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開業者様の声

FUNARL 【ショットバー】 東京都・篠崎

オーナー船越丈司さん

店舗住所
〒133-0061東京都江戸川区篠崎町7-29-3ゴールデンシャイン101
店舗住所
http://funarl.com/
オープン
2010年10月19日
店舗面積
18坪

1.開業の動機

現在38歳になりますが、30代に入った頃から常に独立開業を目標にしてきました。それってバーテンダーをやっている人は誰でも同じ目標じゃないですかね。ただ、僕の場合は目標はあっても本当に漠然としたまま何年も経ってしまったという感じです。5年以上前になりますが、僕の友人が同じくバーの独立開業で成功し、多店舗展開するまでになっていました。そんな友人を間近で見ていたせいか、お店を出せば必ずうまく行くという幻想がありました。今となっては、なんて無謀なことだったかなと恐ろしくなりますね(笑)

 

2.bhを選んだのはなぜ?

bhさんに出会ったのはもう4年ほど前です。当時たまたま葛西に気に入った新築の不動産物件を見つけたんですが、一気にやる気になっちゃって、色々な会社(設計や工事の会社)をネットで探しまくりました。すると、数ある会社の中で、ひときわ変わっているなぁ、と思えたのがbhさんのホームページでした。当時のbhさんのHPには開業のマニュアルがありえないほど丁寧に書かれていてまるで開業のマニュアル本が存在しているようでした。それを全部コピーしたらちょっとした本になるほどでした。当時は、それで勉強しましたね~。

どの会社も歌い文句は「安くやります!」とか「安心ですよ!」とか「完璧なサポートです!」と書かれていました。でも、bhさんは違うんですよね。「開業を甘く見るな」とか「無謀な開業は止めます」と書いてあって、「bhにお任せください」とか、「やらせてください」というニュアンスの言葉が一切無いんですよね。これには最初、“なんだこれ?”と思ったものでした。でも、なんだかbhのことが気になってしまい、結局、有料ではあったけど飲食店開業のノウハウレクチャーを受けてみたんです。

結局、今回の開業まで当時から随分時間が経過してしまいましたが、これまでの期間、常に開業をあきらめず、物件は探しを続けてきました。もちろん何度も気になる不動産物件に出会いました。その中のいくつかの物件では飯島さんに連絡をとり、事業計画診断を申し込んでアドバイスを受けたり、実際に物件を見てチェックしてもらったりもしました。ですが、相談するたびに飯島さんには開業を止められました。というより、止めてくれる人は飯島さんだけでした。

理由は、物件の適正が僕の計画に合わないこともありましたが、なにより運営をあまりにも軽く考えている僕自身に会うたびに厳しいカツを入られました。だから僕には飯島さんは他の開業者さんが抱いているような優しいイメージではなく、怖い印象のほうが強いんですよね。(笑)もちろんイラっとしたり、ムカついたこともありますよ(笑)でも、僕が太刀打ちできるはずありませんね。メチャ強そうだし、下手したら殺されます(笑)

4年もの期間中には他の会社にも沢山出会いましたけど、候補の物件が見つかれば、その都度色々な業者が現れるんです。するとどの会社も、「やりましょうよ!」とか「あなたのヤル気次第です!」なんて言ってその気にさせてきます。時折、危うく契約のハンコ押してしまいそうになったものでした。ですが、いつもその直前で飯島さんの言葉が頭の中で聞こえてくるんです。これはマジです。「ちょっと待った!船越さん、ちゃんと検証したんですか?」「何とかやれそうだ!?そう思う根拠は一体なに?」

結局、僕の頭の中は4年前のbhレクチャーで完全に書き換えられていたんだと思います。折に触れそう感じさせられましたからね。飯島さんのレクチャーは本当に凄い影響力だと思います。今回の開業を振り返ってみても、改めてそう思います。ホント凄いです。

 

3.開業準備中に大変だった事

本当にすべてが大変でした。すべてにおいて僕は開業を甘く見ていました。準備中は常に飯島さんから厳しくしてもらった感じです。時として、飯島さんのありがたいアドバイスに対し意地を張って反抗したこともありましたね。思い出すと恥ずかしいです。飯島さん、メッチャクチャ怖かったです。でもこんなに熱く付き合ってくれる人はいないと思います。

 

4.開業して良かったと思うこと

まだオープン前なので、すべてはこれからです。ですが、いつも飯島さんに言われますが、運営は本当に大変だというので、真剣に取り組まなければと思いますね。飯島さんに怒られないようにしなくっちゃ・・・(笑)

 

5.あなたにとってbhの存在は?

bhというより、僕にとってはbhは飯島さんのことです。当然ですが同一人物ですね。飯島さんは“兄貴”と言うより“親”ですかね?まぁこれは長い付き合いなので・・・軽い言い方してすみません。どの開業者さんも言っているように、開業者にとってのbhさんは、やはり名トレーナーというか、名セコンドだと思います。僕の場合は特にそうだと思いますが、他の会社に頼んでいたら、とてつもなく予算を使っていたと思います。僕の性格上、必要なものはすべて買い揃えたと思うんです。どんなに予算オーバーしても“なんとかなるだろう”なんて安易に思ってたでしょう。そんな性格の僕には飯島さんの厳しさは本当に必要なものだったんです。

そういえば最近、藤井さんに聞いて驚きました。飯島さんが開業者にこんな厳しい対応しているのは僕が初めてだとか?え?だれに対しても同じではないのですか?うそ~。ほんと驚きです。僕には怖いイメージしかないんで(笑) 「船越さん、そんな考えは絶対に甘いよ!ダメ!」(怖) こんな風に何度言われてきたことか・・・でも本当に感謝しています。

 

6.これから開業したい人へのアドバイス

開業する方々へ、僕がそうでした。安易な希望だけでの開業への夢。すべて自分に言い聞かせるつもりで言いますが、開業は夢だけじゃダメです。夢を確実にするためには、それなりの作戦を練らないとダメです。僕は自分の開業を通して、開業って本当に甘くないということを身にしみて分った気がします。もし開業計画のわずかな数ヶ月の期間中にボタンを掛け違えてしまったら、そこから先の10年以上、ずっとおかしなことになってしまうでしょう。僕がそんな教訓を得るに値する代表選手で、最も危険な開業者だったと思います。

僕は幸運にも飯島さんのレクチャーで、その危険性を学ぶことが出来ました。常に飯島さんが言うように、開業における必要最低限の知識は絶対に必要だと思います。僕のように4年前に聞いた事が、長持ちして、ずっと根強く頭に残ってて、人生の危ない瞬間をいつもその時の教訓が救ってくれたんです。あえて、飯島さんから何度も言われ続けた言葉で僕も言わせてもらいますが 「決して開業を甘く見てはいけません。やるならば、確実ともいえるほどのしっかりとした作戦を立てから始めましょう」

 

7.コンセプトの重要性

正直、こんな発想で物事を考えたことがありませんでした。店を出せば、来る客はどんな客でもすべて客。そう考えていました。だけど、自分がホントに来て欲しい客を具体的に想像するということは大切だと思います。だって嫌な客が毎日来たら、絶対にストレスが溜まり、特に飲食店の場合は、身体壊すことになってしまうと思います。実際にターゲットとする客だけが都合よく来るなんてことは無いと思いますが、自分がオーナーである以上、自分の店は、どんな方のために存在するバーなのか・・・

うちに来ることによって、どんな気持ちになってもらいたいのか・・・
それを、一から考えてみる、そんな機会は、開業後にはそうそう無いと思います。 それよりも、すべては日々の仕事をこなす為の店になってしまうでしょう。開業後ではこうしたコンセプトをきちんと考えて整理するなんて、きっと無理です。一番最初に行うbhのコンセプトワーク、これは本当に良い機会を作ってもらったと思います。

 

8.寒い打ち合わせについて

僕にとっての減額調整(寒い打合せ)は辛すぎました。当日の夜と次の日は、凹みまくりでしたよ。駄々こねて、飯島さんにも“やつ当たり”してしまいました。それで飯島さんを本気で怒らせてしまったのですが、“怒らせてしまった”ことの方が自分的には格段に凹みました。変な話ですが、その一件で、減額調整の凹みはどこかへ消えてしまいました。ほんと、チャライ性格ですみません。

さて、減額調整の内容ですが、たしかに事前に心構えは聞いていました。頭では理解できていましたが、あれは心が付いて行きません。だってあの日は自分の希望要素が減っていくだけですからね。増える要素は一切無し。あれは本当に辛いですよ。でもこの減額調整を通して、自分の煮え切らなさや、メリハリの無さを思い知らされましたね。

飯島さんは、これを経営者になる直前のプロテストと言いますが、いまさらですが、絶対に必要な儀式だと思います。浮ついた僕の心に筋金を入れてもらう儀式だったと思います。いや僕だけではなく開業するすべての方に絶対に必要な登竜門と思います。もしも“もう一回やってみますか?”と言われたら絶対に“もう懲り懲りです”って言いますけどね(笑)

インタビュー日時:2010年10月7日 開業12日前(インタビュアー:藤井真哉)


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