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美容師さんに最も多い開業の動機は「自分のお店を持つこと！」しかしこの動機を実現させるのはさほど難しいことではありません。
問題は開業しても僅か１年～２年未満で退店をせざるを得なくなってしまうことです。
開業そのものが夢であるという考え方を今一度見直しましょう。
真の目的は開業後、生涯に渡り健全な運営が続くような場を得ることのはずです。
お店とは１０年先でも延々と稼ぎ続けるシステム、すなわち道具の一つなのです。道具を得ることが目的ではなく、道具を大事に使い続けることの重要性を今こそ考えてみてください。
開業ってそんなに大変なの？何が？美容師さんからこう言われることがあります。
まず、この発言は至って「開業って簡単なんだろう」と思いこんでいる証ですね。
開業とは、山登りや、スカイダイビング、航海と同じで、何の知識も持たずに実行に移すと
進んだ先でとんでもない自体に見舞われた際に命にかかわるほど危険なことです。
美容室開業もこれと同じぐらい危険性があると捉えてほしいのです。
大きな仕事をやり遂げるためにはとにかく安全な知識と準備が必要不可欠です。
すべてのスタートは知識を得ることです！
先走って物件探しから始めている美容師さんは非常に多いのです。
しかし、知識の伴わない素人目線で探し当てた物件が、自分の計画に適していたかどうかは、後で思い知らされることになります。
ですが後で気付いても一度決めた物件を変更したり、仕切り直しはできないもの。この最初の安易な決断が大事な将来の明暗を決めてしまいます。物件探しから始める美容室開業計画は絶対にいけません。
物件を決めてしまったら最後、早速、設計、工事の手配に走るしかなくなるもの。開業は店舗の立ち上げだけではないのです。
店作りの準備だけではなく、資金調達、旧店舗の退職、薬液薬剤の仕入、店舗内の家電家具の買付、チラシ他販売促進の紙媒体の準備、ホームページの準備、従業員の確保、保健所の申請、技術講習受講など、とにかく想像を絶するほどの仕事があり、それらが同時多発的に降りかかります。
なによりこれらはすべて順番が狂うと最悪になります。開業はとにかくタイミングにかかっているのです。
美容師さんが想像している以上に日本政策金融公庫や銀行融資は簡単ではありません。
仮にどんなに立派な計画性を書式化できていたとしても、融資に失敗していまう事例は少なくないのです。指定の書式を書き込めば誰でも借りられると安易に捉えるのはとても危険です。
なによりも融資での資金調達が確実でない限り、開業に必要な大量の買物をするための資金が得られない以上計画は進められるわけがありません。借入を決して甘く見てはいけません。
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