一人きりでの独立開業でもサポートしている理由〜早くも売上好成績の愛知美容室Flamingo Flare 開業後2回目のコンサルセッション
【プロデュース進行中計画】愛知・円頓時商店街美容室フラミンゴフレア、開業後2回目のコンサルセッション。本来一人きりでの独立開業出店を推奨しない飯島ですが、それでもプロデュースでサポートを買って出たのは理由があり。オーナー柴田昭子さんが開業までに描いたビジョン。そしてそれの実現への難しさが今後の大きな課題。
前回、開業後1回目のコンサルセッションは7/8でした。この時は6/19に開業してまだ1ヶ月分の実データも出揃っていない段階でした。この時は開業から約3週間の状況やスタート直後の様子を聞き取りつつ、8月の目標設定や今後の行動プランを一緒に考えるセッションでした。
そして現在、開業から約2ヶ月が経過しました。開業から2ヶ月のデータを聞き取り、売上分析と今後の方針を話し合いました。
もともと、Flamingo Flareは、従業員を雇用して展開する店ではなく、オーナー柴田昭子さん一人きりでの運営を前提としたヘアサロンの計画です。したがってサロンワークの売上は、ある程度上限値があるわけです。
本来飯島は、たった一人きりでの独立開業に関しては、様々な注意点やリスクを呼びかけており、どちらかといえば、お勧めしていないと言えるほどです。
しかし、日々開業相談では、どうしても一人きりでやりたいという計画の相談は非常に多いのが現実です。
もちろん実際のところ、一人きりの独立開業をお勧めしないから、サポートもしないわけではありません。一人きりでやるならやるで、それなりの戦略やビジョンを持って望むのであれば、その限りではありません。
飯島が起業したbhは2000年の創業時から、この考え方は一貫して守り続けてきたこだわりでもあります。独立開業と出店は、オーナーさんにとって人生を賭けたビックプランであり、今後の人生をより豊かにするための活路となるためのものでなければ意味がないんです。そう呼びかけ続けて早いもので21年間の月日が流れました。
今回の柴田昭子さんの独立開業出店計画も、いつもと変わらずこの呼びかけに則った上で慎重に立ち上げてきた計画でした。
柴田さん一人で行う一般美容施術は、あくまでもFlamingo Flareの1部門として稼働するもの。そして別要素として多角的に店舗を利用しつつビューティープロデュースなるものを展開していくことが、もう一つの柱となるプロジェクトです。
このビューティープロデュース(BP)を本格的に稼働する段階まで昇華できれば、やがてサロンワークよりBPの方の売上が遥かに上をいくことを視野に入れています。
とはいえ、開業したての今、まずはすべてのベースとなるサロンワーク部門を取りこぼしなく固めていく段階です。
開業直前まで柴田さんが自分の顧客を多く持ち別店舗の場を借りて施術する業務委託契約(個人面貸しスタイル)で生計を立てており、このスタイルで多くの得意客を抱えて日々活動していました。しかもそれらのお客様たちの多くは20年来の得意客ばかりだそうです。今回のFlamingo Flareの実店舗出店は、このありがたいお得意様たちのためのプライベートサロンとして晴れてスタートしたものです。
このような事情から柴田さんは、特に大きな広報戦略を展開もせず、1日3人、多くて4人の既存の得意客のためのお役立ちサロンです。もちろん、もちろん新規客を今後増やさない、というわけではありませんが。
飯島が収支計画を明確化していく段階で何度も注意喚起したのが、1日3〜4人までというペースを決して崩さず、どんなにリクエストが増えたとしても予約を制限するようにアドバイスしました。もちろんこれは、本人的にもそう望んでいることでした。しかし、多くの場合、頭では理解していても、なにぶん開業したての初期の時期はこの基準をオーナー自身が崩しがちなのです。
オープンしたばかりの時期というのは、なにかと通常のバランスとは異なるもの。柴田さんが出店準備でサロンワークをお休みしている期間を明けてのオープンにお客様たちはついついお祝いモードで一気に押し寄せ気味に来店を希望するものなのです。これもオープン景気の一種といえますね。
その勢いに対し、最も芯がブレやすいのが他ならぬオーナー自身なのです。
最初は、どうしても売上を上げたい一心もあるでしょう。併せてオーナーを焦らせるのが、やはり「不安」というものです。
これが開業スタート地点での最大の躓きとなる危険性をはらんでいます。
くれぐれもマイペースを忘れずに!
これが柴田さんにしつこいくらい呼びかけていた飯島のアドバイスでした。
さて、実際の7月の売上状況を聞きましたが、結果はしっかりオーバーワークを避けつつマイペースの運営リズムを守りながらも、素晴らしい売上を記録しておりました。
本来、一人きりでの美容施術のみの運営では、毎日リピーターが来店する状況、すなわち軌道に乗った安定期に入ったとしても、なかなか3桁台の売り上げを記録することは非常に稀です。特に初年度ともなれば開業から半年間は、非常に苦しいもので、しばらくは黒字を出せないもの。
しかし、前述したように柴田さんの場合は、長い人で25年以上のお付き合いをしているお客様が複数いるほど。この強い信頼関係が最大の武器です。
7月から売上額に関してはブッチリ切りの結果だったとだけお知らせしておきます。もちろん本人曰くオーバーワークは一切せず、いたって今までのサロンワーク同様に“まぁまぁ忙しいぐらいのリズム”を刻んでいるとのことでした。
とりあえず、開業から半年ぐらいは、まずこのリズムを維持することを飯島との共有目標としてますが、「肝心のビューティープロデュースの下準備とブラッシュアップを決して疎かにしないこと」ここから数ヶ月の最大の課題はココです。
どうしても売上がまずまずの状況で日々進んでいくと、この新たな計画への準備が後手後手にまわりがちなのです。ここ非常に注意です!
本日のセッションの後半は、ビューティープロデュースへの意識を決して途絶えさせないこと!これが本格的に動き出さないと、Flamingo Flareはいたって普通のヘアサロンとなってしまいます。
特殊なブランド力を持つ複合的サロンになるか?
普通のヘアサロンのままでいるか?
これは、柴田さんが美容師として1プレーヤーとして貫き生きていくのか?
あるいは、企業家のごとく様々なビジネスを展開する名プロデューサーとなるのか?
この明暗を大きく分けることでしょう。
柴田さん自身の開業から1年後までの行動次第で、この将来の姿は決まるといっても過言ではないでしょう。
もともと、開業前のコンサルティング時、後者のプロデュース業メインとする業務体系を希望したのは他でもない柴田さん自身でした。しかし、決意が大きくても、長年培ってきたプレーヤーとしての経験が、その決意を時折揺るがすこととなるでしょう。
飯島の毎月のセッションの役割は、その都度、この軌道修正を促すアドバイスになると想像しています。
Flamingo Flareの将来は、高級路線のプライベートサロン&柴田昭子さんが展開するビューティープロデュースのスタジオという両輪が回り出してこそ、最初に掲げた開業出店計画の成功といえるのですから。
◯7/8開業後1回目のセッションの記事
http://bh-inc-cojp.check-xserver.jp/news/210708-flamingo-flare-consulting-1/
※当コラムやブログでは、コンサル中またはプロデュース中のすべての計画をご紹介しているわけではありません。あくまでも投稿の許可を頂いた開業オーナーさんのみ記事としてご紹介させていただいております。
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