店舗工事の「設計監理」と「現場監理」この2つは、まるで異なる仕事!〜美容室Flamingo Flare店舗工事の様子より
【プロデュース進行中計画】愛知・国際センター・円頓寺の美容室 Flamingo Flare 店舗工事進行状況をご紹介します。まだ骨組み段階ですが〜店舗工事における役割・設計監理と現場監理の違い
おなじみ愛知のFlamingo Flare の店舗工事が始まっております。
愛知県の国際センター駅から徒歩圏内、円頓寺商店街のすぐ近くに位置する立地ゆえ、工事業者は愛知の会社が担当しております。
店舗デザイン設計担当の藤井真哉も定期的に名古屋に出張し、関東地方の計画同様、いつもの計画どおり、設計監理に現地に赴いております。
一つの工事期間中にだいたい3〜5回程度は必ず現場に入り、設計段階でオーナー柴田昭子さんと打ち合わせし、作成した設計通りに工事が進行しているかを厳しくチェックしに行くのです。
この藤井の現場チェックをする役割は、よく現場監督と混同されがちですが、実は異なります。
現場監督の仕事というのは正確には「現場監理」と称されます。
そして藤井が担当すべきは「設計監理」
現場監督の担当する「現場監理」とは似て非なるもの、まるで仕事が異なります。
藤井の「設計監理」はいわば、オーナーである柴田さん側に立ち、代理人のごとく専門家の立場で工事の状況が意図したものから脱線せずに正確に制作されているかどうか厳しく指示、指導する監視役となります。
一方、「現場監理」というのは、店舗工事業者側の担当者の役目であり、ひたすら現場の工事が円滑に進行されるように、複数の下請け業者への指示を出し現場を取りまとめる人のことを指します。
よく開業オーナーさんから、「藤井さんに現場監督してもらう」と解釈されがちなのですが、これはニュアンスが間違えていることになるわけです。
しかし、これオーナーさんにとって、ややこしい話のようです。
なので、ざっくり!こんな風に解釈しましょう。
設計監理者(当計画では藤井)・・・オーナー柴田さん側に立つお目付け役。
現場監理者(現場監督さん)・・・工事業者の番頭さん(リーダー)、各下請業者(注)のスケジュール管理、指示役、とにかく店舗工事の作業がすべて円滑に進むよう取りまとめる役。
(注:鉄骨屋、左官屋、大工、塗装屋、床屋、ガラス屋、タイル屋など、各専門業のこと)
飯島のプロデュース下では、基本的にオーナー柴田さん単身で現場を訪問することをNGとしています。
なぜなら現場監督者とオーナー柴田さんの間では、専門知識が通じ合わず、双方要望を共有することがトラブルの素となるからです。
例えるなら、外国人との会話で意思の疎通がスムーズではない状況と似ています。本人同士はなんとなく会話が成立したつもりでも、実は解釈がまるで異なった・・・こんなことあり得ますでしょ?
仮に、どんなに現場監督が柴田さんにわかりやすく懇切丁寧に説明をしたとしても、「なんだか、よくわかんない・・・」ということになりえます。
とはいえ、なんとなく、うんうん、って頷いたりしていると・・・・結果は?
柴田さんがOKしてくれたとおり作りましたよ!はい、これです、いかが?
え〜、私、こんなの頼んでませんけど・・・
ということにも、なりかねないわけですね。
ここで絶対的に必要不可欠なのが、藤井の存在となります。
すなわち「設計監理者」です。
この人物は、まさしく「通訳」なのです。
あまりにも長い時間を打合せで共有してきた柴田さんの要望を、すべて、誰よりも把握している藤井こそが、現場監督に専門用語に翻訳した言語で、的確に指示を出すわけです。現場側からの疑問点や質問されても、知識豊富な柴田さんの代理人は、すべて柴田さんに得がある方向に指示をするのです。
ちょっと語弊があるかもしれませんが、工事業者が好き勝手に進められないような体制を最初の段階から、バッチリとセッティングしているということなんです。もちろん、このセッティングというのが飯島がプロデュース下で組む体制です。
事実、今回の工事でも、少なからず工事業者側の解釈を正す藤井の言動が少なからず存在しています。これは、飯島、藤井、柴田さん、そして工事業者(現場監督)のグループLINE上ですべての質疑応答が行われており、すべてのプロセスを飯島も確認できるようにしているからこそ確認できること。
柴田さんにとっては、全てがわけがわからないやり取りばかりに映ることでしょう。しかし自分のために飯島と藤井の布陣は、「厳しいお目付け役」として常に目を光らせていることはしっかりわかるはずです。
といことで、今回のこの写真、もちろん藤井が現地入りしたタイミングで柴田さんと一緒に現場視察したときの様子です。
柴田さんは自分の店とはいえ、必ず藤井と一緒でないと勝手に現場に入れない、というぐらいのルールを敷いています。この管理体制の重要制は本当に大切なのです。
さて、写真を見ると、店内はまだ銀色の柱の数々です。これは軽量鉄骨(通称:LGS)で壁の下地となるプラスターボードを貼る前の段階の柱組の状態です。
まだまだ工事としては、まだ前半の段階といえます。ここから日々、どんどん店の様相を呈してくることになります。
本来なら現場の進行状況、眺めたいところでしょうけれど、柴田さんには、その貴重な時間、是非とも他のやるべきことのために使ってもらうように指示しております。
柴田さん、ワクワクの期待感とドキドキの不安感が、同じ量だけ去来していて、とっても、とっても、神経をすり減らしている時です。
こんな時が開業計画中で最も魔が刺しやすい時です。
この不安定な心模様において、ワクワクよりドキドキが勝った時に、それはイライラに変貌し、すべてのバランスを崩してしまいます。
この時期、開業オーナーにとって、最も重要な仕事は自身のテンションの自己管理となります。まぁ、これ、本当に、言うほど簡単ではないのです。
とはいえ、開業計画中に起こる「想定内」として自身に去来する心の揺れをあらかじめ知っておくことは何より重要です。
本日の写真、もちろん、愛知に出張した藤井からライングループに届いた報告と共に添付された写真です。
次回の現場の様子もまたご紹介いたします。
※当コラムやブログでは、コンサル中またはプロデュース中のすべての計画をご紹介しているわけではありません。あくまでも投稿の許可を頂いた開業オーナーさんのみ記事としてご紹介させていただいております。
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