業員たちは、いずれ自分の為に協力をしてくれるようになります。

一人運営をしていく場合、病気で3日間寝込んだら、その3日間の売上は文字通りゼロです。
でも一日も早く従業員との連携を取り、共に店を盛り上げていければ、従業員もやがて技量を上げスタイリストとなり、遂には自分の分身として、病欠した時でもフォローしてくれる頼もしい人材になります。そして経営者の3日病欠でも、従業員さえいれば変わらず収入が途絶えない運営体制が得られます。

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開業から1年間は満足な手応えが感じれないもの

優秀な経営者は従業員なしでは、将来大きな発展がありえないことをよく理解しており、すべてにおいて初期段階の仕組みづくりにエネルギーを費やす習慣を持っています。いわゆる種をまき、水をやり、花が咲くまでの時間がある程度必要であるという法則をきちんと認識しています。従業員が育つまで一定の時間がかかり、開花の時期が、すなわち従業員の技量が上がり、連携が巧たくみになれた段階であり、ここからが本当の収穫の時期であることをわかっているわけです。

とかく、美容師さんは開業をしたら即収穫に繋げようという基準で運営をスタートしがちです。

しかし優秀な起業家の考え方を手本にして、開業から3年ぐらいまでの期間はこの種まき、水やりを一生懸命やり、今までのような施術仕事だけに没頭するのではなく、従業員を含めたチームづくり、グループ体制確立の準備をしていく期間と考えましょう。優秀な経営者は、創生期の段階で他人より多くの苦労を背負い、システムを作ることに多くの労力を注ぐものです。さて、それは何のためなのでしょう?

すべては将来、今までより大きな収穫を得るための仕組みづくりの為です。

開業スタートから5年後、10年後を想像してみてください。
一人体制か? グループ体制か?この選択一つで将来は大きく異なるはずです。

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開業初期は休日なしでも頑張ろうという考えは危険!

開業したらしばらくは休日なし、あるいは休日は最小限にする!
これも長い運営が前提とすればこれは非常に危険な考え方です。
これは業種を問わず共通で新規創業オーナーが陥りやすいところです。

これは理美容室に限らず、どの業種であっても共通で、開業から1年前後の初期段階は思うように運営が軌道に乗らないものです。
「お店が軌道に乗るまでは、休めなくても仕方がない」
「まずは無休で始めて、軌道に乗ったら、いずれ休みを増そう」
しかし無休でスタートした店は、何年経っても無休運営を続けるようになる危険性があります。ここでも、

開業初期から軌道に乗るまでの多忙な体感に慣れて(麻痺して)しまうからです。

誰でも安定するまでは無休でも頑張れるかもしれません。しかし売上が良くなってきた頃に、そろそろ休日を増やそうとは思えなくなってしまうのです。

経営とは、”いずれ安定したら”と思っていても、

実際運営の渦中では “安定した”という実感など決して得られないものです。

月間たった1日の休日を増やすことにより、1日の売上分が前月よりも減ってしまう恐怖感の方が勝ってしまいます。

実際、創業時に無休運営を宣言した開業者さんが、数年後に休日を増やし家族や自分の為に時間を得ている率はとても低いのです。

よくある事例として、開業初期の日々の大変さ、忙しさも、いつしか “普通”になってしまいます。
「最初は身体がキツかったけど、慣れたから大丈夫」

仮に1日平均売上が10万円にも達するサイクルに達したような場合、文字通り、
1日休日を増やせば売上が10万円減ってしまう!
「売上を落とすぐらいなら、今までどおり頑張ってみよう!」
このループに身も心も陥おちいっていくことになります。
やがて「休みたいけど、全然休めない。」と悲鳴をあげることになります。
開業して5年で売上は好調な成績で繁盛店となっているにも関わらず、どういうわけか5年間で自らお店を閉めてしまう。

この理由の多くは、

売上は良いが身体を壊して退店した・・・これも実例です。

開業時の段階から”休日返上!”なんて、決して考えてはいけません。

開業時からきちんと休日を確保した上で目標売上が得られる算段を開業前の段階から追求することです。

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開業1年目の経理事務について

独立開業した美容師さんにとって、以前の従業員時代とは異なり、開業後は今まで味わったことのないような新たな仕事が増えることになります。

そんな中に経理事務があります。

開業前から精力的に経理や税務に関する勉強をする理美容師さんもいるようですが、

経理事務仕事に関しては事前勉強ではなく運営が始まってからリアルタイムで学んでいけば良いのです。

最初から税理士や会計士に任せっきりにするような依頼はしないことです。
多くの開業者さんは運営が始まったら早速、税理士、会計士さんに顧問契約を結んでしまいがちです。
特に開業1年間の経理は、会計業務の基礎知識、帳簿の付け方、入出金管理など、経理業務すべてを依頼するのではなく、

オーナー自身で経理がこなせるようになる様に”教えてもらう”という考え方です。

まずは1年間の入出金バランス、最低限の事務作業さえ実経験すれば、自分の店がどのような運営状況にあるのか、先々の運営方針を自己チェックする習慣が自然に身につくはずです。

開業後1年間はすべてがわからないことだらけで大変ですが、自分のお店の入出金感覚を把握する為と捉えて、経理仕事のイロハを得る目的で”学ぶ”という基準で経営を始めましょう。
税理士や会計士への依頼方法も、依頼者の要望次第で色々あります。
初年度1年間の期間限定契約で、教わりながら基本的には自分でやる。
やがて1年後にあらためて検討し、2年目以降は会計士や税理士への業務代行で全て任せるということなら良いでしょう。

ある程度の入出金感覚が理解できてさえいれば、以降は専門家に依頼し分業措置をとるという選択肢もあるのです。

無知の状態で最初から全てを依頼するか?2年目以降、経理業務の基礎を理解した上で依頼するか?
この2択は、その後の運営や仕事のスタイルに大きく関与していくことになります。

まとめ

  • 開業計画は今までより格段に報酬を上げることと共に、多忙な状況から抜け出し時間を確保する為にするもの。
  • 生涯プレーヤーの経営スタイルではなく、開業を機にいずれは仕事のスタイルチェンジも視野に入れる。
  • 一人きりでの運営が前提の開業は、大きな売上が望めないだけではなく、様々なリスクを伴う。
  • 店舗の発展、大きな売上実現のためには開業スタート時から従業員を含めたグループ体制を検討すべき。
  • 開業してから最初の1年間は、過去の職場と異なりなかなか手応えが得られないことが前提の想定で経営に臨むべき。
  • 開業当初から休日を返上した運営スタイルで進めることは、やがて休日を取れなくなってしまう恐れあり。休日を取りつつも利益を得る算段を追求すべき。
  • 開業初年度に限り税理士や会計士には「すべてお任せ」という依頼をせず、経理のイロハを学ぶ目的で依頼するべき。

 

著者:飯島由敬

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