土呂美容室 hair+malunオーナー鈴木さんよりご依頼・今後開業3年後以降の経営方針についてコンサル相談に対応しました
開業から4年目に差し掛かった・さいたま市土呂町美容室 hair + malun(ヘア・プラス・マルン)のオーナー鈴木信行さんから今後の経営方針について単発のコンサルティングご依頼がありました。売上も上々で、店の人気も最高潮の今、どんな悩みがあるというのでしょうか?実はうまく行っているお店が抱える特有のお悩みというものがあるのです。これは再び経営者としてワンランク昇格の脱皮の時かも。
つい2ヶ月前、2021年2月13日の開業から丸3年経過した、今年の2/19に再会しコロナ禍で延期していた飲食会を行ったばかりでした。
コロナの真っ最中という時期の開業計画をプロデュースを通して共にしたのが、埼玉県さいたま市土呂町のhair+malun(ヘアプラスマルン)オーナー鈴木信行さんでした。
↓2/19再会の飲食会の時の記事
https://bh-inc.co.jp/bh-inc_wp/news/240219-hair-plus-malun-3years/
さて、そんな鈴木さんから先日連絡があり、今後の経営方針について単発のコンサルティングをしてほしいというご依頼をいただき、1時間のコンサル対応させていただきました。
ちなにに、malunさんの経営状況は至って順調であり、売上も上々。
なのに何故に相談事があるのだろう?
そう思われる読者の方々もいるかもしれませんね。
しかし、経営というのは、常にです、常に何らかの悩みは尽きないものなのです。
経営者ともなると、ほぼ安心の状況というか、もはや何の心配もなし、という状況など、まずこの先、永遠に無いものなのです。
月並みなことしか言えませんが、
普遍的に消えない悩み、不安、戸惑いを消すことなどできないので、
それらと、どう付き合って行くかが経営者の重要なマインドといえます。
オーナー鈴木さんとは、2020年の1月、最初に飯島と会ったときから、すでに4年を超えてのお付き合いとなりましたが、この長い期間、飯島からの沢山の講義を受け、常にアドバイスを受け続けてきたわけですから、知識的には、十分すぎるくらい理解できている人なのです。
しかしながら、どんなに頭では理解できていたとしても、実際の行動としては、まだ経営デビューから日が浅い今です。
小学校で例えるなら、やっと4年生になるところです。
まだまだ、初めて直面する出来事もたくさんあるし、どう経営していくべきかの舵取りなど、戸惑いは尽きないわけです。
鈴木さんに関しても、他のすべての歴代開業者さんたち同様に、様々な今後のビジョンや思惑も抱えているのです。
問題は、それらのビジョンを整理できずに悩んでいるというのが今回のコンサルのポイントでした。
すなわち、目指すべきこと、やりたいことが、とにかく同時に、あまりにも複数、鈴木さんの頭を巡っている状況でした。
ちなみに、この状況って、とかく経営がまだ苦しいオーナーさんが抱えるものとはまるで異なる次元のものです。
むしろ、まだ経営自体が軌道に乗っていない段階に去来するお悩みというのは、ある意味、非常にシンプルなものなんです。
売上アップ、客数を増やす・・・そのためにどうしたら良いのか・・・
こんな感じです。
しかし、今回の鈴木さんのようなお悩みは次元が違うのです。
なにせ、売上はつい最近も過去最高額を達成したとのことなのですから。
開業前、あるいは開業初期の売上アップを目指している人にとっては、これはまるで想像がつかない悩みかもしれませんが、
経営者は、このように、いろいろな意味で店が成長している過程で、時としてバランスが上手に取れずに悩んだりするのです。
売上をさらに上げるところに意識を傾けると、身体の負荷がかかりすぎて心の余裕が欠けてくるし、冷静な判断も鈍る、しかもイライラが伴い始める・・・こんな負のスパイラルが起こりがちです。
そして、その身体的な負荷を軽減することに意識を傾けすぎると、客単価を上げるべきか?・・・いやいや、単価を上げることなどできない。上げるとしたら新商材、新メニューの開発が課題・・・
では、従業員増員を検討し、客の対応人数を増やすべきか?・・・でも即戦力となりうるだろうか?現在、御夫婦が運営するこの店の雰囲気が大好きだ、という常連客が、それを受け入れてくれるだろうか?・・・それを機に失客となったりしないだろうか・・・
そうなんです、とかく売上が好調の時には、その時なりに、悩みも想像以上に大きいのです。
結局のところ、鈴木さんは飯島に「どうしたら良いですか?」という相談をしたわけではありませんでした。
ただ、自分の考える目指すべき方向が幾通りもありすぎて、今この瞬間は、どこを選ぶべきか?
いわば、単純に“話を聞いてもらうこと”を目的に依頼してくれたコンサルだったのです。
まがりなりにも、こうした開業3年前後の渦中でのお悩みに大量に対応してきた飯島ですから、沢山の先代開業オーナーさんの実経験を通して、多くを学ばせていただいてきた経緯があります。多くの見聞から得た、そんな実際の生経験を、飯島のフィルターを通して、まだ新人経営者の域に居る鈴木さんの数ある目標をすべて聞き取り、基本的に、それらすべてを手に入れることを前提とし、まずはどこから手を付けるべきか・・・
そして、その目標は今年一杯までの目標とすること、すなわち、鈴木さんが言うように、大量に持つ目標のうち達成すべきは、今年は1〜2個だけにすること。3個目以降は、今年中に手に入れることを放棄し、せめてここから先2年後までの目標とすべき。
単純に言えば、目指す目標の攻略順番を示してあげた。達成までの時間軸をシュミレーションしてあげたわけです。
このように、今の鈴木さんが考えてしまう理想の数々、それらすべてを、つい同時達成させることを意識してしまったということなのです。そして今年中に、それら掲げているすべて目標をGETするのは、土台無理なことであるということ、これを明確化させつつ、アドバイスさせていただいたのです。
端的に言うと、目標が高すぎ!ということ。
焦りすぎ!ということ。
経営の道のりは長いのですから、今年中といってもあと残り8ヶ月です。まずはこの8ヶ月後に達成しようと掲げていた目標をやめてもらうことにしました。
ただし、そこに到達するのは決して諦めません。
達成には少なからず、それなりの時間を有すること。
なので、仮に目標達成まで10歩あるとしたら・・・今年はその内の1歩だけ確実に攻略しましょう!
こんな目標を共に共有した、非常に非常に濃いコンサルティングとなりました。
最後に、鈴木さんからの提案で、このような単発のコンサルティングによるセッションは、できれば年間に数回、定期的に依頼を検討をしたいと話してくれました。
まぁ、基本的には飯島のコンサルティングは
◯開業計画前の事前知識と準備
◯開業計画遂行のセコンドとして伴走
◯開業初年度、1年間限定の短期コンサルティング
この3つが主流ですが、こうした依頼があるのであれば、もちろん飯島の小学校(アカデミー)を巣立っていった開業者さんですからね、ご希望があればお手伝いしたいと思います。
開業から3年以上経過しても、いつも頼りにしてくれる開業オーナーさん、本当に、本当にありがたいです。
あらためて素晴らしい出会いに感謝しています。
↓コンサルセッション直後のLINEのやりとり
<オーナー鈴木信行さん、亜希さんご夫婦の開業時のインタビューはこちら>