アップルも取り入れている経営的思考実践中！〜名古屋美容室Flamingo Flare開業後4回目コンサル

2021-11-10

進行中開業計画

アップルも取り入れている経営的思考実践中！〜名古屋美容室Flamingo Flare開業後4回目コンサル

【プロデュース進行中計画】サロンワークは相変わらず順調な運営、一方新商材となるビューティープロデュースの商材開発に関したくさんのお悩みがあるようです。そのコミットの仕方を見ている限り、まさしく大手企業が採用しているデバッグ思考的な考え方を実践している様子が伺えます。成果が先でも確実に前進中のオーナー柴田さん〜愛知・円頓時商店街美容室フラミンゴフレア、開業後4回目のコンサルセッション。

今年2021年6月19日開業、名古屋の美容室FlamingoFlareでは、オーナー柴田昭子さんの一般美容施術、すなわち「サロンワーク」と、多方面のクリエーター（写真家、メイク、スタイリストなど）と組んで、お客様が、さながらグラビア雑誌のモデルさんのような疑似体験ができるサービスを提供する「ビューティープロデュース」の2本柱で運営を目指す開業計画でした。

当面の間は、「サロンワーク」を無理しない程度に運営しながら、もう一方の「ビューティープロデュース」の下準備が着々と進められるような、余力を残したサイクルで2021年内は送っていくことにしています。

「サロンワーク」が忙しすぎると、肝心の「ビューティープロデュース」の方の準備が怠ってしまいがちなので、まずは、予約を詰め込みすぎないこと。

常に時間的にも体力的にも余裕が残せている状態をキープしながらの経営スタンスを持っていなければいけません。

もちろんそれは、言うほど簡単なわけがありません。まずは、実経営の日々に身を置き、実践の中でリズムを掴む。感覚に慣れていくことを第一の目標にしています。特に開業初年度の今の次期は「サロンワーク」をやや多めにして、時々「ビューティープロデュース」について何かしらの進歩を目指すということにしています。

前回のセッション時点の相談でも、この「ビューティープロデュース」の準備は、それなりに色々とぶち当たってお悩みが尽きないことを伺いました。ちょいちょいメンタル的に参っている様子を話してくれましたね。

かねてから何度もアドバイスしてきたように、「ビューティープロデュース」に関しては常にずっと根を詰めて追求し続けることが重要なのではなく、むしろ、歩みを止めないことこそ重要、何もしないということがなければOKという目標にしてきました。

したがって、今回のセッションでも「ビューティープロデュース」に関してなにかしらの進捗があるかどうかの確認程度に留めました。

聞けば、柴田さんは前回のアドバイス通り、しっかりこの「ビューティープロデュース」に関して、ちゃんとできる限りコミットメントしていることが伺えました。

自分だけではなく複数のクリエーター達との連携が前提の業務となるため、主催者（リーダー）となるべき柴田さんとしては、大きな影響力を持ち得なければなりません。

実際にクリエーターたちとの何度もミーティングをしながら作戦を立ててはいるものの、やはりそれぞれの主張を強く持ってこそのクリエーターという気質の人種たちとの連携がモノをいう仕事。

複数人でグループを組んで行う商材となるため、柴田さんのイニシアチブがなにより必要不可欠になります。この影響力はノウハウやマニュアルではなく至って実体験を積むことしか得られないもの。

しかもまだ始まったばかりで、実例もまだ1件も無い段階です。まずは、リハーサル的にでも、とりあえず1回目の成果を上げることが第一ステップになります。

今は、その一歩目のための下準備段階なのです。

これ、本当に想像を絶するほどに大変なんです。

想像するに人間同士の摩擦も当然避けて通れませんし、それぞれの分野の主張同士が複数ぶつかり合う場面もしょっちゅうでしょう。そんなのを実際に目の当たりにして、ひたすら戸惑うばかりだそうです。

「もうこんなの辞めてしまおうかな・・・」という弱気もよぎるであろうと想像できます。もちろん柴田さんからはこんな弱音は一切聞こえてきません。彼女は本当に強いです！

しかし、これはどんな事業でも避けて通れない、いわば「道開き」のようなものです。

経営学の一つで例えられる話があります。それは、

「まずは、とりあえず、やってみよう！やったもん勝ち！」という考え方です。

実はかのアップルが最初のiphoneを世に出した時のノウハウか、経営学で良く引用される話です。（たぶんアップルだけじゃなく、たくさんの大手企業も採用しているモノでしょう）

今でこそ高性能に驚かされるiphoneですが、アップルはこの初期型を実は未完成のままリリースしたというお話なのです。

当然、商品化されるのですから、ある程度の完成度は必要だったはずですが。

アップル側はそれでも「未完成だけど、ひとまずユーザーに」という目論見を持っていたそうです。

その初期型iphoneに関してよく聞く話ですが、

「最初のiphonは本当に酷かったぜ！」という声。

どうでしょう？聞いたことある方もいるのでは？

ですが、アップルとしては、それが前提でありすべて想定内だったというのです。

世に出たら当然、浴びるほどに寄せられる不具合の声、クレームの嵐？

実はアップル側は、待ってましたとばかりにその不具合の声を受け取る。世界中のモニターの声を収集するのだといいます。最初からこれがユーザーの抱く要望をいち早くキャッチできる方法と捉えているのです。

当然、アップデータなり、次世代のiphoneでその不具合は、どんどん改善され、結果的に最も早く対応策が取られて完成度を高めていく。すなわちすべては「失敗前提」の出荷だったということです。

販売元、制作元である母体でも見落としていて気づけない不具合を、一般ユーザーに実際使ってもらいながら、しかも莫大な数のユーザー達に、手っ取り早くつきとめてもらい情報を最短で集めて次に繋げる。とにかく、これが「最も早い成長への道」だといいます。

失敗（不具合）をひたすら数多くする。しかもなるべく初期の段階で。

まだ認知が浅いうちにサッサと改善し続けていくことにより、やがては最速で超高品質な商品に昇華されていくという考え方というか、戦略。

これを「デバッグ思考」といいます。

しかし、こうしたデバッグ思考を経営に取り入れることは、大変な勇気がいりますね。理屈はわかるけど、なかなか取り入れるのは出来るものではありません。ましてやアップルみたいに徹底的に大々的にやっちゃう度胸はなかなか持てませんよね。だけど、この考え方を「なんとなくでも取り入れてみようかな？」という「感覚」はあってよいと思います。

前回と今回のセッションを通して、柴田さんが、色々ぶち当たって、心揺らされ、時には凹んでいるお話を聞いていると、まさにこの「デバッグ思考」が柴田さん自身に効いているように思えるのです。

なにより、凹んだからもう辞めた・・・とはならず、

月並みな言い方ですが、「何度も何度も立ち上がる様子←あしたのジョーみたいに」が見て取れるのです。

結局は、何が何でもやってやる！ともすれば執念のようなものでしょうか。

それが不可能を可能にしていくのです。

必ずこの計画はいつか完成度が高い商材として確立するでしょう。

柴田さんが諦めず、ここにコミットし続ける限り、それは確実に成されるはずなのです。

ちなみに・・・

エジソンとか超有名な発明家の多くは、

発明が成就する直前まで周囲から「変人」呼ばわりされているものです。

何年もの間にわたり、人から後ろ指を指され、

「そんなの出来るわけないのに、あの人は馬鹿だね～」