美髪・bi-hatsu 【美容室】 埼玉県・北浦和
オーナー鳥海寿徳さん
- 店舗住所
- 埼玉県さいたま市浦和区北浦和1-22-19-1F-B
- オープン
- 2015年2月20日
- 店舗面積
- 店内 18.5坪
1.開業の動機
自分にとって独立開業というのは美容師になった頃からの強い夢というか野望でした(笑)。ですが、飯島さんに「開業の真の動機は?」の考え方を教えてもらった上で、明確に答えられるようになったと思います。やっぱり一番は「時間とお金」です!開業してからも雇われていた時と同じように忙しすぎる状況では開業の意味がありません。自分が望む本当の希望というのは、家族との時間であったり、自分自身の余暇の為の時間が欲しい、というところが本当に欲しいもの。これを明確に気付かされました。だって、美容師ってほとんどの方がすっごく忙しいですよね?誰だって、いずれはもう少しゆとりのある生活がしたいって思っていると思います。ただ、それって弱音はいているように思われる要素ですし、「時間やお金がもっと欲しい!」なんて大きな声でなかなか言えないです。計画がスタートした頃、まずこれを堂々と言えるようになるところからが全てのスタートでした。
2.bhを選んだのはなぜ?
僕は、もともと2006年開業の大宮ドルーチェの松田さん、2012年開業の南浦和アーシャリーナの樋口さんの後輩なのですが、一般的な美容室開業支援会社と異なり、bhさんは飯島さん1名の会社ですし、やっぱり大きな会社に頼んだ方が安心かな?と最初は思っていました。ですが樋口さんのお店の完成度の高さはもちろんなんですけど、なにより以前からよく知っている樋口さんが開業後に大きく考え方を変え、自由に楽しく、しかも絶好調で運営している姿を見たのが最も興味を掻き立てられた部分です。
当然ですが樋口さんに相談してみたところ、まずは着手前にbh飯島さんのセミナーを受けるべきだと言われました。まずは行くだけ行ってみて、嫌ならお願いしなければよいのだし・・・という感じでした。ところが実際にお会いして開業についてあまりにも大量な情報、ノウハウ等に触れているうち直感的にお願いしたい!って思いました。俗に言うビビッと来た!というところですかね。
3.開業準備中に大変だった事
僕にとって一番大変だったところはなんといっても資金融資の為の面接練習です!!!! 先輩たちも言っておりましたがbhのプロデュースの重要なポイントの一つがこの融資の面接練習だと思います。僕の美容師仲間にも融資を成功させるには確固たる事業計画書が作れれば問題ない・・・という話題が飛び交いますが、実際に経験して思うことですが、書式だけでは絶対ダメだと思います。飯島さんがよく俳優さんに例えた話をしてくれましたが、計画書式はあくまでも脚本であり、そのセリフをきちんと、堂々と自分の言葉にして話せないとダメなんです。「この書式、あなたが作ったのではないでしょう?」と面接官に突っ込まれてしまう。どんなに優れた舞台、音響、照明ができていても役者がセリフを噛み噛みだったらこの舞台は最悪になる。僕の場合、この“堂々としゃべる”という部分で本当に手こずりました。飯島さんの「う~ん、もう一回やり直しして、同じことをはっきり堂々と言ってみましょう・・・」
これ、なかなかうまくいかない時はとても混乱しました。本当に特訓だったと思います。でも僕にとって凄く良いトレーニングでしたし、今後経営していく者として重要なエッセンスを注入してもらった気がしています。あ、誤解無いように言っておきますが飯島さんは決して鬼コーチではないですからね。大きな声で怒ったりも全然しません。すべて優しい言葉と口調なんです。まぁ、これが逆に怖いというか・・・すごい圧力というか・・・僕、絶対に間違えられない!今度失敗したらヤバイ!とにかくピリッとしたトレーニングだということだけ言っておきますね(笑)飯島さん、やさしいです!
4.開業して良かったと思うこと
これも最初の「動機」と連動するところだと思うのですが、自分が代表になるということで全て自分のやりたいように思いのままにできている、という事です。 よく聞く話ですが、「開業後は想像以上の地獄で、果たして何の為に開業したのか・・・」と言っている人もいますが、そうならないために綿密な計画を飯島さんと共に立ててのぞみました。僕の場合は開業してまだ2ヶ月目ですが、早くも自分にはそれがしっかり手に入れられているという実感があります。
特に開業後の1年間はまだその実感が薄いものだと教えられていますが、このまま飯島さんと立てた作戦通りに歩んでいけば必ず思い描いていた領域に達することは明白だと思えるからです。まだまだ心の部分では揺れがちですが、開業後から1年間のそんな不安定な時期でも飯島さんに相談できるのでとにかく心強いです。すでに何度も助けられてますよ(笑)
5.開業して大変だなと思うこと
スタッフとして雇われていた時は、日々お客さんへのサービスを一生懸命こなしているばかりだったと思います。そんな体質をいずれは変えていくことが重要なことだと教えられています。実際に開業しても、思わず1日の客の数で一喜一憂してしまうものです。でも、その時が良しとしても明日、来週、一ヶ月後、半年後、一年後など目先を常に考えて動いて行かなくてはならないことです。明日も客が来てくれるのかな?来月は?・・・・どうしてもこう考えてしまうと気が重くなります。
でも飯島さんが言ってました。この不安・・・「10年運営しても変わらないよ」って。慣れるしか無いでしょうね。「経営はある意味、鈍感になることだ」とも言っていました。いちいち揺れていたら確かにモタないですよね。まぁ自分のお店だとその苦すらも楽しいです!と、まだ自分に言い聞かせている段階ですけど(笑)
6.開業する前とした後の気持ちの変化
雇われスタッフから経営者になったことにより、明らかに自分の目線が変わってきました。そこで早速気づくこととして、僕の思惑や気持ちはスタッフに全て理解させるのは難しいことなのだなと思いました。特に今は、自分とスタッフの希望の差を押し付けすぎないようにしなくてはいけないと悩んでしまいます。同時に自分がスタッフだった頃のオーナーの気持ちが少しずつ分かり始めているような気もしています。
7.あなたにとってbhの存在は?
プロデュースといえば、それはいわゆるコンサルタント会社との契約なんでしょうけど、実際はそんな固い印象はありませんでした。単純に自分の計画に付き合ってもらった。プロの方々(飯島さん、藤井さん、辻井さん)にずっと付き添っていてもらった、っていう感じですかね。飯島さんがよく言う格闘技のセコンドというかトレーナーというか・・・または教習所の教官だったと思います。自分にとってお店を一緒につくり上げた仲間という存在です! とにかくbhには勇気を与えられました!!!
8.これから開業したい人へのアドバイス
開業は、やるからにはとことんこだわるのが大切です!でも開業というのは楽しいことだけではないということですよね。もちろん楽しいこともすでにたくさん経験し始めています。僕はとにかく思いっきりやってみて良かったと思います! 僕は開業2ヶ月の最もつらい時といわれる今、最高な気分です!昔からずっと頭で思い描いていた物が完璧な形になって、しかも今経営者としてそこにいるわけですから。
個人的にはbhチーム絶対にお勧めです。でも断っている事例も多いとのことなので、僕はやっぱりセコンドに付いてもらえたのでラッキーだったのだと思います。ただ、プロデュースでご一緒できなくても飯島さんからは事業計画診断とかで、非常に役に立つ情報をたくさんもらえますし、自分自身の誤った考え方を根底から変えてもらえます。プロデュースで一緒にならなかったとしても、必ず出会うことによって素晴らしい世界が広がりますよ! 僕が断言します(笑)
9.コンセプトの重要性
このコンセプト(=お役立ち)に関しては非常に重要で、本当に大きな力があるものだと確信しています。僕の場合は、最初なんとなく埼玉の埼京線沿線あたりで・・・という感じだったのですが、飯島さんの事業計画診断を通してコンセプトを1つずつ組み立てていきました。自分の本当の得意技、呼びたい客層、やりたいサービス・・・すべて総合的に整理していったところ、本当にやりたい店のイメージは富裕層の高級なサロンだったのです。コンセプトひとつでお店の雰囲気、ターゲット、方向性など180度変わります。まずは自分のやりたいことを明確にしないと始められない程一番大切なポイントです。
富裕層の為の店になることを目指しているのに、富裕層の住んでいない場所に出店してもうまく行きませんよね。自分自身、それが明確に出来たことにより、富裕層が多くいる街に焦点を定めることができました。不動産屋さんに条件を言う時も、「富裕層が多くいるところ」 というリクエストをするようになります。このようにコンセプト(自分の社会的役割)によってターゲットも変わる、ターゲットが変われば出店場所が変わる・・・こんな当たり前のことが自分には整理できていなかったのです。安易に場所を探して出店していたらこんなに最高な時間を過ごせていなかったと思うとゾッとしますね(笑)
10.寒い打ち合わせについて
※通称:寒い打合せ(減額調整):開業者が実際に工事予算として割り当てている額面に収まるように要素をなくしたり、素材ランクを下げたり、異なるものに置き換えたりして予算内に収める作業のこと
開業というのは自分の集めれる資金の額面に限界があります。したがってやりたいことも全ては自分に調達可能な予算次第となります。その予算の許容範囲内でのことなら良いのですが、予算上の理由で遂行できない要素に関しては、こだわりのレベルを下げる勇気も必要だと思います! これがとても自分にとって勉強になったところです。欲しいけどもお金が足りなければある箇所のグレードを下げる・・・これは想像以上に楽じゃないことでした。一旦欲しいと思ってしまうと諦めるのは本当にキツイです。
それでもまぁ、僕の計画の時の寒い打合せは良い方だったかもしれないです。というのは、やはり事前に「辛いこと」という覚悟が出来がっていたからだと思います。これを知らずにあの段階に入っていったらやっぱりパニックすると思うし、怒りを覚える人もいるかもしれません。その当日も完全にスッキリ状態というわけではなく、やや悶々とした思いはあるものの、日が経過すればゆっくり納得できる事ですし、自分の為に非常に有意義な事と納得します。まぁ本当に、やりたいと思っていたことを諦めたり、捨てたりるのは非常に辛いです!理想と現実のギャップといいますか・・・あの日は自分の手持の予算に合わせる為に、工事や買物の要素を減らす一途で、増えることは一切有りません。
4~5時間におよぶ減額、減額、減額・・・で心がやられます。僕の場合は確か300万円以上の妥協を随所にしていきました。最終的には「僕の店、こんなんじゃ、しょぼくなってしまったのでは?」という疑心暗鬼も生じます。でも!今の完成形を見てください。あんなに立派なお店になるんです。むしろ無駄遣いさせないようにしてくれてありがとうっていう気持ちすらあります!ここがbhさんのプロフェッショナルなところだと本当に思います!
11.その他、どんなことでも・・・
今この取材を受けいるのはオープン2ヶ月後のことで、僕はまだまだ、これからが勝負という時期にいます! でも最初に話した大宮ドルーチェの松田さんはbhでオープンさせて来年で10周年となる大先輩。その他bhのプロデュースで開業した埼玉地方の先輩達は、同じ埼京線沿線の同業者でありながら競い合いなどは一切なく、同じ夢を持つ仲間として僕のことを歓迎してくれます! 皆さん同じような道を通り抜けて今に至っているのだと思います。良いこともきついことも全て共有、情報、アドバイスとしてしっかり向き合ってくれます!僕も同じように次世代のbh開業オーナー様へ有益なアドバイスや気の効いた事を伝えられるようになりたいと思っています! bhというのは、そういうオーナー同士の関係が自然と生まれる場所だと思います。
なんだか随所にbhの宣伝みたいになっちゃいましたね(笑)
でも僕は本当にbhにお願いして良かったんです!! もともと茨城県在住で、開業計画には引っ越しの時期すら想定した計画を立てていました。遂に(予定通り?)5/1に引越しをする段階まできました、また近々、運営の報告とPCレッスンのためbhにお邪魔します。と飯島さんに伝えてください(笑)
インタビュー日時:2015年4月28日 (インタビュアー:bhのHP制作請負会社、担当者)