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bh飯島・関連書籍&DVD当時のエピソード・Part3『はじめてのヘアサロンオープンBOOK』

bh飯島の過去携わった書籍、DVD。当時の制作秘話などを改めてご紹介する連載記事の3回目です。2008年発売技術評論社出版・お店をやろうよシリーズvol.14「はじめてのヘアサロンオープンBOOK」

bh飯島由敬が携わった監修本、DVD、著書ラインナップ

すでにご紹介いたしましたが、2005年に先行販売されたDVD「ビューティービデオマガジン」のvol.70と71の2号分の発売後の年明け2006年2月、PREPPYの別冊ムック本として発売されたのが「自分のサロンを持つ!」でした。

以前の記事↓

bh飯島・関連書籍&DVD当時のエピソード・Part1『自分のサロンを持つ!』

bh飯島・関連書籍&DVD当時のエピソード・Part2『ビューティービデオマガジン』

 

そのあと約1年半ぐらい経過した後、次に飯島の元に舞い込んだ書籍の監修以来は、出版社:技術評論社からの直接の電話でした。

 

同社では『お店をやろうよシリーズ』として、様々な業種の「開業マニュアル本」をシリーズで出しており、シリーズ14冊目として企画されていたのが、美容室開業を題材とした内容の書籍でした。それがこの「はじめてのヘアサロンオープンBOOK」です。

 

著者となる会社はバウンド。この会社から飯島宛に、前の本「自分のサロンを持つ!」と同様に『部分監修』の依頼でした。

 

しかし、前書のところでも述べましたが、『部分監修』では、様々な専門家の異なる見解が混在し、読者にとって逆に混乱を招くであろうという危惧がどうしても頭によぎったのです。

 

そこで、バウンドの担当者に飯島は『部分監修』ではなく、『全面監修』なら依頼を受けると主張しました。もちろん、当時の監修料はプラスアルファの料金も不要で良いと伝えました。報酬より、安全で正しいノウハウが多くの開業者に届けられることを当時も心から願っていたのです。

 

バウンド側の担当者は、飯島以外にも複数名の監修者候補にコンタクトすることを予定していたとのことで、しかも一番最初に声をかけたのが飯島だったこともあり、各方面の報酬の出費も抑えられる・・・「これは本当に願ってもいない話です!ホントによろしいのですか?」と興奮気味の声を上げてくれたのを今でもよく覚えています。

 

飯島としては、前回の部分監修書で、伝えきれていない微妙なノウハウを悩める理美容師さんに届けるためには、『全面監修』でなければ絶対に無理!という確信があったのです。

 

そのような経緯からこの本「はじめてのヘアサロンオープンBOOK」は飯島の全面監修のもとで制作されることになったのです。

 

2008年発売・bh飯島由敬全面監修「はじめてのヘアサロンオープンBOOK」
2008年発売・bh飯島由敬全面監修「はじめてのヘアサロンオープンBOOK」

さて、実際の制作時のエピソードですが、この本が完成するまでは、バウンドの担当者さん、ライターさん他、スタッフの皆さん、相当大変だったはずです。

 

一体、何が大変だったか?

 

まずは制作陣には、飯島が提唱する店舗開業のイロハから学んでもらう必要があったからです。そこで、bh創業当初からずっと続けてきていた『ヘアサロン開業ノウハウレクチャー』を全制作スタッフに受講してもらうところからスタートしました。

 

そう、11/25に新発売した『美容室開業&理容室開業の攻略メソッド』の元となった伝統の講義を、この時も受講してもらったということです。すなわち、この本も元を辿ると同じくこの「店舗開業レクチャー」に行き着くわけです。

 

『美容室開業&理容室開業の攻略メソッド』

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ある意味特殊ともいえる飯島が提唱するノウハウです。

「店舗開業のやり方」は、世の中一般的な設計事務所や、工事業者、ディーラーなどがガイドする店作りまでのプロセスとは非常に異なるわけですから、本業ではない出版業者の人たちに、それをまず深く理解させるのは至難の業でした。

 

原稿チェックのたびに、飯島が幾度となく修正させていたので、相当疲弊したはずです。

 

これも、遠い昔のことだからお話いたしますが、正直なところラストの追い込みのところから、突然原稿チェックが途絶え、しばらく制作陣から音沙汰が無くなったことをよく覚えています。

 

飯島側から「進捗はどうなってますか?」の呼びかけにも反応が無い時間があり、とても苛ついたことも覚えています。

 

久しぶりに連絡が届いた時には、すでに入稿済みで、当時のバウンドの責任者の人物から、お詫びに近いメールによるメッセージを受け取りました。

 

内容は、非常に丁寧なメールで、監修の協力と情報提供に対する丁重なお礼と共に、こんなメッセージが含まれていたのです。

 

予定していた締切日に出版を実現させるためには、このまま飯島のチェックを仰いでいると、間違いなく期日に間に合わなくなる。そこで苦渋の選択として、ラスト近くは、飯島を完全にスルーしてぶっちぎるしか無い・・・

制作側は総判断せざるを得なかった。どうか、許してください!

という内容でした。

 

まぁ、この時は、怒りというより、呆れたという感情の方が強かったですが、実際の完成を見た時は「まぁまぁの出来かな?」「このぐらいなら良しとするべき・・・」という感じでした。

 

飯島の正直な見解としては、自分が本当に伝えたかったエッセンスを10だとすると、この本は6割ぐらい。言いたいことは、やはりだいぶ削られてしまうものなのだな、という・・・それでもまぁ良い経験にはなりました。

 

とはいえ、この本も実際に、発売された後、バウンド側からは、「お店をやろうよシリーズ」の中でもかなりの大ヒットといえるほどの売れ行きで、とても感謝しているというメッセージを改めて後日受け取りました。

 

それはほぼベストセラーといえるぐらいのレベルらしく、その証拠に発売の翌年には、この本を丸々、中国語に翻訳し台湾版として2009年9月に発売されたほどでした。もちろんその報告、バウンドからあらためて飯島宛に感謝のメールで受けとりましたけど。

2008年bh飯島由敬監修書籍「はじめてのヘアサロンオープンBOOK」台湾市場版

↑ところで・・・今まで気づかなかったミス表示がありますね。bhの創業は2001年と表記されていますが、正しくは2000年です。出版社側の間違い、今の今まで、気づかないとはね・・・笑
もしかしたら当時は気づいていたけどやり過ごしていたかも、まぁ大した事じゃないですね・・・

 

ちなみに、余談になりますが、2019年頃、あまりにも有名なK出版の重役の方と、たまたま会食する機会があり、その席でこの「はじめてのヘアサロンオープンBOOK」の全面監修をした経歴を伝えたところ、そのまま食事中にPCを取り出し、なにやら、この本が過去にどれだけ売れたのかを調べてくれました。どうやら出版業界しか見れないサイトらしく、一般では調べられないみたいでした。

 

すると、この本は、本当に凄まじい売り上げを記録したらしく、その重役の方にはこう言われました。

 

「飯島さん、なぜ監修料だけで契約したのですか?監修であっても、印税の要求をして契約すれば、相当飯島さんの元にお金が入っていたんですよ、ホント、もったいない」

 

まぁ、これを聞いて悔やんでも仕方がありませんし、すでに発売から11年も経っているのです。当時、出版業界の事情など何も知らずに監修依頼を受けたものの、この本のお陰で少なからず多くの開業相談者にもお会いすることが出来たわけですから、不思議と嫌な感情は抱きませんでした。

 

K出版の重役の方は、併せてこんなことも話してくれました。

 

「本当は、飯島さんがあらゆる出版社に売り込めば、出版社の費用持ちで本を出してくれるかもしれませんよ。(企画出版というらしい)出版社にこの本の監修者だって名乗って、いくつか売り込んでみてはいかが?どこの出版社も、売れる作家探しを常にしているので、飛びつく可能性高いですよ」

 

まぁ、この時の会合が仕事の集まりではありませんでしたし、飯島としては最初に「部分監修」で協力した「自分のサロンを持つ!」の時の、複数の意見や、他社が関与することによる、本当に伝えたいノウハウのズレが生じる不具合が、最も嫌な事なのです。

 

飯島にとって本を出版する最大の目的は、やはり印税でお金を稼ぐことより、

綺麗事を言うようですが、本当に安全な開業の進め方を、一人でも多くの人に知って頂き、短命で退店するような店を無くす。結果、理美容業界の活性化につながってほしいという部分のほうが重要なのです。

 

なにより、それがbhを開業するときに目指した事、すなわち飯島のコンセプト(社会的役割)なのですから。

 

ということで、このお話は、あくまでも飲食会も席上で交わした“良きエピソード”だけで十分OKとうことです。

 

 

さて、実際のところ、これら部分監修した『自分のサロンを持つ!』と全面監修した『はじめてのヘアサロンオープンBOOK』の2冊。

 

さすがにこのあたりから、完全に飯島は「店舗開業の専門家」というより「ヘアサロン開業の専門家」として判断されるようになりました。

 

もちろん、飯島個人としては理美容師さんへのサポートが、一番好き。最もやりがいがある仕事であったことは間違いありません。

 

そもそも、元店舗デザイン設計者という技術畑で職人気質のベースで育ってきた飯島と、美容師さん、理容師さんの生い立ちフィールドは非常に似ていると思っているのです。

 

しかし、飯島自身が技術職で独立開業した「店舗設計事務所」すなわち会社経営ですが、技術者出身の人物が経営者として脱皮していくことの苦労は計り知れないことを、自分自身で散々経験してきたわけです。

 

ときには「技術者は経営者になんてなれない!」と結論付けていた時もあったぐらいです。

 

しかし、自分の含め、それでも経営者の道を選んだわけですから、せめて僅かながら、技術者の対極にある経営者側に、完全に位置替えせずとも、近寄っていくことが重要なのだと思います。

 

いつしか飯島は、長い経営の中から、そんな事を思うようになり、技術者が経営者になる、その大変さを説く人物として語り部にならなければ!と考えるようにもなってきたのです。

 

常にプロデュース業務というのは、それほど同時期に大量な案件をこなせるものではありません。いつも同時進行でお手伝いしたとしても、せいぜい3件ぐらいが限界なんです。パーソナルトレーナーみたいな立ち位置で寄り添うわけですからね、それ以上は絶対に無理なんです。

 

だとしたら、導く対象者を飯島自身が選べるとしたら、やっぱり理美容師さんを選びたい。と強く思うようになったのもこの2冊の本が出揃った頃だったのです。

こんなタイミングで飯島はbhの副題的な名称として「ヘアサロン開業アカデミー」を掲げたわけです。

 

それ以来、請け負う計画の9割近くが美容室か理容室の開業計画となりました。

これら書籍の監修依頼という流れから、ある意味、理美容業界の専門家としての道を決定づけられたとも言えるのです。

次回につづく

 


結局は、「はじめてのヘアサロンオープンBOOK」も、この新書と同様「ヘアサロン開業ノウハウレクチャー」が元題材でした。ですが、こちらのほうが出版社の様々な大人の事情が絡んでいない分、内容はノウハウ、心構えを含め、倍以上に詰め込んでおります。

2024年11月25日発売・bh飯島由敬著「美容室開業&理容室開業の攻略メソッド」
2024年11月25日発売・bh飯島由敬著「美容室開業&理容室開業の攻略メソッド」

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