開業後は生涯、施術担当者(プレーヤー)のままでよいのか?
美容師さんが苦手な経営的視点
開業後経営者として生まれ変わり人生の仕切り直しを測るののなら
今までの報酬を格段に増やせるような効率化にこだわることは重要です。
仮に30歳で独立できたとしても、10年後の40歳も変わず、常に全力投球の日々を送っているようではダメなんです。
技術育ちの美容師さんは、この部分の意識改革が非常に苦手な人種といえます。
経営の本質は、効率化、合理化、システム化です。
上手にズルくなることなのです。
それは働かない人で怠け者のことなのでしょうか?
もちろん違います。
要は
自分自身の身体を毎日駆使して負荷をかける仕事のスタイルから脱却することであり、
決して働かないということではないのです。
技術者から経営者へ変わることを本気で考えましょう
開業したらできるだけ早く、自分の分身となる優秀なスタッフを育て上げて、そのスタッフのための仕事を増やしてあげることに務める。
これこそが優秀な経営者のあるべき姿なのです。
現在の自分同様の技術担当の人材を増やす。
無事に開業を果たせたのなら、まずはその段階までは自身も頑張りながら、やがてその人材が育った頃には、
決して忙しすぎず、暇すぎず、テンションも常に一定でいられるような、ほどよい仕事量にできるようバランスを追求してあげられる。
これらすべてを司るのが経営者の真の仕事となります。
自分が雇用したスタッフには同年代、同レベルの美容師に比べ良い報酬を出せている。
しかし経営者の自分は
スタッフの誰よりも多くの報酬を得ていなければいけないのです。
経営者は社員の誰よりも大きなプレッシャーを受けながら多大なる先行投資をして、運営の仕組みを最初に作り上げた人。
そして店が軌道に乗るまでは長いの時間が必要であり初期段階で誰よりも苦労を背負い込んだ人。
後々その苦労が実を結び、うまく運営が回り始めた時には、誰よりも最も報酬を得るべき人のはず。
経営者になることは、ズルをして働かなくてもすむように頑張るのではなく、実労働という仕事から卒業し、
様々な仕組みづくりやスタッフの出番を作りだすという新しい仕事にスタイルチェンジすることといえます。
この意識を開業前に描いている人と、生涯美容師としてお客さまの施術担当しながら生きていくと考えている人では
開業10年後の段階の着地地点が大きく異なるのです。
独立開業を目指す美容師さんは、自分が店を持つことを最終目的にするのではなく、至って優秀な経営者になることを意識した開業をすべきなのです。
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「美容室が10年後も変わらずに運営できているかはすべて開業時に決まる!」