10年後の健全経営を見据えた美容室の独立開業のお手伝い

狭山市の美容室warawaの開業後1年間のコンサルティングも今回で9回目となりました。

ちょうど2週間前の11/20には、久しぶりにwarawaの実店舗に飯島も訪問し、オーナー福山裕太郎さんと直接会ったばかりでしたが、実際に訪問した目的は、フルプロデュース後、開業1年間の短期限定顧問契約をしているので、店舗の保守点検に飯島が立会い、店舗デザイナー藤井氏と工事を請け負った会社が一同に集まり、お店の不具合や修繕箇所をチェックするのです。

これは、本来開業後半年の時点と、1年後の時点の2回行うことにしているのですが、今回のｗarawa計画では、飯島が完全に半年点検を忘れていたため、11/6の福山さんとのセッション時に、そのことを思い出し、あわてて、招集したのでした。

さて、その実際にお会いしてからの2週間後である今回のセッション、12月ということもあり、今年最後のコンサルです。もちろん1周年までの契約なので、1月、2月、3月と残りあと3回のコンサルセッションを予定しています。

そして、半年点検が飯島の失念によりずれ込んでしまったため、11/20からの半年後に、店舗の1年後の保守点検をする予定にしました。運営面のアドバイザリーは3月のセッションで終了するが、店舗の保守は5月の時点で行う予定で、それが済んだら、福山さんへの顧問は終了ということになります。

なにより、1年間限定の顧問としているのは理由があります。

何度も当コラムではお話していることですが、初めての開業者が経営者として歩み出し始める上で、最も重要なのが開業から最初の1年間です。この1年間、どう経営の舵を取っていくべきなのか、初心者ゆえに、わからないこと、戸惑いの連続なんです。本当に良くないのは、この最初の1年間の乗り切り方として、執拗に心を揺らさないことなんです。

そうでなくても、1年間は心を揺らされることの連続なわけですから、本来、平常心でいろ、って言っても無理な話なんです。だから、その不安定な1年間のみ、飯島が開業者に並走しながら、随時アドバイスをしていくわけです。

これを、毎回例えていますが、ボクシング他、格闘技でいえば“セコンド”

テレビの企画でやっている24時間マラソンでいえば、タレントの横で伴走者として常に管理してくれるコーチのようなものです。

はたまた、自動車教習所で言えば、仮免許を取得後、路上教習の時間ずっと助手席に座ってブレーキを代わりに踏んでくれる教官ですね。

しかしです。特にこの教官ですが、この人って、本当の免許が取れるまでは非常に頼れるわけで、居てくれないと困りますよね。しかし、免許取得後もずっと居られたらどうですか？

必ず、もう良いから降りてよ・・・となると思います。そう、自分で運転に慣れてきたら、助手席の教官は不要になるんです。

まぁ、仮免とったら、路上教習は短い期間かもしれませんか、開業に置き換えれば、やっぱり1年間と飯島は捉えているのです。経営における、春夏秋冬、季節のワンクールを実体験しないと、経営のハンドリングはやっぱり初心者には荷が重いのです。

仮に、横に付いていたとしても、実際開業オーナーにとっては不安はゼロということはありえません。

warawaのオーナー福山さんだって、このコラムを読んでもらうと、とても悠々と歩んでいるように感じれるかもしれませんが、飯島と福山さんの間では、幾度もお悩み相談があり、その都度リアルタイムで解決しているから、要するにストレスがだらだら長引くことがないだけの話。

特に開業オーナーさんにとっては、このプチ混乱は、一つや二つではないのです。

実際、毎月定例で行っている福山さんとのセッションですが、だいたい毎回終了間際に福山さんから相談されます。

「最後に3つだけ、相談したいことが・・・」

そう、これ、１つだったことは今まで無いかな。

必ず、２つか３つ、最後に必ず何らかの相談があります。

もちろん、飯島にとっては、取るに足りないことばかりです。

「え？そんな事で悩んでいるの？大丈夫だよ！全然！」ということばかりです。

しかし、当然といえば当然ですが、これら、福山さんにとっては、一体どうしたら良いの？という類のもの。すなわち、“今そこにある危機”みたいなもんです。

なぜに福山さんが、すでに開業して9ヶ月もの期間、大きなストレス無く、むしろ楽しんで経営できているかと言うと、これらの飯島にとっては大したことない、至ってあたりまえの出来事に対するアドバイス、しかし、福山さんにとっては、恐怖を伴う“はじめて直面すること”

すなわち対処法など、なにもわからないから戸惑うわけです。だから当然の現象なんです。

自動車教習所に通っていた頃って、誰でもそうだったでしょ？

「これ、どうすりゃ良いんだよ？」って絶対心のなかで呟いたはず。

しかし、運転もすっかり日常のものとなった今、時折振り返ると、

「なんで、俺、あんなことに大騒ぎしてたんだろ？」

こんな風に思うことってあるじゃないですか。

やっぱり何か問題に直面したら、自分で温めずに、その場ですぐに解決してしまった方が良いに決まっています。すなわちストレスを引きずらずに済むということ！引きずらないからこそ、経営自体を楽しめているわけです。

これねぇ、本当に開業をした人のほとんどが「わかる！」って言うと思います。

飯島自身も、29歳で独立開業したけど、経営者として早くも29年ぐらいになりますけど・・・

今振り返っても、やっぱり最初の1年間が心細かった・・・

今の飯島みたいな人物が、当時の飯島の横に居てくれたら・・・・と思うわけです。

実際、現在の飯島が、こうあろう、という基準こそが、これなんです。

開業初年度に、自分が最も居てほしかった人物、これを常に意識して毎回開業初年度の方々と向かい合っています。

福山さんも、数ある教習生の中の一人なんです。

そんな、福山さんとの関わりも残り僅かになってきました。

よく過去の開業者さんからも「サポート期間の延長をお願いできるのでしょうか？」と言われてきましたが、

基本的には、飯島の開業後のコンサルは、自動車教習所の教官のようなもの、

「あとは、自力で運転できるでしょ？ぜひとも安全運転で！」と言って車を降りる。

だから、開業後1年間限定の“短期”顧問契約なんです。

次回、10回目、来年年明けから早速コンサルティング予定です。1/11予定。