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事前プロデュース11回目(終)・今後の行動計画表作成(これからのTo-Doを詳しく指南)

【進行中計画】事前プロデュースの11回目・前回候補物件を定めた美容師さんですが、事前プロデュースはこの物件が決定した段階で終了となり、今回がほぼ最終セッション。ですが、この美容師さん、そのままフルプロデュースのご依頼頂きましたので今後引き続き飯島がお手伝いして店舗オープンまでお付き合いすることになりそうです。感謝!

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注:飯島本人の声ではありません。

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事前プロデュースの内容を知っていただくための当コラムの連載シリーズ11回目、某美容師さんへの対応のタイミングで実況形式でご紹介しております。一応、今回がその最終回といたします。

 

前回8月8日にいよいよ出店候補の物件を現地で飯島が同行して検証し、本格的に開業計画の実行段階としてスタートとなりました。

 

「事前プロデュース」では基本的にこの物件が決まる段階までのサポートとしています。

 

現在、この開業者である某美容師さんは、この物件の申込を済ませ、大家さん側の入居審査中の段階です。よほどのことがない限り入居NGとなることは無いと思われますが、こればかりは、可能性もゼロではありません。

 

過去のプロデュース事例の中には、入居審査が通らずに借りれなくなったという事例こそないものの、急に大家さんの心変わりで、物件を貸してもらえなくなったという事例は幾つか存在しました。

 

なので、正式にこの物件が貸してもらえるという確実な約束をいただかない限り、本格的な開業計画着手は注意が必要なのです。

 

したがって、この計画もその確実なお約束をいただくまで、今は待機状態ということになります。

 

5月30日に発注を頂いて3ヶ月期間の事前プロデュース対応期間という基準を設けていますが、満了まで残りまだ2週間あります。この2週間以降、開業者さんの今後の行動スケジュールを細かく立てて上げる時間にしたのが今回のセッション内容でした。

 

実際に入居許可が出たら、間をなるべく空けず、即融資の申込に進むべく、すでに融資の資料の8割方は準備が整っている状態です。正確な不動産取得のための計算書、あるいは見積書が出た段階で、融資申請書類のお金の部分の細かい計算が変わります。それらの部分をサクッと修正したら一気に融資申請するという流れです。

 

というわけで、この正式な物件決定と、3ヶ月の期間満了にて飯島の「事前プロデュース」は完了となります。ここから先は、本来開業者さんが自力で計画を実行していくのです。今までに得たノウハウや行動順、様々な落とし穴への注意など、飯島が付いていなくても、とりあえず自分だけで進めていける状態にして送り出すのが飯島の役割としてるのです。

 

この時点で、開業者さんからご希望があれば店舗デザイナー、グラフィックデザイナー、WEBデザイナー他、開業に必要となる各種業者のマッチングもしてあげることができます。もちろん、開業者自身が自力でこれらの人物を探して計画を実行させていくのも、もちろんありなのです。

 

さて、今回の開業者の美容師さんですが、今まで30時間に及ぶたくさんのレクチャーやコンサルティングを通し、今後自力での計画遂行はやはり難しいことであると思い、当初は「事前プロデュース」までの予定でいたそうですが、そのまま引き続き「フルプロデュース」のリクエストをしてくれました。

 

ちなみに、融資申請後からは、かなり慎重な行動が必要となります。やるべきことは大量にあり、しかも同時多発的にこなしていかなければなりません。

 

まずは最も近い時期にすべきが融資となるわけですが、この融資申請までに準備すべき資料が結構沢山あります。まず、

・不動産取得のための計算書(見積書)

・店舗の設計図面

・店舗設計や店舗工事の見積書

・グラフィックデザイン、ホームページ制作などの見積書

・家電、家具、消耗品、備品類の買付のリスト表

・薬液薬剤の仕入れ、道具類の見積書

Etc…

 

これら全てを揃えたうえですべて添付し、はじめて融資申請となります。

この複数の資料を手配して手元に届くまでの時間って1〜2日では無理であることは想像できるはずです。ましてや、美容師さんはこの時点ではまだ退職しておらず、仕事の合間で手配する必要があります。となると、おそらく週に1日しかない休日でこれらすべて手配するとなると、全資料が揃うまでにどんなに早くても2週間から3週間の時間を費やしてしまうでしょう。

 

したがって、フルプロデュースに移行したら早速対応するサポートは、この数々の融資の添付資料の手配を飯島が美容師さんに代わってお手伝いをするところから始まります。

 

美容師さんは日々の仕事をしている間に、各方面の業者に対し見積他、複数の資料を取り寄せる。それが飯島が行うところが、フルプロデュース請負をした直後から始まる仕事です。

 

飯島がその部分を受け持つことにより、まず1週間以内ですべての資料が揃うことになります。したがって、フルプロデュース対応となると、不動産物件が借りられると決まり、不動産業者からの計算書を受け取り次第、下書きしておいた融資申請書類を修正、そして飯島が代行で手配した各業種の見積や添付図面などをまとめて、少なくとも1週間から10日以内には融資申請できるという運びになります。

 

実際、この流れは一般的には開業者自身が行うものですが、ほとんどの場合、1ヶ月以上という予想以上の時間を要してしまったり、申請まで早くできたとしても、融資先から資料不足で再提出を要求されたり、結果的に大幅な時間を浪費してしまいがちなのです。

 

また、融資に関してはいくら事業計画資料がしっかりしたもので提出されたとしても、融資が確実に通るとは限りません。融資の成否を決める最大の要因は審査次第ということです。この審査は、「面接」というプロセスを通して正式決定されます。もしこの面接で取りこぼしてしまったら、この計画そのものの資金が調達できず、最初から頓挫してしまうことを意味します。

 

したがって、フルプロデュースでは融資申請と同時に、何度も「面接の模擬トレーニング」を行います。過去歴代開業者さんの事例から平均4回から6回行うことがほとんどです。

 

なかなか合格点が上げられない場合は、さらに回数を行うこともあります。過去の融資失敗事例がほぼゼロという記録を更新できている理由はほとんどこの面接トレーニングをしたからこその実績なのです。とにかくどんなに事業計画がしっかりしていたとしても、面接で、情熱的に、堂々と自分の計画を語れないと「この人、本当に大丈夫かな?」と判断されます。審査員にこのように不安に映ったら、まず融資は失敗してしまいます。まず、計画書だけの出来栄えに頼っていると「この事業計画は、あなたが作ったのではないですね?」と疑われてしまいます。面接とは、たった1時間程度で、開業者自身をしっかり見られるということです。

 

さて、その融資申請以降は、まず融資が確実にしてもらえるのかの決定を待ちます。

 

融資決定直後から、本格的に、しかも一気に同時進行で動かし始めることになります。

 

1 不動産の正式契約(交渉次第では事前に契約することも)

2 店舗デザイン設計の契約

3 グラフィックデザインの契約

4 デザイン設計の打合せ(毎週1回、計5〜10回行う)

5 店舗工事の為の入札・競争見積(複数業者で相見積)

6 工事業者の決定〜契約(入札の落札業者と契約)

7 WEB制作の契約〜WEB打合せ(複数回必要)

8 保健所への事前相談へ訪問

9 完成した店舗に設置する家具、家電、備品類の買付手配

10 薬液薬剤仕入の為、各種ディーラーと打合せ(物量、納品日の指示)

11 クレジット他、決済関連の手配(開通まで一定期間かかる)

12 電話、ネット回線の手配(電話番号が決まらないとチラシ入稿できない)

13 サロンPOS(顧客管理システム)の手配

14 ネット予約などの手配

15 広報活動(ブログ、SNSのセットアップ含む)

16 新規導入予定の美容機器の講習(シャンプーシステムの練習など)

17 従業員雇用の準備(従業員の退職時期を指示してあげたり)

18 ポスティング(オープン告知など)

 

Etc…

 

このように、物件が決まった瞬間から開業までの間、それはそれは大量のやるべきことが一気に押し寄せてきます。しかも、それらは順番通り確実にこなしていかなければならないものがたくさんあるのです。中にはほぼ同時に複数の手配をタイミングよく行わなければならない要素もあります。

 

本来なら事前プロデュースの管轄のラストとなるであろう本日8月15日のセッションは上記の様々な、やるべきことの数々を時系列にして行動順序を行程表にして作成してあげる日にしました。

 

たまたま、今回の開業者である美容師さんの場合は、フルプロデュース前提となっているため、引き続き、その都度、飯島がリマインドの掛け声をかけていくことになります。

たとえば・・・

 

「では次回◯月◯日◯時までに、これを必ずしておくように」

 

「明日◯時からは、店舗デザイナーとグラフィックデザイナーと美容師さんの顔合わせの日にします」

 

「来週はいよいよ、店舗デザイナー主導のもと、現地で複数業者を集めて競争見積を開催します。美容師さん、これに立ち会ってみますか?」

 

「美容師さん、まだ◯◯の手配済んでいないのですか?急がないと工事完了の日にその商品が届かないことになりますよ。明日、必ず手配してください」

 

とまぁ、フルプロデュースはこれだけにとどまらず、とにかくありとあらゆることを口うるさいぐらいに指示していくことになります。これにより、安全で確実な店舗オープンの日を、やり残しなく迎えることができるようになります。

 

まさしく、オープン日までプロとして伴走し、逐一アドバイスし続けるのが飯島のフルプロデュースとなります。

 

 

さて、このシリーズはあくまでも「事前プロデュース」って何をしてくれるもの?

これを、少しでもご理解いただく為に、今回たまたま5月30日に依頼してくれた某美容師さんの実際のやりとりの時間軸に併せて実況形式でご紹介してまいりました。この日のセッションにてちょうど2ヶ月半、通算32時間にわたり「レクチャーとコンサルティング」を対応してきました。

 

全部読んで頂くにはちょっと長いかも知れませんが、このシリーズすべてに目を通していただければ、bh飯島由敬が日々行っている「事前プロデュース」ってこんな感じか、とおわかりいただけるのではないかと思います。

 

たった一人だけでは、開業計画を進めていくのが不安で仕方がない、と思われる方々、あなた方の為に存在するのがbh飯島の役目なのです。ぜひとも気軽に飯島にコンタクトしてみてください。必ず不安を解消してあげられるはずです。未来の開業者さん達、ぜひご連絡お待ちしております。

 


以下、2022/11/8追記

【事前プロデュース・実際のサポート実況レポートINDEX】

◯事前プロデュース1回目・レクチャー
(安全な開業の進め方を理解する)
https://bh-inc.co.jp/news/220530-bh-pre-produce-1/

◯事前プロデュース2回目・レクチャーの続き
(1回目の補足、かなり深いレベルまで)

https://bh-inc.co.jp/news/220602-bh-pre-produce-2/

 

◯事前プロデュース3回目・コンセプト
(社会的役割の明確化とコアターゲット設定)

https://bh-inc.co.jp/news/220609-bh-pre-produce-3/

 

◯事前プロデュース4回目・コンセプトの続き
(店舗デザイン設計の方向性を定める)

https://bh-inc.co.jp/news/220613-bh-pre-produce-4/

 

◯事前プロデュース5回目・収支計画&開業総額計画
(3年後までの収支や借入能力診断を含むセッション)

https://bh-inc.co.jp/news/220620-bh-pre-produce-5/

 

◯事前プロデュース6回目・物件攻略レクチャー&行動計画工程コンサルティング
(物件情報見分け方・初期費用の減額交渉法・開業者の今後の行動工程表作成)

https://bh-inc.co.jp/news/220627-bh-pre-produce-6/

 

◯事前プロデュース7回目・日本政策金融公庫攻略レクチャー
(創業計画書の書き方、添付資料の揃え方、融資審査面接の臨み方)
https://bh-inc.co.jp/news/220711-bh-pre-produce-7/

 

◯事前プロデュース8回目・日本政策金融公庫の添付資料作成実習
(3年間の収支シュミレーション表作成)
https://bh-inc.co.jp/news/220721-bh-pre-produce-8/

 

◯事前プロデュース9回目・経営者になるための意識改革レクチャー
(自営業者でなくビジネスオーナーに!セルフイメージ、コンフォートゾーン)
https://bh-inc.co.jp/news/220728-bh-pre-produce-9/

 

◯事前プロデュース10回目・物件適正現地検証&ここまでに絶対にやっておくべき事
https://bh-inc.co.jp/news/220808-bh-pre-produce-10/

 

◯事前プロデュース11回目(終)・今後の行動計画表作成
(これからのTo-Doを詳しく指南)
https://bh-inc.co.jp/news/220815-bh-pre-produce-11/



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