また、保健所や消防の検査だけではなく、店舗工事終了後であっても、店舗工事の是正箇所や、修正箇所がゼロということは極めて稀です。
なんらかの細かい補修工事や微調整工事が引き続きオープンまでの間に行なわれるもの。
これも事前に想定しておかないと、直面した時のパニックは計り知れません。
なにより、開業者さんにとって工事完了時からオープンまでの間にどれだけやるべき事があるのかを知っておく必要があります。
そもそも工事が完了した段階というのは、
完成したお店は、いわば空っぽの状態であるということを理解しておきましょう。

その空っぽの店舗に、美容理容の薬剤、備品、店販品を陳列する必要があります。また、各種家電も設置していく必要です。
バックヤードに、冷蔵庫、洗濯機の設置。

カウンター周りにはBGM機器、電話機の設置、PCのセットアップ、カード決済用の端末の設置。
組み立て家具などを購入しているのであれば、それを組み立てて設置する時間も必要です。

ウエイティング用の雑誌や書籍、ドリンク、食器などの購入も必要になるはず。
それ以外にも設置した理美容機器の試運転を含め実際の施術の練習。
もちろん、オープンを間近にしてチラシのポスティングやネット上での広報活動などもこの期間で一気に拡散させていく必要がありますね。
場合によってはオープン前に招待客を受付して対応する開業者もいることと思います。
そして、今後のネット戦略、チラシ戦略用に、完成した店舗の写真撮影もこの期間の間に行うべきなのです。

特に写真撮影に関しては、すべての陳列が済み、ほぼ開業直前の状態まで整ってからの撮影が理想です。
前述した空っぽの状態での写真では非常に味気ないし、お店の魅力を映し出すことが出来ないわけですから。
これらすべてのやるべきことは、開業者が想像していた以上に時間と労力を伴います。
お店ができればすぐにオープンできるという考えは、非常に危です。
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