内外装の費用以前に美容室店舗工事には様々な設備工事が必要となります。選ぶ物件がどんなに好条件であると思えたても、
その物件に備わっている電気容量が足りているか?
ガスが使えるか?
空調設備が付いているか?
水圧を司る給水設備、排水設備が十分なのか?
これら諸設備の過不足はどれも工事費用を大きく分ける重要な要素となります。
1.電気容量に関して
美容室という職種柄容量多く必要とします。選んだ物件自体に容量が著しく足りない場合は、新たに電気容量アップする工事をしなければなりません。選んだ物件によっては電気容量が容易に増やせない物件も少なくないのです。すると、そもそも美容室店舗を作ることが困難な物件ということもあるのです。
2.ガスに関して
昨今はオール電化でガス設備の利用禁止という物件も存在します。この場合、給湯設備もガスではなく電気でまかなわなければならないことになります。ガスの引き込みが許されていない物件だった場合、前述の電気容量でその分をさらに増やさなければならないのです。電気容量が増やせない、ガスも引き込めない、これでは美容室店舗と選ぶべきではないのです。
3.空調設備(エアコン)
物件によっては最初から用意されているものもあれば、自分で新たに設置しなければならない物件もあります。このエアコンの有無は裕に100万円単位の出費を左右する要素となります。またエアコンは物件の付帯物か?あるいは前入居者が残していった残置物か?これによっても、それぞれメリットとデメリットがあります。
付帯物なら故障時は大家さん側が無償で直してくれるでしょう。
一方残置物だった場合は、自身で修理の費用負担をしなければなりません。
また、残置物がとても古いものだった場合、開業1年程度で故障し、結局後々新しいものに入れ替えなければならないことにもなりかねません。エアコンは非常に大きな予算を左右する要素なのです。
4.給排水設備
これが美容室にとって最も悩ましい設備です。美容室でよく耳にするお悩み要素で「水圧が弱すぎる」という切実な声は少なくありません。これは対象となる物件区画に引き込まれている水道管の太さに関与します。水道管が細いことにより水圧が出ないのです。こうした水圧事情に関連してボイラーなどの給湯設備を高額なものにしなければならなくなります。
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