10年後の健全経営を見据えた美容室の独立開業のお手伝い ヘアサロン開業アカデミー

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進行中開業計画

鶴見2号店計画『BRUSH PREMIER(ブラッシュ・プレミア)』12月〜1月はオーナー原口さん大変でしたよね・・・

鶴見『BRUSH』の2号店『BRUSH PREMIER』計画。オーナー原口太郎さんは12月〜1月限界ギリギリでした。何度もパニックに陥る寸前だったようですが、その都度、飯島がお付き合いして平常心を保ちつつ、結果的には完璧なレールの上に乗って居ます。現在ようやく大変さのピークを超えたところで、オープン予定は3/19です。

↑1/10(水)11:00~14:00
本年年明け1発目の打合せは、開業オーナーにとって最も辛く苦しい打合せ「減額調整」からスタートとなりました。10年以上前に一度は経験しているオーナー原口太郎さんですが、やっぱり何度やっても、これは辛い打合せであることを実感したようです。とはいえ、当初の時点より数百万円に及ぶ減額箇所を全員で見つけ出し、開業総額の節約を実現させることができました。

↑1/11(木)14:00〜14:40

減額調整明けのこの日、まずはHPの大リニューアルの初回の打合せを行いました。2号店出店に伴い、1号店を含め統合した新たなHP制作を行い一つのサイトにする予定です。開業者の多くは、どうしてもこうしたHPの準備などが後手後手に回りがちで、その分、オープン時の広報が遅れてしまう傾向があります。今のうちからこうして着手することは非常に重要なのです。

↑1/11(木)14:40〜15:30

引き続き、担当者入れ替わりで、今度は顧客管理POSシステム導入の打合せにも飯島は必ず立会ます。

 

どうしても専門分野の説明が開業者には伝わりにくいところがあるので、様々な勘違いが生じやすく、時としてそれは見苦しいトラブルに発展してしまうこともしばしばです。

 

飯島は担当者の説明を聞きながら、ひたすら原口さんの表情を伺います。

流れるように説明が進む中、「あ、ちょっと待って、原口さん、今の説明、わかりました?」と時折強引に中断を促す場面となります。

 

これは前半のHP打合せでも実際に何度もありました。

この中断時、原口さんは「はい、全然わかりません!」と発言する。

飯島は担当者に「今のは専門用語で、たぶんわからないと思うので、わかるようにもう一度説明してあげて」と声をかけるのです。

 

これは長い間言い続けていることだが、開業計画時というのは、開業者以外は、すべて各分野のプロが対応することになるもの。

プロ側にしてみれば普段使っている用語で説明を進めてしまいがち。

しかし、開業者にとっては、この早い流れと、よくわからない用語の連続に、かなり疲弊してしまうのです。

飯島の役目は、こうしたリズム感を司る司会進行役でもあり、時として各担当者よりもっと初心者向けに翻訳して説明する通訳でもあるわけです。

↑11/17(水)14:00〜15:30

この日も再び導入検討中のPOSシステムのさらなる詳しい説明を聞くため打合せしました。

オーナー原口さんは、すでに1号店で非常に使い慣れた顧客管理システムを使っているのですが、1号店、2号店とダブルの導入となるとランニングコストが高くなってしまうことになります。

 

そこで、1号店と2号店統合のシステムに乗り換えることにより月間の出費を節約する方向で検討しているのです。

また、2号店以降で新規導入となると、非常に有利な補助金が使えるため、3年間スパンのトータルコストで考えると、なんと100万円ぐらいの節約が可能となるため、原口さんは、ほぼ導入をする方向になりました。

 

その後、後半より店舗デザイン担当の藤井氏が合流し、店舗工事費の微妙な増減を含め、現在までの開業総額の予算配分をチェックし、原口さん自身の頭を整理する時間を作りました。

こればかりは、実際に経験した人じゃなければわからないことなのですが、とにかく開業計画というのは、ありとあらゆる方向に大金を払っていかなければならないので、必ずといってよいほどパニックします。しかも、各業者は、異口同音に「いつごろお支払いいただけますか?」と訪ねてくるものです。

それを言われたまま、右から左に払っていくと・・・「あれ、お金が足りない・・・そうか、まだ融資のお金が着金されていないじゃん!」と、その都度、肝を冷やすことになるわけです。

ここでも飯島の出番があり、各業者へのお金の支払いタイミングを、原口さんの資金事情にあわせて事前に交渉代行しておくのです。

「融資機関からの着金予定が◯月末頃の予定なので、契約は先にしてもらいますけど、それまでは支払いを待ってあげてね。融資は確実に内定が出てますので安心して下さい」

といった具合に。

 

原口さんは、これらの状況を10年前に一度経験したことではありますが、されど10年です、その時の状況はさすがに記憶も薄れているものです。

「あ、確かにそうでしたね、これ、結構大変なことでしたよね。でも、今回のほうがもっともっと大変です。いや〜こんなに大変だとは思わなかったです」

まぁ、これは当然のことなんです。

何故ならば、原口さんは1号店の運営を日々こなしながら、新たな店の出店の準備をしているのですから。

それが、1号店の開業の時との最大の違いなのです。

↑1/26(金)この日は12:30〜15:30まで3時間びっちり時間を確保してくれた原口さん。

飯島のスケジューリングで、入れ替わり立ち替わり、複数の打合せを予定しました。

 

<12:30〜12:45>

まず、最初のわずか15分でしたが、店舗デザイン担当藤井氏同席のもと、この時間を使って理容機器の中古業者との打合せを行いました。

当初、原口さんは全理容機器を新品導入で考えていましたが、極上シャンプーシステム3セットと、理容椅子(これが高い!)も3脚、その他、施術に必要となる特殊なマシン類をすべて揃えるとトンデモナイ額面に達してしまうのです。

額面に関して詳細は言えませんが、小さなお店が1つ完成してしまう工事費と同額程度の大金です。

これまでに、原口さんと散々話し合いながら、新品導入を辞めて、質の良い中古を探して導入する方向で考えることにしました。

実際、中古導入の決断一つだけで、理容機器導入費のところだけでも1/3近くまで減らすことができました。もちろん、その額、数百万円ということだけ言っておきます。

 

<12:45〜15:10>

さて、ここからちょっと間が空きすぎた感がある、販促物アイテムのグラフィックデザインの打合せがようやくできるようになりました。

できるようになった?実は、原口さん、あまりにもやるべきことが多すぎて、ほとんどグラフィックの方に使える頭の領域というか、余裕が一切無かったのです。

不動産との契約、融資の着金、ディーラーとの摺合せ、中古の理容機器導入の検討、POSの検討、HPの検討、店舗工事の契約、質疑応答・・・・

12月といえば、本来ヘアサロンは書き入れ時の忙しい時です。そんな時だというのに、これらが12月〜1月の間、同時多発的に原口さんを追い立てていたのです。

そんなところに、グラフィク担当の辻井さんから「原口さん、いつ頃打合せ可能ですか?決め事は、どのぐらい進みましたか?」という投げかけが、ちょいちょい・・・

破裂寸前の原口さんを鑑みて飯島が各クリエーターへのアナウンスをしてバランスを取ってきた2ヶ月間でした。

「原口さん、現在それどころではないため、最低でも1月末まで手がつけられないと思います。とりあえずスケジュール的にはまだ間に合うはずなので、その頃まで待機願います」

実際、これが飯島から辻井さんにしたメッセージでした。なので、辻井さんにしてみれば、この日、「ようやく打合せができた!」といったところだったでしょうね。

 

<15:10〜15:30>

何度も言うように、1号店の運営があるため、常に時間の確保が難しい原口さんですから、同日のこのタイミングで、少しでも複数の打合せを重ね合わせることは重要です。最後の20分でHP制作の担当者にZOOM参加してもらい、HPの打合せと進行中のプレゼンをしてもらいました。

ということで、原口さん、この日はとにかく疲れたはずです。この後、1号店のお客様への対応ということでしたのでね。

 

 

まぁ、こうした、入り組んだスケジューリングを整理して、ニアミスやダブルブッキングが起こらないように、なにより各クリエーター、担当者、そして原口さん本人の心がパニックしないように、絶妙な交通整理をするのも飯島の最大の役目のひとつです。

これ、本当に開業者一人きりでは、絶対にできないことなんですよね。開業者さんにとっての、飯島の存在意義を少しでも理解いただけると幸いです。

今年は年明けから、飛行機事故で、管制塔の指示なのか、パイロットのミスなのかわからない事件が起こってしまいましたが、

そういえば、飯島の役目って、ある意味管制官みたいな要素も含まれますね。管制官とか、オーケストラで言うところの指揮者みたいな。

何はともわれ、原口さんギリギリではありましたが、パニックして乱れる手前ですべて冷静に対応してもらうことができました。

 

良い意味で、常に原口さんの心のケアをさせていただいたという実感があります。とにかく、原口さんも飯島も、本当に忙しい年末年始の2ヶ月でした。

さて、1月22日以降から、すでに工事は着工済みです。店舗完成予定は3月上旬、そして念願の2号店「BRUSH PREMIER」は3月19日にオープン予定です!

完成をぜひぜひ!お楽しみに!また素晴らしいお店が完成しそうですよ。



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